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おすすめのサブツリー7本【常緑・落葉別】選び方と植樹例│手入れが楽で狭い庭でもOKな庭木は?

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サブツリーにおすすめの庭木は何なのか?実際に植えてわかったおすすめの樹種を、常緑・落葉別に7つ紹介します。

「シンボルツリーは植えたけど何か物足りない」「狭い庭でも楽しめて雰囲気がよくなる庭木って何かある?」こんなふうに考えてサブツリーを探している方のために、私が自宅の庭や畑で実際に植えて育ててみた庭木の中からおすすめのものを紹介します。

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サブツリーとは?

サブツリーとは読んでそのままメインとなる木の足元や隣に植えるなどして、メインの木の魅力を引き立たせたり、庭に奥行き感や変化をもたらすために用いる木のことです。

人によって定義は様々ありますが、共通の特徴としては「背(樹高)が低い」「手入れが楽」などがあるようです。

シンボルツリー(メインツリー)との違い

シンボルツリー(メインツリー)との違いは主に下記のような点が挙げられます。

メインツリーサブツリー
役割・庭の主役となるシンボルツリー・メインツリーを引き立てる・庭に奥行き感や変化を出す
植える場所庭の中心や玄関前などの目立つ場所メインツリーの足元など、周辺や背景
樹種・存在感のある樹形・美しい花や紅葉が楽しめるものメインツリーとのバランスを考慮し、多様な樹種を選ぶ
大きさ大高木~中高木・低木~中木・草花

総じて、最終樹高が低く、あまり目立たないが存在感はある「縁の下の力持ち」的な役割の木であると言えます。

おすすめの「常緑」サブツリー7本と植樹例

常緑樹でおすすめのサブツリーは下記のとおりです。

  • オタフクナンテン
  • マホニアコンフューサ
  • レウコフィルム
  • ハクサンボク
  • アオキ
  • ジンチョウゲ
  • ツツジカッパーエバー

このとおり常緑のサブツリーは豊富で、どれも私が実際に自宅の庭で育てているものです。実際育てた経験をもとに木の基本情報とおすすめの理由を紹介します。

オタフクナンテン

樹高1Mくらい
手入れの頻度・成長速度:遅い、剪定ほぼなし・害虫・病気:なし
葉の特徴・シワのある小葉が密に茂る・春夏は黄緑、秋冬は真っ赤に紅葉
樹形・こんもり丸くなる・適当に剪定しても自然と丸くなる
なし
日照日向、半日陰、日陰までどこでもOK
耐暑性強い
耐寒性強い
テイスト・和風の印象が強め・剪定して小さく維持すれば洋風の庭でも合う

常緑の低木としてあまりにも有名なサブツリーです。害虫も病気もなく成長も遅くて紅葉まで楽しめるとっても優秀な木です。

秋冬の紅葉は本当にきれいなのですが、葉が茂って幹や枝がまったく見えないくらいこんもり丸くなるので割と主張は強めに感じます。

ですので我が家では濃い緑の葉っぱのソヨゴの足元に3株くらいを群生するように植えています。冬、濃い緑で重ためな印象が出てしまう常緑樹の足元がきれいです。

他にも、玄関前のメインツリーであるマルバノキの足元にも植えていて、後述するマホニアコンフューサやツワブキ、メダカの睡蓮鉢、黒い玉砂利と合わせて和風な雰囲気を演出してくれています。

オタフクナンテンを手に入れるには?

オタフクナンテンは定番の木なのでホームセンターや園芸店で通年販売されています。気軽に手に入りますし数もそれなりにあるはずなので、お気に入りの樹形の木を選びましょう。

付近にお店がない人のみ通販を利用するといいでしょう。

マホニアコンフューサ

樹高1.5Mくらい
手入れの頻度・成長速度:少し早め・害虫・病気:黄色い花なので蜂がきやすいかも
葉の特徴・先端のとがった細葉・やや青っぽく濃い緑色
樹形・横に広がるが高さは出にくい・次々に新芽を出すが自然ときれいにまとまる樹形
黄色い花を秋に咲かせる
日照日向、半日陰、日陰までどこでもOK
耐暑性強い
耐寒性強い
テイスト・和風も洋風もなんでも合わせやすい万能の木・ロックガーデンにも合う

