このページではアオハダをシンボルツリーとして庭に植えて後悔したくないと思っている人のために、下記の2つの情報を解説します。
- アオハダを庭に植えて後悔する点(デメリット)とメリット
- 庭に植えて後悔しないための確認事項
このサイトを運営する私は実際に自宅の庭でアオハダをシンボルツリーとして植え、育てて3年ほどです。
その経験から思うのは「アオハダは植える場所さえ間違わなければ、植えて後悔しないシンボルツリーとして最高の庭木」だということ。
成長が遅く毛虫などの害虫もいなくて管理もしやすく、花も実も紅葉も楽しめるので、よほどのことがない限り植えて後悔することはないと思います。
とはいえ、それでも庭木を植えるのはそれなりに費用もかかりますし、一生に一度と言えるくらい機会がないことなので、やはり慎重に選びたいものですよね。
このページの内容を参考に、アオハダがあなたの希望に合う木がどうかを検討してください。
※アオハダを植えるなら植木屋さん・造園屋さんなどプロにお願いすることを強くおすすめします。「くらしのマーケット」なら値段や植える樹種の相談自体は無料ですし、一般的な価格よりもだいぶ安く対応してくれますよ(私もお願いしました)。
【体験談】場所さえ気をつければアオハダはシンボルツリーにして後悔なし
冒頭でも書いたように、私はアオハダをシンボルツリーとして植え育てて3年ほどですが、大きな後悔はありません。
何より木としての立ち姿が美しく、シンボルツリーとしては抜群だなと思います。
後悔があるとすれば植えた場所くらいで、アオハダという木そのものに文句はありません。
主な感想は下記のとおりです。
- 樹形と葉っぱが魅力的
- 植えた場所は少し後悔
では、順に詳しく書いていきます。
アオハダを育てた庭の環境
まずはアオハダを育てている我が家の環境をご紹介しておこうと思います。
アオハダは落葉樹でかつ在来種で北海道~中国地方まで分布する木なので、基本的に日本国内であれば栽培は難しくないはずです。
ただ、庭のある方位(東西南北)や周囲に植わっている樹木・草花の種類や距離、種類によって差が出ることはあるはずです。
というわけで、まずは私がアオハダを育てている環境の情報をまとめておきます。
- アオハダの大きさ:2.2M程度
- 関東南部
- 一戸建て・南向きの庭
- 周囲に遮蔽物はなく開けた場所で一日中、日光が注ぐ
- 半径1M程度の円形の場所
- 低木2種と芝桜を足元に植えている
- 元々の土は少し粘土質が強く、大小の石が出てくる土壌
- 植え付け時にできるだけ石を取り除き、赤玉土と培養土を混ぜ込む
こんな感じです。
気候的には関東・関西あたりであればさほど差がないはずです。
また、上記に補足して、すぐ近くにはアオハダ以外に高木はなく、根を貼りやすい場所ではないかと思います。
アオハダは樹形と葉っぱが魅力的
アオハダをシンボルツリーにして一番良かったなと思うことは「樹形の良さ」です。
株立ちの美しい姿も、直線的すぎず絶妙に放射して伸びていく姿も、横枝が出る場所も伸び方も、樹形がパーフェクトだなと感じています。
葉っぱが緑色のときも、紅葉の季節も、葉っぱを落として冬眠している時期でも樹形の美しさのおかげで年中楽しめます。
また、葉っぱの感じも好きです。

まずは色。日本古来の木というのはどうしても緑色が濃くて地味で暗い印象を持つ木が多いのですが、アオハダはライムグリーンの明るい色味。
このやわらかな印象の葉っぱが根本の方から全体的に生えてくるのがアオハダの魅力だと思っています。
よく似た名前の木で現在人気ナンバーワンともいえる「アオダモ」は木肌が美しいのですが、根本に葉っぱがつかないので足元がスカスカしてやや寂しい印象になります。
(それがアオダモの魅力でもあるのですが)

対してアオハダは根本近くから明るい葉っぱをわさわさと生やしてくれるので、なんというか豪華に見えます。
樹形と葉っぱ、庭木・シンボルツリーとして必要な要素を兼ね備えてる木だと思っています。
アオハダを植えた場所は少し後悔
アオハダを植えて後悔していることがあるとすれば、唯一「場所」です。
前述のように周囲に遮蔽物が一切ない場所なので、風に煽られやすく、かつ直射日光が一日中降り注ぐため「アオハダにとって厳しい環境に植えてしまったな」という後悔はあります。
後述するように、アオハダは幹が華奢なので風に煽られやすく、葉っぱは薄いので直射日光があまりに強い場合は葉焼けを起こすことがあります。
ですので、もしこれを読むあなたがアオハダをシンボルツリーとして植えようとしている場所が我が家と似たような場所なら再度検討することをおすすめします。
アオハダとは?

