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オリーブをシンボルツリーにして後悔【失敗しないための注意点とメリット・デメリット】

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このページはオリーブをシンボルツリー、庭木にして植えて後悔した私の体験談をもとにまとめたものです。

  • 「庭にオリーブをシンボルツリーとして地植えしたいんだけど植えて大丈夫かな?後悔しないかな?」
  • 「オリーブを庭木として植えたいんだけど、後悔しないために注意しておいた方がいいことはある?」

こんな疑問にお答えできる内容になっています。

ちなみに私個人はオリーブを庭木として植えて後悔しており伐採・抜根しました。そのため、なるべくメリットについても公平な目線であげたつもりですが、このページの内容はオリーブのデメリットが強めに出ていると思います。

その点をご了承いただき、自分はオリーブを植えて後悔しないのか?を判断してもらえたら嬉しいです。

 

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値段や植える樹種の相談自体は無料ですし、一般的な価格よりもだいぶ安く対応してくれますよ(私もお願いしました)。

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【体験談】オリーブを庭木にして後悔したので伐採・抜根しました

前述のとおり、私はオリーブを庭木・シンボルツリーにして後悔したので伐採・抜根しました。

詳しくは「後悔する理由(デメリット)」にまとめたのですが、主には2つで

  • 和の庭や植物には合わない
  • 枝が暴れて管理が大変

これに尽きます。この時点で「自宅の庭は和の雰囲気か、雑木の庭にしたい!」「シンボルツリーや庭木を植えたいけど、できるだけ管理の手間の少ない木にしたい」と思っている人は、オリーブを植えて後悔する可能性が高いので、やめた方がいいでしょう。

ちなみにオリーブを植えて後悔した我が家では自分で伐採・抜根しまして、その手順は、

  • 枝をできるだけ落とす(剪定する)
  • 主幹をノコギリで伐採する
  • 根本の半径30cmくらいにスコップを入れて根を切る
  • スコップでテコの原理を利用して徐々に抜根する
  • 根から土を落とし、枝や幹は小さくしてごみ袋に入れて捨てる

こんな感じです。我が家のオリーブは地植えして2年も経過していなかったのでまだ根張りが浅く抜根も比較的楽に行うことができました。

しかし、オリーブは浅根性の樹木で地中浅く横に広がるように根をぐんぐん張る性質があるので、3年以上経過したものはかなり伐採・抜根が困難になってくるそうです(知人の植木屋さん談)。

そのため、オリーブを植えて3年以上経過している方や「別の場所に植え替えたい」「近くに植わっている他の木や植物を傷つけたくない」という方は、プロにお願いすることを推奨します。

シンボルツリー・庭木としてのオリーブの基本情報・特徴

オリーブは地中海地方を中心に自生するモクセイ科の常緑高木です。 いわゆるシルバーリーフと呼ばれる丸みのある葉っぱが特徴で、近年は洋風の雰囲気を高めてくれる庭木、シンボルツリーとして人気です。

下記はみんなの趣味の園芸と、ガーデングの本場・イギリスの王立園芸協会「RHS(The Royal Horticultural Society)」より一部引用したオリーブの基本情報です。

学名Olea europaea
原産地地中海地方
樹高4~8M
横幅1.5~2.5M
最終樹高までに要する年数20年~50年
園芸分類果樹、庭木・花木
形態中高木
花色
日照日向を好む
耐寒性普通
耐暑性強い
土壌pH酸性、アルカリ性、中性問わない
丈夫さH4 ※下記参照

※丈夫さの指標(引用元:RHS hardiness rating

  • H1a : 一年中室内で管理 (15℃以上)
  • H1b : 夏は屋外で栽培可能 (10℃~15℃)
  • H1c : 夏は屋外で栽培可能 (5℃~10℃)
  • H2 : 低温に強いが、凍結には耐えられない (1℃~5℃)
  • H3 : イギリスの沿岸および比較的温暖な地域では栽培可能 (-5℃~1℃)
  • H4 : イギリスのほとんどのエリアで栽培可能 (-10℃~-5℃)
  • H5 : 厳しい冬でもイギリスのほとんどのエリアで栽培可能 (-15℃~-10℃)
  • H6 : イギリス全土と北ヨーロッパで栽培可能 (-20℃~-15℃)
  • H7 : 最も厳しいヨーロッパ大陸の気候でも耐えられる (-20℃以下)