こちらも超定番の常緑低木で、オタフクナンテンと並んで有名で使いやすい2大巨頭かなと思います。

成長はやや早めで次々に新芽を出しますが、年に2回程度、「ここ伸びたな」と思う箇所を切り戻すくらいの剪定で形が維持できますので管理はそこまで大変ではありません。

オタフクナンテンが和風なイメージに寄ってるのに対し、マホニアコンフューサは細長くて涼し気な葉のおかげで和でも洋風でもどんな庭でも絶対になじむ特徴があります。

我が家では目隠しにもなっているキンモクセイと、玄関前のメインツリーであるマルバノキの足元に植えています。(先ほども紹介したとおり)

マホニアコンフューサを手に入れるには?

マホニアコンフューサも同じく定番の木なのでホームセンターや園芸店でお気に入りの子を見つけてください。付近にお店がない人のみ通販を利用するといいでしょう。

レウコフィルム

樹高1.5Mくらい
手入れの頻度・成長速度:少し早め・害虫・病気:なし
葉の特徴・3cmくらいの丸細い葉を密につける・シルバーリーフで産毛がある
樹形・横に広がるが高さは出にくい・枝が次々に分岐してやや暴れ気味に育つ
ピンク~紫系の鮮やかな花を年に数回咲かせる
日照日向~半日陰
耐暑性強い
耐寒性強い
テイスト・洋風の庭向き・イングリッシュガーデンなど柔らかい雰囲気の庭に合う

レウコフィルムは美しいシルバーリーフの葉と、年に数回咲くピンク~紫色の発色の鮮やかな花が特徴的な常緑低木です。

自生地であるアメリカ南西部~メキシコでは最大樹高は2~3Mに達するようですが、日本ではそこまで大きくならずせいぜい1.5Mくらい。ぐんぐん枝を分岐させ横方向に広がってやや暴れ気味に育ちますが、逆をいえば目立たせたくない部分を隠してくれる効果もあります。剪定は年に2回程度でOKなので管理は大変ではありません。

ひとつ植えるだけでも洋風のやわらかな雰囲気を作ってくれ、なんといっても花が本当にきれいなので我が家ではみんながお気に入りの木で、門柱・ポストの足元に植えています。

近くにはコハウチワカエデがあり、冬に葉っぱを落としてもレウコフィルムのおかげで寂しくありません。

レウコフィルムを手に入れるには?

レウコフィルムは小規模なホームセンターや園芸店ではあまり見かけない木だと思います。

そのため、通販で手に入れるのが最も手っ取り早いと思います。我が家では通販で「あれ、これ良さげだな」と思って購入しました。

おすすめの「落葉」サブツリー3本と植樹例

続いて落葉樹でおすすめのサブツリーは下記のとおりです。

  • ドウダンツツジ
  • ブルーベリー
  • アジサイ

こちらも同じく私が実際に自宅の庭に植えて育てた印象・経験も踏まえて下記から解説します。

ドウダンツツジ

樹高2Mくらい
手入れの頻度・成長速度:遅い、剪定ほぼなし・害虫・病気:なし
葉の特徴・小葉がたくさん・鮮やかな朱色に紅葉する
樹形・直立性・小枝が分岐してたくさん出る
すずらんのような白い小さい花が咲く
日照日向~半日陰
耐暑性強い
耐寒性強い

さすが定番の樹種だけあって扱いやすい木です。日本原産なので病害虫に強く、どんな場所にも植え付けられて強健です。しかも成長が遅く腰の高さくらいにおさまります。

初夏は白い小さくかわいい花、秋は鮮やかな紅葉、冬はマッチ棒のような枝先が美しく、年間を通して楽しめます。

我が家ではシンボルツリーであるアオハダの足元に植えています。

ドウダンツツジを手に入れるには?