アオハダの基本情報です。
アオハダはモチノキ科モチノキ属の落葉高木です。雌雄異株で雌の木は初夏に小さな花を咲かせ、秋には小ぶりな赤い実をつけます。「アオハダ」の由来は、樹皮を剥ぐと、緑色の内皮がでることから「青膚(あおはだ)」と呼ばれるようになったと言われています。
学名 | Ilex macropoda |
原産地 | 日本、朝鮮半島、中国・中南部 |
最大樹高 | 最大10~15M |
園芸分類 | 庭木 |
形態 | 高木 |
花色 | 白 |
日照 | 半日陰~日陰 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | やや弱い |
アオハダをシンボルツリーにするメリット
ここからはアオハダをシンボルツリーにして後悔しないように、メリットとデメリットを順番にご紹介します。
まず、アオハダをシンボルツリーにするメリットは下記のとおりです。
- 和にも洋にも合う癖のない見た目
- 四季の移り変わりを感じられる
- 自然と樹形が整う
- 葉の色と質感がやわらかな印象
- 病害虫の被害がほぼない
- 控えめな花と実がかわいい
- 成長がゆっくりめで管理しやすい
では順番により詳しく見ていきましょう。
和にも洋にも合う癖のない見た目
まずはその見た目です。
アオハダをシンボルツリーにする最大のメリットはこの立ち姿にあると私は思います。
やや放射状にすらっと伸びる立ち姿、細めの幹、ややくしゃっとした柔らかな印象の葉っぱと、モダンで癖のない外観が、和の庭にも洋風の庭にも合います。
和風庭園なら、南天やタマリュウ、ヤブコウジなどの定番植物と合わせてもいいですし、玉砂利を敷き詰めた空間にも合います。
洋風にする場合はカラーリーフやシルバーリーフの植物と合わせたり、岩石を無造作に敷き詰めるロックガーデンにも違和感なく馴染みます。
もちろん雑木の庭にもぴったりなので、コーディネートの振り幅が大きい優秀なシンボルツリーだといえます。
Googleで「アオハダ 下草」で検索すると色々なコーディネート例が出てきますよ。
四季の移り変わりを感じられる
アオハダは、四季によって異なる姿を見せてくれます。
- 春:新芽と晩春の小ぶりな花
- 夏:赤い実と枝いっぱいの成葉
- 秋:紅葉(黄色に染まります)
- 冬:すべての葉を落として樹形の美しさがはっきり
…と四季で鑑賞ポイントが全く違うので、1年を通して楽しむことができる木です。
花が咲いたら「もうすぐ夏だな」、葉っぱが黄色くなりだしたら「秋だな」みたいに季節の移り変わりを感じられます。
とはいえこれはアオハダに限らず落葉樹全般に言えることですが、前述の癖のない樹形とあいまって、よりいっそう魅力的に感じられるはずです。
自然と樹形が整う
アオハダは基本的に剪定がいらない木です。
剪定をしなくても自然のまま伸ばしておけば樹形がかっこよく整います。
木によっては新芽や枝がどんどん出て来たり、四方八方に枝を伸ばして樹形が暴れて剪定必須の樹種も存在します。
たとえばオリーブがこれで、我が家では以前オリーブを植えていたのですが1年ほどで伐採しました。
品種にもよるのですが我が家で育てていたオリーブは、
- 枝の途中から次々に新しい枝を伸ばす
- 上にも下にも暴れて枝が伸びていく
- 自分の重みに耐えきれず成長するにつれて枝全体が垂れ下がる
…などで樹形が整わず、剪定も難しくてきれいにならず、仕方なく伐採した経験があります。
※なお、この「オリーブを植えて後悔した体験談」は下記ページに詳しくまとめています。
そんなオリーブと違いアオハダは購入当初の一目惚れした樹形のまま成長してくれていて、まさにシンボルツリーだなと感じています。
葉の色と質感がやわらかな印象
アオハダはライムグリーンに近い明るい緑色の葉っぱをしています。
かつ、さわり心地も良いので、やわらかな印象の葉っぱが雰囲気をあげてくれます。
前述した「和にも洋にも合う」という特長はこのアオハダ特有の葉っぱの印象が大きく起因しているのかもしれません。
病害虫の被害がほぼない
丈夫な木であることも大きなメリットです。
これを書いている2023年現在でアオハダを植えて3年ほど経ちますが、その間一度も病害虫の被害を受けたことがありません。
毛虫もつきませんし、ハチやアブが寄ってくるなどもありません。
ちなみにアオハダから少し離れた場所に植えているシラカシは葉っぱに黒い斑点のできる「すす病」にかかったりしました。(詳しくは下記記事を参照ください)
他にも食害にあった木もあったりする中、アオハダは全くなし。
ハチが寄ってくることはたまにありますが気になるほどでもありませんし、園芸サイトでも病害虫の報告もほとんど見ないので、アオハダはかなり病害虫に強い木だといえます。
控えめな花と実がかわいい