私がオリーブを植えた環境

次に私がオリーブを植えていた庭の環境をご紹介します。

※下記の項目・状況に当てはまるほどオリーブを庭木やシンボルツリーとすると後悔するかもしれません。

庭の方角
日照条件日向、1日8時間ほどは直射日光が当たる
庭のテイスト和風
一緒に植えている木・植物の一例高木
・コハウチワカエデ
・シラカシ
・ヤマボウシ
・ソヨゴ
・キンモクセイ

中低木
・オタフクナンテン
・マホニアコンフューサ
・アオキ
・ハクサンボク

植物
・アジュガ
・玉竜

上記のとおり、庭全体的に和風の雰囲気です。

家の外壁・外観に合わせて選んだり、あとは日本の風土に合う木や植物を…ということで選ぶとどうしても日本古来の木・植物が中心になってしまい、結果として和の庭に。

日照条件などはオリーブに合っていたのかぐんぐん伸びたのですが、後述しますが一番デメリットに感じて伐採・抜根した原因は「雰囲気に合わない」のが理由でした。

オリーブをシンボルツリー・庭木として植えてはいけない!後悔する理由(デメリット)

ここまで何度か触れていますが、まずは私がオリーブをシンボルツリー・庭木として植えて後悔した理由、植えてはいけないと考えているデメリットなどについて書いていきます。

先に一覧をご紹介すると下記の通りです。

  • 和風の庭・植物とは合わせづらい
  • 枝が暴れて育つので樹形が乱れる
  • 成長が早く剪定などが必要
  • 剪定が難しく樹形を整えにくい
  • 葉っぱが害虫の被害に遭う
  • 落ち葉が多く掃除が必要
  • 幹や枝が華奢で風に煽られやすい
  • 実がならない

順に書いていきます。

和風の庭・植物とは合わせづらい

オリーブは洋風の雰囲気のある木ですので、それ1本植えれば自然と庭の雰囲気が「洋風」になります。

そのため、前述のように我が家のような和風の雰囲気の庭や樹木、植物との相性が良くありません。

(他にも、ここ数年人気となっている「雑木の庭」との相性も良くないと個人的には感じます。)

我が家は和風の木が多いところに試しに鉢植えで管理していたオリーブを植えてみたのですが、やはり雰囲気が全く合わず、違和感を感じていました。

とはいえ身近なホームセンターや園芸店で販売されているものは昔からある定番の植物だったり、日本の風土に合う古来の植物だったりが多くなります。

2020年以降はコロナ禍でガーデニングブームに火が付き、海外を原産とするシルバーリーフなどのおしゃれな樹木や植物の販売が多くなってきています。

ですが、それらはまだ数が多くなかったり、定番の樹木・植物に比べて価格が割高だったりして手を出しづらいのも事実。

なるべくコストを抑えて定番のものを取り入れていると自然と雰囲気は和の庭寄りになるので、その中に1本オリーブをシンボルツリー的に使うと浮いて見えてしまいがちです。

枝葉が暴れて育つので樹形が乱れる

オリーブは四方八方に、かつ直線的に枝葉を伸ばす性質があります。

普通、木を想像すると、「主となる太い枝が1本あってそこから放射線状に枝葉を伸ばす」ようなイメージがありますが、オリーブはそうではありません。

主となる枝はあるものの、その途中から主となる枝と同じくらいの太さ・長さの枝を地面の方に向けて伸ばして、その枝全体が自分の重みに耐えきれず大きく垂れ下がる…ようなことが少なくありません。

しかもこれが1本だけではなく複数の枝で同時に起こり、四方八方に暴れるように伸びていきます。

そのため放っておくと樹形があっという間に乱れてしまい見栄えの悪い姿になってしまうのです。

※もちろんこれはすべてのオリーブに当てはまるわけではなく、品種によって伸び方は異なります。

成長が早く剪定などが必要

直前で枝葉が暴れて育つということをお伝えしましたが、これに加えて成長も早いのでさらに樹形が乱れがちになります。

品種によって伸び方は異なりますが、一般的にオリーブは地中浅くに横に根をぐんぐん広げて育ちます。

そして、根の数や伸び方と枝葉のそれはリンクしていますので、横に大きく広がるスピードも早いのです。

私はオリーブを植えていた当時、半年に1度は剪定して樹形を整えていた覚えがあり、木自体の成長も徐々に早くなるので半年1回ペースが徐々に間隔が短くなっていきました。

前述の「枝葉が暴れる」という性質も含めて、オリーブは剪定必須の木で管理の手間がかかる木だと私は思います。

剪定が難しく樹形を整えにくい

剪定必須であることに加え、剪定して樹形を整えにくいのもオリーブを植えて後悔したポイントです。

前述のようにオリーブは主となる枝からあらゆる方向に主となる枝と同じくらいの太さ・長さの枝を伸ばします。

そのため、一般的な剪定でよく使う

  • 透かし剪定:内側に向かって枝が伸びるなど混み合った場所の枝を落とす
  • 切り詰め剪定:育ちすぎた枝を落として自然に伸びている別の枝に切り替えて短くする剪定

