このページではビバーナム・ティヌスを庭に植えて後悔したくないと思っている人のために、下記の3つの情報を解説します。
- ビバーナム・ティヌスを庭に植えて後悔する点(デメリット)とメリット
- 庭に植えて後悔しないための確認事項
- ビバーナム・ティヌスの代わりにおすすめの植木(庭木)
このサイトを運営する私は実際に自宅の庭にビバーナム・ティヌスを植えて育てており、2年ほど経過しています。また、地植えだけでなく苗木を苔玉に仕立て育ててもいます。
その経験から思うのは「ビバーナム・ティヌスは植えて後悔しない良い庭木」だということ。
よほどのことがない限り植えて後悔することはないと思うのですが、それでも庭木を植えるのはそれなりに費用もかかりますのでやはり慎重に選びたいものですよね。
このページの内容を参考に、ビバーナム・ティヌスがあなたの希望に合う木がどうかを検討してください。
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【体験談】後悔なし!ビバーナム・ティヌスを庭で2年育てた感想
冒頭でも書いたように、私はビバーナムティヌスを庭に植えて2年間育てましたが、今のところ後悔はしていません。
とても魅力的で育てやすい良い庭木だなと感じていて、具体的な感想は下記の3点です。
- 病気にも薬害にも強くて安心
- 花と実が楽しめ季節ごとの観賞価値が高い
- 冬は渡り鳥も実を食べにやってきて風情を感じられる
順番にもう少し詳しくお話します。
ビバーナム・ティヌスを育てた庭の環境
ちなみに我が家の環境も書いておきます。
日本は東西・南北に長く、都道府県によって気候がかなり違います。
特に地植えの場合は降雪状況や平均気温によって樹木や植物が生育できるかどうかは大きな差があります。
また、各庭のある方位(東西南北)や周囲に植わっている樹木・草花の種類や距離、種類によっても差が出てきます。
というわけで、まずは私がビバーナム・ティヌスを育てている環境の情報をまとめておきます。
- ビバーナム・ティヌスの大きさ:1M程度
- 関東南部
- 一戸建て・南向きの庭
- 周囲にいくつも木や草花が植わっている(キンモクセイ、マホニアコンフューサ、グランドカバー植物など)
- 元々の土は少し粘土質が強く、大小の石が出てくる土壌
- 植え付け時にできるだけ石を取り除き、赤玉土と培養土を混ぜ込む
こんな感じです。気候的には関東・関西あたりであればさほど差がないのではないかと思います。
病気にも薬害にも強くて安心
実は我が家のビバーナム・ティヌスは購入してきた時に病気?にかかっていました。
3割ほどの葉先がぼろぼろで茶色く枯れ込んでいて、虫食いにあったような跡がいくつもありました。
そのため植え付けてから消毒剤や殺虫剤を使ったのですが、薄める量を間違えてしまい、適量よりも濃い状態で吹きかけてしまった結果、枯れ込んでしまい葉っぱの半分くらいを落としてしまう事態になってしまいました。
もうだめかとも思ったのですが、なんとそれから半年して新芽がどんどん芽吹きはじめ、今では元気になってすべての枝に葉を茂らせて、購入時よりも10~20cmほど大きくなりました。

それ以降、病気にかかることもなく元気に育っていて、とにかく強健で育てやすいです。
上記の写真は2023年3月に撮影したものですが、花芽は出なかったものの、新葉が次々に出てきてぐんぐん成長しています。
花と実が楽しめ季節ごとの観賞価値が高い
ビバーナム・ティヌスは常緑樹には珍しく、花も実も楽しめる木です。
春にはアジサイを小さくしたような白い集合花を咲かせ、冬には濃紺の青い実をつけます。
この青い実が本当にきれいで、光沢もあって宝石のように見えるのに加えて、それをつける枝が赤いので、
- 葉っぱ:緑
- 実:青
- 枝:赤
というコントラストが非常に美しく、さびしくなりがちな冬の庭で存在感を放ってくれます。
(私個人は冬のビバーナム・ティヌスが一番好きです)
このように、春から冬まで季節ごとに違った姿を見せてくれて非常に観賞価値が高いです。
冬は渡り鳥も実を食べにやってきて風情を感じられる
最後に、なんと渡り鳥まで呼んでくれます。
上記の、冬になる濃紺の実は渡り鳥の餌になるので、我が家の庭にはジョウビタキという渡り鳥がやってきました。
ジョウビタキは小柄で、頭が白く、顔は黒、お腹がオレンジというかわいい見た目をしていて、最初に見たときはとても感激でした。
子どもも大喜びで、驚かせないようにそっと観察したり絵を描いたり等していました。
(警戒心が強いので写真を撮ることはできず悔しい思いをしたので、今度こそはなんとか撮影しようと思います)
ビバーナム・ティヌスとは?