先程から何度か書いているように、アオハダは花と実が楽しめる木です。
アオハダは雌雄異株で、雄の木と雌の木で花のつきかたが異なり、かつ実は雌の木にしかならないようなのですが、運良く雌の木を引き当てることができれば、小ぶりでかわいい花と実を楽しむことができます。
花も実も葉っぱの影に隠れるようにひっそりと少しだけなるので、そばに寄らないと全く気づかないほどに目立たないのですが、それがいかにも雑木らしく趣深いです。
花は雄花と雌花で咲き方が異なりますが、我が家の雌花(雌の木に咲く花)は上記の写真のように、葉っぱと枝の付け根に、直径1cmもない白~緑色のような花が複数ぎゅっとまとまって咲いています。


実は花が終わって初夏・6月ごろに成りはじめ、その後2ヶ月くらいで熟して赤く色づきます。
夏は花もなく木々や草が青々モサモサとする時期なので、その時期に赤いかわいい実がたくさん成る様はとても見た目が華やかです。
アオハダの実は葉っぱの陰に隠れるように成るので遠目にはあまり目立ちませんが、木が年々成長していけば花も実も増えますので、年を追うごとに楽しめるようになると思います。(我が家のアオハダは年を追うごとに増えているなと感じています)

上記の写真は自然公園に生えていた10M級の大木となったアオハダですが、遠目からでもはっきり認識できるほどたわわに赤い実をつけていて、かつ1つ1つの実が大きく肉厚でした。
成長がゆっくりめで管理しやすい
最後に成長速度の遅さもアオハダをシンボルツリーにするメリットのひとつです。
アオハダは成長が緩やかで、1年でせいぜい20cm程度しか伸びません。
我が家では植えて3年ほど経ちますが、
- 日当たりは抜群(南側)
- よくすぐ近くには他の高木を植えていない(根を張りやすい)
といった成長しやすいだろう環境だろうと予想できるのですが、それでも50cmも伸びていません。
また、アオハダは株立ちになりやすい性質で、かつ横枝もそれなりに成長することもあってか見た目にさほど変化は感じず、剪定は一度も行っていません。
この成長速度の緩やかさから管理はとてもしやすい木だなと感じます。
アオハダをシンボルツリーにして後悔すること・デメリット
次にアオハダをシンボルツリーにすることのデメリットや、後悔するかもしれないポイントをまとめました。
- 葉が散った冬は寂しい姿に
- 暑さ(夏の日差し)に弱い
- 雄の木・雌の木が見分けにくい
- 幹が華奢で突風に弱い
- 成長すれば大木になる
私が育てて感じるのは上記のとおりです。順に詳しく書いていきます。
葉が散った冬は寂しい姿に
アオハダだけでなく落葉樹全てに言える話ですが、冬は全ての葉を落としてしまうので幹と枝だけになり寂しい姿になってしまいます。
我が家は目隠しに木を使っているため常緑樹が多く、その対比で余計に寂しい姿に見えてしまっています。
加えて、このスペースは玄関前の最も目立つ場所でもあるので、スカスカ感に拍車がかかって、何かしら対策をしなきゃなと思いつつも、一番目立つ場所だから失敗は避けたいという思いもあって未だに動けずにいます。
もしアオハダをシンボルツリーにしたいのであれば、周囲に常緑の中低木を植えたり、冬の間だけイルミネーションをつけたりして寂しくならないような対策をすることをおすすめします。
暑さ(夏の日差し)に弱い