こんな手法がうまくハマりません…

そもそも上記のような剪定は自然と樹形が整う樹木向きの剪定だなと私は思います。

その点オリーブは放任しておいても自然と樹形が整う木ではないので、素人でもかんたんにできる上記のような剪定が通用しないのです。

ですので剪定必須とはいえ、オリーブを自然で美しい姿に保った状態にするには、植木屋さんや造園屋さんなどのプロにお願いする必要があります。

シンボルツリー・庭木を自分で管理することを前提に考えている方は、品種にもよりますがオリーブは避けた方がいいと個人的には思います。

葉っぱが害虫の被害に遭う

我が家のオリーブは年に数回、害虫の被害に遭っていました。

葉っぱに白い綿状のものが絡まったり、葉っぱ自体が食害に遭ったり、小さな黒いつぶつぶ(害虫の糞)が出たりと、見た目にも悪くせっかく出た新芽が成長せずにスカスカな状態に見える…と災難続きでした。

おそらく原因はハマキムシで、調べると年に数回被害を出し、それも新芽が出る時期に多いようです。

当時はまだガーデニングにも慣れておらず原因もよくわからなかったため対処もできず悔しい思いをしました。

かつ、オリーブを植えていた場所はリビングの掃き出し窓の前辺りだったのですが、この位置に植えた理由は「常緑樹による自然な目隠しを作るため」でした。そのため余計に害虫による被害は残念でなりませんでした。

ちなみにオリーブには、ハマキムシ以外にも「オリーブアナアキゾウムシ」という天敵が存在するようです。

この虫は幹に穴をあけたり糞を出すことでオリーブを弱らせ、最悪の場合は枯れることもあるとか。

このように害虫の被害に遭いやすい点も私にとっては大きなデメリットでした。

落ち葉が多く掃除が必要

オリーブの根本には常に落ち葉が溜まっています

落ち葉が多いのもオリーブのデメリットです。

常緑樹は「1年中葉っぱのある木」という説明をされることが多いので、ずっと葉が落ちずに残っているようなイメージを持つことがありますが、これは半分間違いです。

実際のところ常緑樹は「1年中落葉する木」です。古くなった葉っぱが落ち、新しい葉っぱを生やすサイクルを年間を通して行います。

もちろん樹種にもよるのですが、オリーブはこのサイクルが早い常緑樹です。

上記の写真はまだオリーブを植えていた当時の我が家の庭ですが、赤い◯で囲んだ箇所のように、季節を問わず根本にずっと落ち葉が溜まっている状態。そのため、気づいたときにこまめに掃除をするマメさを求められます。

しかもオリーブの葉っぱは小さく大量に落ちるので、風に飛ばされやすく拾うのにも手間がかかり、余計にストレスを感じていました。

幹や枝が華奢で風に煽られやすい

オリーブは全体的に華奢な木です。

その華奢さがオリーブの雰囲気の良さを高めてくれるポイントでもあるのですが、裏を返せば弱いということでもあります。

特に風に煽られることの被害は多いようで、我が家に植えていたオリーブも風で曲がった枝もいくつかあったことを記憶しています。

幹も例外ではなく、4~5M程度に大きく成長すればそれなりに頑丈ば太さになるのですが、3M以下くらいのサイズだとまだまだ細く頼りない状態です。

台風などの暴風が吹くと、最悪の場合幹がボキッと折れてしまうこともあり、支柱は必須。我が家でも竹の支柱を立てて主幹を結わえて支えていました。

3M以下のサイズのオリーブを植えるなら風の影響をあまり受けない場所にすることをおすすめします。

実がならない

オリーブの実は必ずしもなるわけではないという点もあげられます。

(正確にはデメリットとは言えないかもしれませんが念のためお伝えしておこうと思います。)