ビバーナム・ティヌスの基本情報です。
ビバーナム・ティヌスはスイカズラ科ガマズミ属の樹木で、ガマズミとは異なり冬に葉を落とさない常緑種で、春に咲く白い集合花と、冬になる濃紺の実が美しい中低木です。
下記はみんなの趣味の園芸、イギリスのBBCが運営する園芸サイト「Gardeners’ World.com」より一部引用したビバーナム・ティヌス(ガマズミ)の基本情報です。
学名 | Viburnum tinus |
原産地 | 地中海沿岸 |
樹高 | 最大3M |
横幅 | 最大3M |
園芸分類 | 庭木・花木 |
形態 | 低木 |
花色 | 白 |
日照 | 日向、半日陰、日陰どこでもOK |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
ビバーナム・ティヌスの育て方・栽培方法
ビバーナム・ティヌスの大まかな育て方は下記の表のとおりです。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
植え付け | OK | OK | OK | |||||||||
開花期 | OK | OK | OK | |||||||||
剪定 | OK | OK | OK |
ビバーナム・ティヌスを庭に植えるメリット
ここからはビバーナム・ティヌスを植えて後悔しないように、メリットとデメリットを順番にご紹介します。
まずはメリットからご紹介しますが、下記のとおりです。
- 目隠し効果が高い
- 春に咲く花が美しい
- 濃紺の実・深緑の葉・赤い幹のコントラストが美しい
- 丈夫で育てやすい
- 病害虫の被害がほぼない
- 色々な木・植物に合わせやすい
- 成長が遅くローメンテナンス
写真や実例、実体験も交えてより詳しく書いていきます。
目隠し効果が高い
ビバーナム・ティヌスは3cm~5cmほどの小ぶりな葉っぱが重なるようにつくので、密に茂りやすい性質を持っています。
そのため目隠し効果が高く、2M程度になれば生け垣としても使うことができます。
現にヨーロッパでは生け垣としてビバーナム・ティヌスを使用することが多く、下記リンクからご覧になれますが、日本でいうキンメツゲやマサキ、トキワマンサクのように使っている写真がいくつも出てきます。
※参考:Viburnum tinus hedge – Google 検索
春に咲く花が美しい

次に花です。
上記の写真のように直径5mm程度の小さな星型の白い花がまとまっていくつも咲くのですが、これがほんとうにきれいです。
遠目にはアジサイのような雰囲気もあり、葉っぱの感じとあいまって沈丁花のような雰囲気もある花です。
また、花芽もピンク色なので、開花する前でも白とピンクと葉っぱの緑色のコントラストが美しく、春が待ち遠しくなります。
濃紺の実・深緑の葉・赤い幹のコントラストが美しい
さらに冬場の観賞価値も高いのがビバーナムティヌスの特長です。
前述のとおりですが、私はビバーナム・ティヌスは冬の姿が一番素敵だと思っていて、繰り返しになってしまいますが、
- 葉っぱ:緑
- 実:青
- 枝:赤
というコントラストが非常にきれいです。
(しかし、今シーズンは前述したように薬剤で一度枯らしてしまった結果、花も咲かずにもならなかったので写真の撮影をすることができませんでした。ごめんなさい)
常緑樹は特に冬は地味な姿になってしまいますが、ビバーナム・ティヌスは別。むしろ冬が本番だと言えます。
丈夫で育てやすい
丈夫で強健な性質もビバーナム・ティヌスのメリットです。
日向・半日陰・日陰まで日当たりを選ばず、さらに土壌もよほどの粘土質や硬い土、砂などの極端な土質でなければどんな場所でも育ちます。
我が家では地植えしている方は高木(キンモクセイ)の足下に植わっており半日陰状態。
苔玉にしてミニ盆栽風にしている方は南向きの玄関に置いて直射日光をガンガンに浴びせて育てていますが、どちらも元気。