メリットの方で書きましたが、アオハダの葉っぱは薄く柔らかいです。
そのため強すぎる日差しには弱めで、夏の直射日光が天敵。
特に近年は温暖化の影響なのか、2022年・2023年どちらも我が家のアオハダは夏の直射日光にやられてしまい、葉っぱが焦げてしまいました。
それが上記の写真で、葉っぱの先端の方から焦げるように茶色くチリチリになってしまい、縮んで丸まるように枯れてしまいました。
我が家のシンボルツリーはアオハダなので、周囲に遮蔽物のない最も開けた場所に植えていて、そのため直射日光を浴び放題でこうなってしまいました。
基本的にはシンボルツリーに選ぶほどお気に入りの木ですが、このときばかりはさすがに少しこの場所にアオハダを植えたことを後悔しました。

とはいえこの直後に新芽が生えてきて、日差しが若干やわらいできたこともありその新芽は焦げることなく無事に健康に育っています(上記がその写真です)。
もしこのように日差しで枯れ込むのを避けるなら、西日を避けた場所に植えるのがいいかもしれません。
雄の木・雌の木が見分けにくい
アオハダは雌雄異株とよばれる木で、雄の木と雌の木があります。
(前述のように雄の木と雌の木では花のつきかたが異なり、実は雌の木のみになります)
アオハダは小さくて目立たないながらも花と実が楽しめる木なのですが、雌雄どちらの木なのかはある程度の大きさにならないとわからないのだそうです。
これは我が家のアオハダを購入した植木屋さんで「これって花咲きますか?」と質問したときに聞いた情報で、当時は上記の理由から「わからない」との返答でした。
我が家のアオハダは運が良いことに雌の木で、植えて1年目は花も実もなかったのですが、2年目になってようやく根付いたのか、本当にひっそりとした花と実を楽しむことができました。
落葉樹は花や実を楽しめるイメージがありますが、アオハダの場合はそれが運次第になるので、植えたのが雄の木で後悔…ということもあるかもしれません。
幹が華奢で強風や突風に弱い

前述のようにアオハダは株立ちになることが多い木です。そのため、単木に比べて1本1本の幹が細くなりがち。
我が家のアオハダも株立ちでどれも華奢。かつ、前述のように開けた場所に植えたので、強風や突風に煽られて幹が曲がってしまいました…
(曲がってもきれいな樹形なのですが、それでも当初の樹形と比べるとあれ?と思うこともあります)
添え木で対策する等した方がいいかなと思います。
成長すれば大木になる

最後に大きさです。
アオハダは実は大木になる可能性のある木で、前述のとおり最大樹高が10Mくらいになります。
実際、以前遠出したときに自然公園で見かけたアオハダはまさに10Mにもなっていて、上記の写真は株立ちなのにこの大きさです。株立ちで、かつそれぞれの幹が太くて「これがアオハダ!?」とびっくりしました。
さらに下記写真は私が手でアオハダの幹を握っている様子なのですが、自然の中で育ったアオハダがどれほど大木になるのかがおわかりになると思います。