オリーブは一応「果樹」でもあるので、実がなることを期待して植えられる方もいますが、思ったように実が付きません。

これはブルーベリーなどにも同じことが言えるのですが、果樹は1本だけでは受粉せず花が咲かないものが多く2本を並べて近くに植える必要があるためです。

オリーブも例外ではなく、単体で植えていると花つきが悪く実も思ったようにならないことが少なくありません。

また、品種によっては実をつけない品種もあり、そういった品種はたとえ複数並べても実がなる事はほぼないようです。(当時我が家で植えていたオリーブも実がならない品種でした)

※オリーブの実を収穫したいと思っていない方にとってはデメリットにはなりません。

オリーブをシンボルツリー・庭木にするメリット

次にオリーブをシンボルツリー・庭木にするメリットをご紹介します。

私は抜根してしまったのでどうしてもデメリットが多く目についてしまい悪い木のように見えますが、当然メリットもたくさんあります。

  • 洋風の雰囲気に最適
  • 幹肌と葉が美しい
  • 病害虫に強く丈夫な性質
  • 花も実も楽しめる

こちらも順に詳しくご紹介します。

洋風の雰囲気に最適

デメリットでは「和風の庭・植物とは合わせづらい」と説明しましたが、それは裏を返せば洋風の雰囲気は抜群だということです。

我が家は和風の雰囲気の庭だったので相性が悪かったのですが、庭を洋風にしたい方にとってはオリーブを1本植えるだけでばっちり雰囲気が洋風のおしゃれな雰囲気に仕上がりますので大きなメリットといえます。

洋風といっても南国風やヨーロッパ風、地中海風など色々な雰囲気がありますが、オリーブは「地中海風」。涼しげで海辺の雰囲気も感じられます。

ちなみに、我が家の近所に子どもの同級生のお宅ではシンボルツリーとして1本だけオリーブを植えているお宅があるのですが、下草も低木なども植えていないのに非常に見栄えがよく、いつ見ても素敵だなと感じます。

お家の外観が極端に和風の出で立ちでなければ無理なく馴染むと思います。

幹肌と葉が美しい

直前の「洋風の雰囲気に最適」と同じような意味合いですが、オリーブの持つ洋風の雰囲気を分解して考えると、幹肌と葉っぱの色と形状にあるかなと思います。

  • グレーがかった色味に、粒上でややゴツゴツとした形状の凹凸の幹肌
  • 細長く丸っこい形状で、表は緑、裏側はシルバーがかった白い色の葉

こうした色・形状は日本の樹木ではほぼ見られない特徴です。

この洗練された外観が洋風のおしゃれな雰囲気を作ってれる要因であり、庭木やシンボルツリーとして地植えする人はもちろん、鉢植えして玄関に置いたり、観葉植物のように室内に飾ったりなど、多様な使われ方ができるのではないかと思います。

他にこんな多様な飾り方・植え方ができる木は、私の知る限り他にありません。

病害虫に強く丈夫な性質

上記では「葉っぱが食害にあったりする」と書きましたが、逆に言えばそれくらい。

植えている間は病気にもかかりませんでしたし、葉っぱの食害は早期に発見できれば殺虫剤をまくことで最小限の範囲で収まるかと思います。

※キンモクセイの木でも同じハマキムシによる食害があったのですが、スミオチンという殺虫剤をまいたところピタッと収まりました。

前述の「オリーブの基本情報・特徴」の表でも書いたように、耐寒性は普通、耐暑性は強い性質ですし、成長速度の早さからしてもオリーブは強い性質の木といえます。

花も実も楽しめる

品種にもよりますが、オリーブは常緑樹にしては珍しく花も実も楽しめる庭木です。原産地である地中海では主に果樹として育てられています。

我が家にあったオリーブは実はならなかったのですが、小規模ながら花を楽しむことができました。

雰囲気はソヨゴの花に似ていて、非常に小ぶりな白い花で、鼻を近づけると非常に良い香りもします。

また、品種や木の成長度合い、2本以上植えるなどの条件はあるものの、実も楽しむことができるのも魅力です。

常緑樹は1年を通して姿に変化が少ないことが多いのですが、花と実が楽しめるオリーブは1本でも満足度の高い庭木といえます。

オリーブをシンボルツリーとして植えて後悔しないための注意点

ここまで見て、「オリーブをシンボルツリーとして 植えてみたい」と思った方のために、 上で後悔しないよう事前に確認しておきたいポイントをご紹介します。

  • エクステリアや他の植物は「洋風」を心がける
  • 直立性の品種を選ぶ
  • 剪定や落ち葉拾いなどの管理は必須と心得る
  • 植える場所の「水はけ」に注意する