ドウダンツツジは定番の木なのでホームセンターでも園芸店でもかんたんに手に入ります。

ほとんどが畑で育てられるドウダンツツジですが、山採りといって山の中に自然に生えているものを掘ってもってくるものは畑ものと違って独特の樹形で美しいです。この「山採りもの」がほしい場合は楽天など通販が手に入りやすいです。

後悔しないサブツリーの選び方

「サブツリーとは?」の章でも触れていますが、改めてサブツリーを選ぶ際に後悔しないポイントについてまとめておきます。

狭い庭なりに色々な木を見て選んで、実際に植えて育ててきましたが、私の思う後悔しないサブツリーの選び方は下記のとおりです。

  • メインツリーの特性と異なる木を選ぶ
  • 最終樹高が3M以下の木を選ぶ
  • 成長の遅い木を選ぶ
  • 害虫・病気に強い木を選ぶ
  • 地味な木を選ぶ
  • 自分の好きな庭のテイストに合うものを選ぶ

このすべてを満たす必要はありませんが、当てはまるポイントが多いほど失敗しないかなと思います。ご参考になさってください。

メインツリーの特性と異なる木を選ぶ

まず大前提となるのが、メインツリーやシンボルツリーと特性の異なる木を選ぶことです。特性の例としては、

  • 常緑or落葉
  • 葉の特徴(形・色・大きさ)

このあたりを見て選ぶといいでしょう。

※特に「常緑か落葉か」は重要だなと個人的には思っており、落葉樹をメインツリーに選ぶと冬の間は葉が落ちて寂しくなってしまうので、常緑性のサブツリーを選ぶことでお庭のスカスカ感を防ぐことができます。

たとえばメインツリーがアオダモだとすると、アオダモは「落葉性」で葉の形が小さめでやや丸みのある細葉。色はライムグリーン系で紅葉すると黄色になります。この特性と反対の木を偉ぶと対比が効いて互いに見栄えがよくなります。

下記のようにかんたんに表にまとめると整理されてわかりやすくなります。

アオダモ(メインツリー)サブツリー候補の特徴
常緑or落葉落葉常緑
葉の特徴・小さめ・やや丸みのある細葉・ライムグリーン→黄色・大きめ・濃い緑・銅葉・斑入り

上記の表に沿って見てみると、メインツリーにアオダモを植えている人の場合は、常緑性で葉っぱが濃い緑・銅葉などで、アオダモよりも大きめの葉っぱのサブツリーが良さそう…とわかります。

とはいえ、必ずしもぜんぶの特性が反対の木を選ばなければいけないわけではありませんので、これに囚われすぎなくてもOKです。

たとえば常緑のシンボルツリーに常緑のサブツリーを合わせても、葉っぱの色が異ればかなり様になりますよ。

最終樹高が2M以下の木を選ぶ

まずは最終樹高です。最終樹高=その木が成長しきったときの最大の高さのことで、これが2M以下の樹木=低木や中木と言われる木を選ぶのがいいでしょう。

先ほど書いたようにサブツリーはあくまで「サブ」です。メインツリーの引き立て役なのでメインツリーよりも最終樹高が低い木がおすすめです。

最終樹高が2M以下であれば、メインツリーの邪魔にならず圧迫感や窮屈な印象も与えないというメリットもありますので、庭全体のバランスを保ちやすくなります。

また、最終樹高が低い木であれば、剪定などのお手入れも割と楽に行えますので、管理の負担を軽減できます。

成長の遅い木を選ぶ

サブツリーを選ぶうえでは「いかに手間がかからないか」も重要だなと思います。

ガーデニングの作業は毎日取れるわけではありません。たいていが休みの日に1時間くらい…という感じで限られた時間内にけっこう面倒な作業をしなければいけません。そんな限られたリソースでやるわけなので、庭で一番目立つメインツリーに充てた方が効率的です。

ですのでサブツリーはほぼ手間のかからない木である方がいいと思っていまして、手間がかからない木=成長の遅い木であることが多いです。

成長の遅い木は剪定や手入れの頻度が低いですし、見た目もほぼ変わらないので最初に植えたイメージのまま保てて庭の景観を維持しやすいという大きなメリットがあります。

実際、後述する私が気に入っているサブツリーはほぼ手入れなし・放置でいけるものばかりです。

害虫・病気に強い木を選ぶ

これも前述した「いかに手間がかからないか」に通じるのですが、害虫・病気にかからない強健な木であることも大切です。

害虫や病気が発生するとただそれだけでストレスです。まず木がかわいそうですし見た目にも悪いので放置するわけにもいかず殺虫剤や消毒を散布する手間がかかります。

しかも害虫や病気がついたときは一度まいただけでは終わらないので症状が消えるまで何度か散布しなければなりませんし、毎年決まった時期にその手間が発生することも考えると憂鬱になるものです。