とはいえこれはあくまでも広い土地に植わった場合で、かつ年数もかなり経たないと大木にはなりません。
上記の写真の公園もできて20~30年とか経っているようでしたので、個人邸ではここまで大木になるのは稀です。
そもそもアオハダに限らず高木と言われる木はみんな最終的に10Mとかになりますし、管理不要の木などというのは存在しないので、たいして大きなデメリットにはならないかなと思います。
アオハダをシンボルツリーにして後悔しないための確認事項
ここまでの内容を踏まえて、アオハダをシンボルツリーにして後悔しないために事前に確認しておいた方がいいことを3つまとめました。
- 植える場所の「日照条件」はどうか?
- 植える場所の近くに「風よけ」があるか?
- 隣家との距離が十分に離れているか?
まとめると、アオハダを植えるのは「前後左右どこかに家の外壁があるなど直射日光や風を軽減できて、隣家から最低1M程度は離れた場所」がおすすめです。
ではそれぞれ詳細をどうぞ。
植える場所の「日照条件」はどうか?
前述のようにアオハダは直射日光に弱い木です。
特に真夏はアオハダが苦手な季節で、直射日光に当てると葉っぱが焦げることがあります。
できれば1日中日光が当たるような場所は避け、夏の間は西日が避けられるとか、他の高木の陰に隠れたりするような「半日陰」の場所が最適です。
植える場所の近くに「風よけ」があるか?
こちらも前述の通りですかはお肌はみきが華奢なため突風などの強い風に煽られると幹が曲がってしまう可能性があります。
まだ成長が不十分で幹・枝が細いうちは折れてしまう可能性もあります。
そのため、家の外壁などで風を遮ることができる場所などを選ぶのがおすすめ。外壁がある場所であれば、直前で説明した直射日光を避けることもできます。
隣家との距離が十分に離れているか?
最後に隣家との距離です。
アオハダは落葉樹です。晩秋~冬にかけて葉っぱを落としますので、あまりに隣接しすぎた場所に植えると、隣家の敷地内に落ち葉が飛んで迷惑をかけてしまうこともあります。
これを避けるために、 最低でも1M程度は離して植えるようにしましょう。
アオハダを購入したり・シンボルツリーとして庭植えするには?
アオハダが気に入って、「購入したい!」「シンボルツリーにしたい!」と思ったときに考えるのが、
- 購入する場所:近くのお店か、ネット通販か?
- どう植えるか:自分で植えるかプロか?プロならどこにお願いするか?
この2点だと思います。ここでは、私の経験も踏まえて最適な方法をご紹介します。
アオハダを購入するには?
アオハダは近年になって人気の出てきた樹種なので、園芸店やホームセンターで見かける機会が増えてきましたが、それでも他の樹種に比べてまだまだ数は少ないです。
そのためネット通販を利用するのがおすすめです。気に入った大きさ・樹形のものを見つけやすいですよ。
アオハダを庭に植えるには?
気に入ったアオハダを手に入れて植える際には、植木屋さんや造園屋さんにお願いすることを強くおすすめします。
我が家では自分で植えた木と、植木屋さんにお願いして植えた木があるのですが、この両者を比べると「植木屋さんが植えた木」の方がよく成長してくれています。
特に違うのが「葉っぱを出す力」です。
自分で植えた木は時間が経ってもなかなか葉っぱが揃わないものが多いのに対し、植木屋さんに植えてもらった木は毎年順調に新芽を出してくれ、ぐんぐん成長します。
このように木の成長にも差が出ますし、
- 植える場所
- 木が最も美しく見える向き
- 他の木や下草などのレイアウト
といった相談もすることができるので、圧倒的にプロに植えてもらった方がいいと感じています。
「くらしのマーケット」を使って、近くの植木屋さん・造園屋さんに相談してみましょう。
値段や植える樹種の相談自体は無料ですし、一般的な価格よりもだいぶ安く対応してくれますよ(私もお願いしました)。
アオハダの代わりにおすすめの庭木・シンボルツリー
ここまで見てきて、アオハダにデメリットを強く感じてしまった方におすすめの庭木・シンボルツリーもご紹介しておきます。
- 常緑ヤマボウシ
- ビバーナム・ティヌス
- コハウチワカエデ
上記がアオハダの代わりにおすすめの庭木・シンボルツリーです。
「アオハダのデメリットのうち、どれに対応するのか?」も踏まえつつ、順におすすめの理由をご紹介していきます。
常緑ヤマボウシ

常緑ヤマボウシは、樹形の美しさ、花、実、紅葉も楽しめる上に冬でも葉っぱを残す常緑性であることがおすすめのポイントです。
- 葉が散った冬は寂しい姿に
- 暑さ(夏の日差し)に弱い
- 雄の木・雌の木が見分けにくい
- 幹が華奢で突風に弱い
上記4つのデメリットに対応できる優秀な庭木・シンボルツリーです。
まず、日光を好むので直射日光にも非常に強く葉っぱが焦げることもなく、雌雄異株ではないので、常緑樹の割に珍しく花も実も楽しむことができます。幹も丈夫で強風にも強いです。
また、名前に「常緑」とついているので冬でも葉を残します。(※注:ふつうのヤマボウシは落葉樹)
ただし、常緑と名前がついているものの正確に言えば「半常緑」で、品種・環境にもよると思いますが、秋~冬には紅葉して半分ほどの葉っぱを落とします。そのため落ち葉の掃除は必須なので、その点だけご注意ください。
その点だけ注意すれば、アオハダに感じるデメリットのほぼ全てを解消してくれます。我が家にも植わっていますが、自然に整う樹形はどの方向から見てもかっこよくて、アオハダ以上に見どころ満載の美しい木だなと思っています。
常緑ヤマボウシを手に入れるには?
常緑ヤマボウシは様々な品種(主に花の色で品種が分かれます)がありますので、豊富に揃う通販での購入がおすすめです。
ビバーナム・ティヌス