上記4点です。 こちらも 順にご紹介していきます。 

エクステリアや他の植物は「洋風」を心がける

再三言っているように、オリーブは洋風の雰囲気がとても強い木なので和の雰囲気の強い植物や樹木とはあまり相性が良いとは言えません。

加えて、フェンスや床材などのエクステリアも和風の雰囲気が強いものとは合いません。

そのため、庭全体の雰囲気は「洋風」にして植物・樹木・エクステリアを心がけ、オリーブが浮いて見えないようにするといいでしょう。

直立性の品種を選ぶ

続いてはオリーブの品種です。前述のように私が以前植えていたオリーブの木は横方向に枝葉を伸ばす性質が強い品種でした。そのため枝が暴れるように伸びてしまい、見栄えも良くなく剪定も難しかったので、伐採・抜根した経緯があります。

これを避けるためにも、オリーブの品種は縦方向に伸びる性質のある「直立性の品種」を選ぶといいでしょう。

ちなみに直立性のオリーブの品種の一例は下記の通りです。「おすすめのオリーブの品種」を参考に選んでみてください。

剪定や落ち葉拾いなどの管理は必須と心得る

オリーブは「剪定や落ち葉拾いなど、メンテナンス必須の木」と心得ましょう。

まず、枝葉をどんどん出す性質が強いので剪定は必須。もし剪定したくない・剪定の手間をできるだけ省きたいなら成長を抑制するためにも「鉢植え」にすることをおすすめします。

鉢植えにすれば、成長を抑制できるだけでなく移動することができるので、気分や天候に応じて玄関前に置いたり、ウッドデッキに出したりなどができます。

また、オリーブの葉は小さく数が多いので落ち葉拾いは大変です。 

少しでも手間を省きたいなら、ブロワーなどで吹き飛ばしまとめてほうきとちりとりで取るなどメンテナンス方法を工夫することで対処するといいと思います。

植える場所の「水はけ」に注意する

最後に土壌の条件です。

オリーブの原産地・地中海地方は乾燥した気候が特徴で、土壌も石灰岩の風化などでできた比較的やせた水はけの良いものです。

そのため、オリーブを植える土壌はこの条件に近い「水はけ」の良さが重要になります。

もし植える場所が粘土質の土だったり、砂のような土の場合はオリーブと相性が悪くなります。

そのような場所に植える場合はあらかじめ土壌改良材を使うなどして、水はけの良い状態にしておきましょう。

自分でやるのが不安、オリーブを枯らす可能性をできるだけ抑えたいという方はプロにお願いしましょう。

私はガーデニングをしていてこういうトラブルがあった際は、くらしのマーケットをよく利用しています。くらしのマーケットなら近くの植木屋さん・造園業者さんが見つかりますし、格安でお願いできるのでおすすめです。