さらに何度も書いているように、薬品や消毒剤のかけすぎで枯れかけてしまっても、そこから芽女を出して復活するほど萌芽力も強いです。
病害虫の被害がほぼない

購入時に病気なのか虫なのか、葉先がぼろぼろで茶色く枯れ込んでいた…と書きましたが、我が家に来てからは一度も病気や外虫の被害を受けていません。
ちなみにアメリカのクレムソン大学、及びコーネル大学によれば、ビバーナム・ティヌスを含むガマズミ属の木は比較的害虫が少ないとのこと。
(現に近くに植わっているキンモクセイは害虫に食べられたあとなどがあったのですが、ビバーナム・ティヌスはありませんでした。)
加えて病気もほぼありません。
上記写真のように幹も枝も、内側の葉にも病気のあとは全く見られず、青々と健康な葉が芽を出しています。
買ってきた当初の病気?はいったい何だったのかわからないほど元気です。
色々な木・植物に合わせやすい
ビバーナム・ティヌスは花や実に特徴はあるものの、木の姿自体にあまり大きな特徴はなくどちらかと言えば地味な木です。
葉っぱはややクシャっとした質感でよくある緑色、かつ小さいということもあり、シンボルツリーとして人気のアオダモやソヨゴなどのようにぱっと見は目立ちません。
こう書くと悪口を言っているようですが、裏を返せば地味=主張しないということで、どんな雰囲気の庭にも 合わせやすいということ。
また、後述するように成長が遅い木なのでシュラブ(低木)として高木の足もとのスペースを上手に埋めて引き立て役にまわることもできますし、大きく育てればシンボルツリーとして主役を張ることもできます。
シルバーリーフの植物や色の派手な花とも相性がいいので、合わせやすという面では一級品といえます。
成長が遅くローメンテナンス
最後に、成長の遅さも利点です。
萌芽力(新葉など芽を出す力)は強く葉っぱは密に茂りやすいですが、木の大きさ自体の成長速度はそこまで早くないです。
我が家の地植えのビバーナム・ティヌスは1年でせいぜい10~20cm程度しか成長していません。
さらに葉っぱも落としづらい傾向があり、落としたとしても葉っぱ自体が小さいので、落ち葉を拾ったり、近所のお家に飛んでしまったり等もほぼしません。
このように、ほぼ管理の手間がかからないのでズボラさんや忙しい方には最適な木だなと思います。
ビバーナム・ティヌスを庭に植えて後悔すること・デメリット
次にビバーナム・ティヌスを植えて後悔するかもしれない点、後悔したという人がよく感じるであろうデメリットをご紹介します。
- 花も実も咲かないことがある
- 地味な印象が強い
- 葉が密に茂るので暗い印象を受ける
- なかなか大きくならない
- 価格が高い
- 販売されていることが少ない
主に上記があると思います。こちらも順に詳しく書いていきます。
花も実も咲かないことがある
私のように消毒剤などのかけすぎで枯らしてしまったり、剪定の時期を誤ってしまったりすると、花も実も咲かないことがあります。
これは本来花をつけるはずだった芽を傷めてしまうことが原因です。
また植え付けて1年目は、根張りが甘く根付かないことから土の栄養分をうまく吸収できず、花芽を付けないこともよくあります。
(ビバーナム・ティヌスに限らず植物にとって花を咲かせるのは非常に大変なことで、パワーを使います。ですので、十分に胸を張って養分を蓄えた状態でないとできません)
ビバーナム・ティヌスの最大の魅力は美しい花と実なのに、それが見られないとただの地味な木になってしまうので、これが最大のデメリットと言えるかもしれません。
花や実がない時期は地味
メリットでも詳しく書きましたが、花や実がない時期のビバーナム・ティヌスはひたすら地味な木です。
葉っぱにもこれといった特徴はありませんし、樹形も普通。
ですので1年の大半は地味な印象のふつうの木という印象です。
そんな地味な木だからこそ他の木や草花と合わせやすいということではあるのですが、シンボルツリーを検討している方にとっては物足りなく感じるかもしれません。