ビバーナム・ティヌスは、春に咲く白い集合花と、冬になる濃紺の実が美しく、成長がゆっくりで最大樹高も低いという特徴があります。
- 葉が散った冬は寂しい姿に
- 暑さ(夏の日差し)に弱い
- 雄の木・雌の木が見分けにくい
- 成長すれば大木になる
上記4つのデメリットを解消してくれる庭木だと思います。
常緑性でほとんど葉っぱを落とさず、雌雄異株ではないので花も実も楽しめ、日向~日陰まで日当たりも選ばず、さらに土壌の質にも広く対応する極めて丈夫な木です。
ただし、葉っぱが小さく密に茂るのでやや暗めの印象を持ち、成長がゆっくりで最大樹高も2~3M程度なので、それなりに大きなシンボルツリーを探している方にとっては不向きかもしれません。
詳しくは「ビバーナム・ティヌスは庭植え後悔なし!メリット/デメリットと育て方」にまとめていますので合わせてお読みください。
ビバーナム・ティヌスを手に入れるには?
ビバーナム・ティヌスはまだ一般的ではなく、成長が遅いため大きく成長したものはかなり希少なので、お店で見かけることはほぼありません。そのため、ネット通販での購入がおすすめです。
コハウチワカエデ

コハウチワカエデは、日本人なら誰でもなじみのある小さく切れ込みの入った手のひらのようなかわいい葉っぱと紅葉が魅力的です。
- 葉が散った冬は寂しい姿に
- 暑さ(夏の日差し)に弱い
- 雄の木・雌の木が見分けにくい
- 幹が華奢で突風に弱い
3年ほど育てていますが、個人的には上記デメリットは解消してくれる木だなと思います。
コハウチワカエデは落葉樹なのですが、幹や枝の色(基本は緑色っぽく、新しい枝は赤っぽい)と特徴的な樹形のおかげで存在感があります。
葉っぱも枯れてはしまいますが、新芽が出る季節ギリギリまで枝についているものも少なくないので、意外にも冬の姿は寂しくなりせん。
日本の風土に合う木なので日差しにも強く、風にも負けません。何よりこの木の持つ雰囲気は唯一無二で、紅葉といえばこの木(とモミジ)といえるほど魅力的な庭木・シンボルツリーになってくれます。
とはいえ成長がそれなりに早く、かつ、枝が割と暴れ気味に生えてくるので剪定・管理は必須。落葉樹で葉っぱをたくさんつけるので、落ち葉も当然多いです。
最大樹高はそれほど高くはならないようですが、管理前提で植える木だといえます。
コハウチワカエデを手に入れるには?
コハウチワカエデは人気のある樹種なので園芸店やホームセンターで手に入れやすいと思います。気に入った大きさ・樹形のものがなかった場合はネット通販を利用しましょう。
アオハダをシンボルツリーにすると後悔するのか?に関するまとめ
最後に改めて結論を述べると、アオハダは植える場所さえ工夫すれば、管理もしやすく樹形も葉っぱも美しく、シンボルツリーとして申し分のない植えて後悔しない木だと思います。
改めて下記にアオハダのメリットとデメリットをまとめておきますので、こちらを参考に検討してみてください。

この記事のFAQ
アオハダは「植える場所」さえ間違わなければデメリットは少なく、シンボルツリーにして後悔しない優秀な庭木です。メリット・デメリットの例は下記のとおりです。
【メリット】
・和にも洋にも合う美しい外観
・自然と樹形が整う
・病害虫の被害がほぼない
・成長がゆっくりめで管理しやすい
【デメリット】
・葉が散った冬は寂しい姿に
・暑さ(夏の日差し)に弱い
・雄の木・雌の木が見分けにくい
・幹が華奢で強風や突風に弱い
» アオハダのメリットを詳しく見る
» アオハダのデメリットを詳しく見る
いいえ。アオハダを植えて3年経ちますが、毛虫などの害虫被害を受けたことは一度もありません。毛虫もつきませんし、ハチやアブが寄ってくるなどもありません。病気にもかかっていないので、病害虫に強い丈夫な管理しやすい木だと言えると思います。
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