庭木・シンボルツリーにおすすめの直立性オリーブ品種4選

ここまでの内容を踏まえて「直立性」で管理のしやすいオリーブの品種を4つご紹介します。

  • シプレッシーノ
  • ミッション
  • エル・グレコ
  • オヒブランカ

なお、それぞれの特徴と、1本でも実がなる「自家結実性」があるかどうかもご紹介しますので参考になさってください。

シプレッシーノ

品種名シプレッシーノ(Cipressino)
原産地イタリア・シチリア島
自家結実性あり

シプレッシーノ(Cipressino)はイタリアのシチリア島原産のオリーブで、庭木に最適な直立性オリーブの王道といえる品種です。

樹形が上へ上と伸びやすく、かつ自然とまとまるので、比較的管理の手間がかからず取扱量も多いので、シンボルツリーとしては最適です。

また、自家結実性のある品種なのでオリーブの実も花も楽しめます。

オリーブの品種選びに迷ったら「とりあえずシプレッシーノ」と覚えておくといいでしょう。

ミッション

品種名ミッション
原産地アメリカ
自家結実性低い もしくは なし

ミッションはスペイン原産の品種ですが、アメリカで発見されたといわれる珍しい品種です。

オリーブの中でも成長がとても遅い品種と言われていて、それと関係があるかはわかりませんが、病気や害虫には弱い傾向があるようです。

見た目には葉っぱが小さく数もやや少なめなのが特徴で、わさわさと茂ってワイルドな印象のあるオリーブの中では涼しげでスッキリとした印象。

ちなみに自家結実性はないか低いので、オリーブの実を楽しみたい場合は2本以上植える必要があります。

エル・グレコ

品種名エル・グレコ(El Greco)
原産地ギリシャ
自家結実性低い もしくは なし

エル・グレコはギリシャ原産のオリーブで、樹形がきれいで円錐形に近い樹形になる品種です。

オリーブは丸く細長い印象の葉っぱが印象的ですが、この品種は割と直線的なカクカクとした形状の葉っぱが特徴で、どこか素朴な印象もあります。

自家結実性はなしかもしくは低いのですが、花粉が非常に多いことで知られ「受粉樹」となり、他の品種のオリーブと一緒に植えることで実付きがよくなるようです。

「オリーブは植えたいけど、他人とは違う個性のある木がいい」という方におすすめです。

オヒブランカ

品種名オヒブランカ(Hojiblanca)
原産地スペイン
自家結実性あり

オヒブランカはスペイン原産のオリーブで生育旺盛な品種だとのこと。

この品種はシンボルツリーや庭木というよりは高級オリーブオイルに使われる品種として知られ、実際に「オヒブランカ」で検索すると、庭木よりも圧倒的にオリーブオイルが多く見つかります。

1本でも大きな実がなる自家結実性のある品種で、かつ芳香が特徴的でバナナだとかりんごだとか、甘いフルーツの香りにたとえられるほど。

実も花も庭木としてもオリーブを満喫できる優れた品種ですが、かなり珍しい品種なので流通量が少なく、あったとしても50cm~60cm程度の苗木しか出回っていないのが難点です。

オリーブを植えて後悔している人はプロに依頼して伐採を

なお、私と同じように「もうオリーブを庭に植えてしまって後悔しているので伐採するか抜きたい」と思っている人はプロに依頼して伐採しましょう。

自分でやることももちろん可能なのですが、

  • 誤って地中の配管など設備を壊してしまった
  • 根っこが張りすぎて抜根が難しい
  • 他の木や植物の根や幹まで間違って傷つけてしまった
  • 地中から石やゴミが出てきた

といった予想外のトラブルが起きてしまうことがあります。(これ以外にも想定しないことが確実に起こります)

近隣トラブルになったり、抜いた木の処分に困ることだってありえます。

そんなトラブルを未然に避けるためにも、プロにお願いして伐採してもらいましょう。

先程からご紹介している「くらしのマーケット」を使って、近くの植木屋さん・造園屋さんに相談してみましょう。

日本全国に対応していて、地域やその人にもよりますが、大体伐採(庭木を切り倒すこと)なら3,000円~、抜根(庭木を根こそぎ抜いてしまうこと)なら5,000円~で対応してくれます。

オリーブはシンボルツリーにすると後悔する?植えてはいけない?に関するまとめ

私個人は「和の庭に合わなかった」「枝が暴れて育ち樹形が整わなくて管理が大変」などの理由でオリーブを植えたことを後悔していますが、雰囲気や選ぶ品種を間違えなければオリーブはとても魅力的な木です。

このページで紹介したメリット・デメリットをよく比較検討して、シンボルツリーにするかどうかを決めてください。

植える際には「オリーブをシンボルツリーとして植えて後悔しないための注意点」を参考にしていただき、もし植える場合は「くらしのマーケット」を使って近くの植木屋さん・造園業者さんを探し、プロに頼んでやってもらうことをおすすめします。

この記事のFAQ

オリーブはシンボルツリーに選ぶと後悔する?

私はオリーブを植えたのを後悔して伐採・抜根しました。植えるか悩んだら下記の点に注意してください。

・和風の庭・植物とは合わせづらい
・枝が暴れて育つので樹形が乱れる
・成長が早く剪定などが必要
・剪定が難しく樹形を整えにくい
・葉っぱが害虫の被害に遭う
・落ち葉が多く掃除が必要
・幹や枝が華奢で風に煽られやすい
・実がならない

より詳しくはこちらを、植えて後悔しないための注意点はこちらをご覧ください。

シンボルツリーにおすすめのオリーブの品種は何?

樹形が整いやすい「直立性」の品種のオリーブを選ぶといいでしょう。たとえば「シプレッシーノ」や「ミッション」などがあります。詳しくはこちらをご覧ください。

庭のこと
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この記事の著者
pakiki

駅徒歩60分、4LDKの戸建てで在宅勤務。「おうち時間を楽しむ」がテーマのWebサイトです。インテリアやエクステリアをはじめ、様々な分野の専門家と一緒に仕事をしており、自分の経験・人脈・専門性を活かした情報発信を行っています。Amazon Vineメンバー。

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