葉が密に茂るので暗い印象を受ける

ビバーナム・ティヌスは上記の写真のように、細かい葉っぱが密に茂ります。
そのため生け垣など目隠し向きではあるのですが、葉っぱが緑色だということもあってどこか暗い印象を受けます。
小さいうちはまだいいですが、大きくなるにつれて葉っぱが密になっている面積がどんどん広がるので、より暗い印象が強くなってしまうかもしれません。
ただ、内側に出ている枝葉を落としたりなど透かし剪定をすることで対策は可能なので、そこまで大きなデメリットにはなりにくく後悔も少ないかなとも思います。
なかなか大きくならない
最後に、成長速度の遅さが後悔するポイントになることも。
木はある程度大きい方が見応えもありますし、シンボルツリーにビバーナム・ティヌスをと考えている人にとっては「なかなか大きくならない」とデメリットに感じるかもしれません。
価格が高い
ビバーナム・ティヌスに限らず、成長の遅い木というのは価格が高い傾向があります。
成長が遅い=売れるくらいの大きさになるまでに時間がかかるということです。
そのため、シマトネリコのような成長が遅い樹種のように流通させにくいので、その希少性から価格が高くなってしまいます。
ちなみに下記はシマトネリコとビバーナム・ティヌスを、同一ショップで同じ大きさのものを比較した表ですが、ビバーナム・ティヌスは2倍くらいの価格です。
樹種 | 大きさ | 価格 |
---|---|---|
シマトネリコ | 1.2M(株立ち) | 8,800円 |
ビバーナム・ティヌス | 1.2M(株立ち) | 16,500円 |
このように価格はかなり差がありますので、予算面から諦めざるをえないということもあるかも。
販売されていることが少ない
最近は人気が出てきたこともあり割と見かける機会は増えてきましたが、それでもシマトネリコやアオダモ、ソヨゴなどの定番樹種に比べれば販売数はまだまだ少ないです。
規模の大きいホームセンターではそれなりに見かけますが、中規模のお店や園芸店などではまだ見かけることがありません。
また、見かけるにしても樹高50cm以下の小さいものばかりで、シンボルツリーになるような1Mを超えるようなものはほぼありません。
そのため、もしビバーナム・ティヌスを確実に手に入れたり、大きなものがほしいなら通販で購入することをおすすめします。
楽天では下記のように低木~シンボルツリーまで様々な大きさのものが揃いますよ。
30~40cm
80cm
1.3M
ビバーナム・ティヌスを庭植えして後悔しないための確認事項
ビバーナムティヌスのメリットとデメリットをご紹介してきましたが、後悔を避けるためには「用途と植える場所を決めておく」ことをおすすめします。
用途は、
- シンボルツリーにしたい
- 目隠しになる木がほしい
- メインの高木の足元にシュラブ(低木)がほしい
…などです。
シンボルツリーや目隠し用なら高さはある程度必要ですし、シュラブ(低木)なら高さはさほど必要ないでしょうから、大体の予算感が決まります。
(目隠しなら本数もある程度必要になります)
植える場所は主に方角です。方角によって日照条件が決まりますので、ビバーナム・ティヌスの成長速度に影響が出ます。
ビバーナム・ティヌスは強健なので方角を選ばずちゃんと成長しますが、やはり日当たりが良いに越したことはありません。
また、もし生け垣や目隠し用途として、隣家との境界や道沿いに植える場合は落ち葉や、成長した枝がはみ出さないように…などの配慮も必要でしょう。
後々のトラブルを避け、植えて後悔しないように「用途と植える場所」は決めておきましょう。
なお、庭木として地植えしたくないけどビバーナム・ティヌスは育ててみたい…という方は鉢植えにしたり苔玉にして小さく管理するのも良いでしょう。
かんたんに移動できるので気分や日照条件・気候に合わせて場所を変えられるメリットがあります。
ビバーナム・ティヌスを庭に地植えするには?