そのため害虫・病気に強い樹種を見つけるのもサブツリー選びにおいては大事なポイントです。

地味な木を選ぶ

最後に木の印象です。ここまで何度か説明しているように、サブツリーはメインツリーを引き立てる役割を担う脇役的な存在です。そのため、派手な葉や花が咲く華やかさよりも、地味な木を選ぶことで庭全体のデザインバランスが取れます。

メインツリーとの関係性だけでなく、下草やグランドカバー、オーナメントグラスのような他の草花との相性も良いので、多様な植物と組み合わせやすいというメリットもあります。

そういった意味ではサブツリーは「背景」となる存在といえるかもしれません。

自分の好きな庭のテイストに合うものを選ぶ

最後に実は一番大事かもしれないポイントです。自分の好きな庭のテイストに合う木を選びましょう。

「安いから」とか「なんとなくみんな植えてる人気の木だから」のように特に理由もなく選んでしまうと、ちぐはぐでパッとしないかっこ良くない庭になってしまいます。

極端な例ですが、理想の庭がロックガーデンなのに、和風のイメージが強いツゲの木なんかを植えてしまうと意味不明なテーマのなんだかよくわからない庭になることは想像がつくと思います。

それを避けるため、SNSや画像検索などを使って「こんなお庭がいいな」という理想の庭の写真をまず見つけて、その庭のテイストに合わせて…あるいは植わっている木や草花をそのまま真似て選んでみる…などすると失敗はほぼありません。

洋服やインテリアのコーディネートと同じ感じです。

これを読むあなたはメインツリーだけでなく、サブツリーまでもこだわって選ぼうとするほど「素敵な庭を作りたい!」と思っているはずです。

ですので、失敗を避けるためにも、その木が果たして自分の理想のお庭のイメージに合うものなのか?を慎重に見て判断してほしいと思います。

植えて後悔!個人的におすすめできないサブツリー

逆に個人的におすすめできないサブツリーは下記です。いずれも私が過去に植えていた木なのですが、後悔して現在は抜根しています。

  • クチナシ
  • マサキ

※なお、書いていることはあくまで主観ですので、逆に「自分の場合は植えて後悔してないよ、おすすめのサブツリーだよ」という方もいらっしゃると思います。ですのであくまでも参考までにご覧ください。

クチナシ

クチナシを植えて後悔したポイントは「害虫」です。

クチナシにはオオスカシバという、蜂に擬態した蛾が必ずやってきます。そしてこれでもかというくらいに卵を産み付けて、気持ち悪い黄緑色のイモムシが大量に発生します。

※蜂にしてはやけに明るい黄色をしているし、蜂特有のブーンという音もしないなあと最初は思っていたのですが、人を襲わないし、その虫がやってきてからイモムシが大量発生するのであるとき「ああこれは蛾なのか」とわかりました。

このイモムシが厄介で、見た目の気持ち悪さはもちろんですが、葉をめちゃくちゃに食い荒らす上に、それなりに大きくてしかも黄緑色なのでクチナシの葉っぱの色にそっくりでぱっと見は本当にわかりづらいんです。

そのため、「あれ?なんで葉っぱがこんなに食い荒らされてるんだろう」と葉っぱをめくるとイモムシが居て鳥肌が立ちまくる…という事態に見舞われます。

クチナシは比較的成長も穏やかで樹高も大きくないですし、しかも初夏に咲く白い花が本当にキレイで香りも抜群に良い魅力的な木なのですが、私には上記のオオスカシバの幼虫が大量発生するのが耐えられず、泣く泣く抜根しました。

マサキ

マサキを植えて後悔したポイントは「手入れの面倒さ」です。

マサキは常緑樹なのですが、晩冬~春先の風の強い時期に大量に葉っぱを落とす性質があります。

しかもマサキの葉っぱはとても小ぶりでたくさんつくので、風に乗って庭中あるいは隣家まで飛ばされてしまい掃除が面倒だったり、隣家に迷惑がかかったりなどします。

また、マサキは直立性の樹木なので縦に大きくはなりますが横にあまり広がらずメインツリーを引き立てるには不十分だなと感じ、抜根しました。

ちなみに斑入りの「ギンマサキ」という品種で、古くから生け垣に使われてきたような木の割に洋風な雰囲気の涼しげな木だったのですが、サブとしてもメインとしてもちょっと使いづらいかなあというのが私の印象です。

庭のこと
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この記事の著者
pakiki

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