ビバーナム・ティヌスを手に入れたものの、気になるのが自分で植えるのか、プロにお願いするのか(プロならどこにお願いするか?)だと思います。
結論、ビバーナム・ティヌスに限らず、木を庭に植える際はプロの植木屋さん・造園屋さんにお願いすることを強くおすすめします。
理由は、木の成長に差があるからです。
我が家では自分で植えた木と、植木屋さんに植えてもらった木があるのですが、両者を比較すると後者の「植木屋さんに植えてもらった木」の方がよく成長してくれているんです。
自分で植える際にも、植木屋さんのやり方をちゃんと見て真似してやっているつもりなのですが、「葉っぱを出す力」が全然違います。
自分で植えた木は時間が経ってもなかなか葉っぱが揃わないものが多いのに対し、植木屋さんに植えてもらった木は毎年順調に新芽を出してくれ、ぐんぐん成長しています。
加えて、植木屋さん・造園屋さんにお願いするメリットとして「相談」できることにあります。
- 植える場所
- 木が最も美しく見える向きや傾き
- 他の木や下草などのレイアウト
こんなことが相談でき、私も実際その場で相談して庭木の植える位置を入れ替えたり…などした記憶があります。
植木を植えることは一生に一度くらいですし、一度植え付けたら動かすことはほぼありませんので、なおさらプロにお願いするべきだと私は思います。失敗もしたくありませんし。
「くらしのマーケット」を使って、近くの植木屋さん・造園屋さんに相談してみましょう。
値段や植える樹種の相談自体は無料ですし、一般的な価格よりもだいぶ安く対応してくれますよ(私もお願いしました)。
ビバーナム・ティヌスの代わりにおすすめの庭木
「ビバーナム・ティヌスを植えたら後悔しそうだな」…と思った方におすすめの庭木をご紹介します。
具体的には下記のとおりです。
- 常緑ヤマボウシ
- アオハダ
- 四季咲きモクセイ
「ビバーナム・ティヌスのデメリットのうち、どれに対応できるか?」も踏まえつつ、順におすすめの理由をご紹介していきます。
常緑ヤマボウシ

常緑ヤマボウシは下記5つのデメリットが気になっている方におすすめです。
- 花も実も咲かないことがある
- 地味な印象が強い
- 葉が密に茂るので暗い印象を受ける
- なかなか大きくならない
- 価格が高い
常緑ヤマボウシは花も実も紅葉もすべて楽しめる半常緑樹で、樹形の美しさ力強さを兼ね備えた非常に見栄えのする木です。
葉っぱはたくさんつけますが暗い印象はほぼなく、ビバーナム・ティヌスに比べて成長は早く、最大樹高も高く、価格も控えめです。
我が家に植わっている木の中では最も大きな木で、毎年花も実もつけてくれて1年中見応えがあって一番気に入っています。
品種・地域・気候によっては秋~冬に葉っぱを半分ほど落としますので、落ち葉を拾うなど管理の手間はある程度かかりますが、印象的なシンボルツリーを1本植えたいという方には最適だと思います。
常緑ヤマボウシを手に入れるには?
常緑ヤマボウシは様々な品種(主に花の色で品種が分かれます)がありますので、豊富に揃う通販での購入がおすすめです。
アオハダ

アオハダは下記5つのデメリットが気になっている方におすすめです。
- 葉が密に茂るので暗い印象を受ける
- なかなか大きくならない
- 価格が高い
- 販売されていることが少ない
こちらは落葉樹なので、ビバーナム・ティヌス以上に季節による変化を楽しみたい方、ビバーナム・ティヌスの持つやや暗く重たい印象と真逆の木を楽しみたい人にはばっちりだと思います。
成長速度はふつうで1年に20cm程度、ビバーナム・ティヌスに比べて市場に出回っているので価格も安い方です。
ただし、植える場所には注意が必要。というのも直射日光に弱いので日向よりも半日陰向きの木だからです。
また、風にも煽られやすいので、周囲に日や風よけになる場所が確保できるなら、樹形も美しく最高のシンボルツリーになってくれることでしょう。
※アオハダについて詳しくは「アオハダをシンボルツリーにして後悔?メリット・デメリット比較」をお読みください。
アオハダを手に入れるには?
アオハダは園芸店やホームセンターで見かける機会が増えてきましたが、それでも他の樹種に比べてまだまだ数は少ないです。
そのためネット通販を利用するのがおすすめです。気に入った大きさ・樹形のものを見つけやすいですよ。
四季咲きモクセイ

四季咲きモクセイは下記2つのデメリットが気になっている方におすすめです。
- 葉が密に茂るので暗い印象を受ける
- なかなか大きくならない
秋に香りの良いオレンジ色の花を咲かせることで有名なキンモクセイの仲間に、白い花を咲かせる「ギンモクセイ」という木があります。
四季咲きモクセイはこのギンモクセイの中でもさらに珍しい、1年に3~4回花をつける性質のある常緑樹です。
ビバーナム・ティヌスほど葉っぱが密に茂りすぎず、成長もビバーナム・ティヌスに比べて少し早い印象です。
「目隠しにもなる木がほしいけど、ビバーナム・ティヌスに比べて大きくなる木で、もう少し軽めの印象の木がほしい」
という方に最適です。
ただし、こちらも希少な木なのでほとんど見かけることがなく価格の高めというデメリットがあります。
四季咲きモクセイを手に入れるには?
四季咲きモクセイはお店で見かけることはほぼありません。(私も植木の専門店でようやく1本見つけて購入したくらいレアな木です)
ネット通販での購入が基本となるでしょう。
ビバーナム・ティヌスを庭植えして後悔している人はプロに伐採依頼
なお、すでにビバーナム・ティヌスを植えている方で後悔している方は、プロに依頼して伐採しましょう。
自分でやることももちろん可能なのですが、
- 誤って地中の配管など設備を壊してしまった
- 根っこが深すぎて伐採が難しい
- 他の木や植物の根や幹まで間違って傷つけてしまった
- 地中から石やゴミが出てきた
といった予想外の事態が起きてしまうことがあります。
近隣トラブルになったり、抜いた木の処分に困ることだってありえます。
そんなトラブルを未然に避けるためにも、プロにお願いして伐採してもらいましょう。
こちらも「くらしのマーケット」で相談できますので、家の近所のプロにお願いしてみてくださいね。
ビバーナム・ティヌスは植えて後悔するのか?に関するまとめ
個人的な印象も踏まえると、ビバーナム・ティヌスは後悔することの少ない非常に使いやすい庭木だと思います。
花と実の両方が楽しめる観賞価値が高い木で、管理がしやすいという特長がありますので、常緑樹を探している人には迷わずおすすめできます。
改めて下記にビバーナム・ティヌスのメリットとデメリットをまとめておきますので、こちらを参考に検討してみてください。

この記事のFAQ
ビバーナム・ティヌスはデメリットの少ない優れた木で、後悔することはあまりないでしょう。ちなみにメリット・デメリットの例は下記のとおりです。
【メリット】
・花や濃紺の実など観賞価値が高い
・丈夫で育てやすい
・病害虫がほぼない
・成長が遅くローメンテナンス
【デメリット】
・地味な印象が強い
・葉が密に茂るので暗い印象を受ける
・価格が高い
・販売されていることが少ない
» ビバーナム・ティヌスのメリット/デメリットをより詳しく
樹木ですので、カイガラムシやアザミウマ、アブラムシなどの害虫が発生する可能性はあるようです(クレムソン大学の公式ページより)。しかし基本的にはビバーナム・ティヌスは病害虫の少ない木で、私個人は庭に植えてから一度も病害虫の被害を受けたことはありません。
» より詳しい様子はこちら