ラグを敷かない「ラグなし生活」にしてみようか迷っているあなたのために書きました。
- リビングやダイニングテーブル下のラグを取っ払ってみようか迷っている
- ラグなし生活が流行ってるけど、本当に良いものなのだろうか?
- ラグを敷かないインテリア実例を見てみたい
- ラグの代わりになるものが知りたい
上記のような疑問・お悩みに答えます。
これを書く私は、ラグを敷かない生活・ラグを敷く生活を各1年間すつ体験。
その結論は「やっぱりラグはあった方がいい」です。
この記事では、私が実際にラグを敷かない生活・ラグを敷く生活を両方1年を通して経験してみてわかったことをまとめました。
ラグなし生活をスタートする前に、ぜひお読みください。
ラグを敷かないのは生活面・インテリア面どちらも微妙でやめました
結論、私はラグ敷かない生活はダメでした。
今のお家に住んで2年。ラグを敷かない生活・ラグを敷く生活を各1年間くらい体験してますが、結論「ラグを敷いた方が断然好き」です。
理由は後述する「ラグを敷かない生活のデメリット」を感じたからです。
【ラグを敷かない生活のデメリット】 »詳しくはこちら
- かえって部屋が狭く見える(インテリアによる)
- 床に座ってくつろげなくなる
- インテリア的にダサく見える
- 床に傷や汚れがつきやすく目立つ
- 来客時にスペースがない
- 秋や冬に寒い
もちろんメリットもちゃんとあったのですが、メリットとデメリットを比較したときに、私の場合はデメリットの方を強く感じました。
特に、「床でくつろげない」「インテリア的にダサく見える」の2つは顕著で、ラグを新調してからは部屋が大好きになりました。
ですので、ラグなし生活にしようか検討している方は、これから紹介するメリットとデメリットをよく比較して、自分にとってどちらが強いのかを見極めましょう。
また、ラグは捨てずにとりあえず取っておくことをおすすめします。
一人暮らしの方なら別ですが、家族がいる方はそもそもご自身1人だけでラグを敷かないインテリアにするのかどうかを決めると反感を買う場合もありますので。
(私は子ども2人に「なんでラグないの?」と反感を買いました)
近年ラグなし生活が流行していて「じゃあうちもやってみようかな」と思う人も多いと思いますが、正直考えものです。
ラグを捨てるのは簡単ですし、ゴミがたまったり汚れたラグはすぐに手放したいという気持ちもわかります。私もそうでした。
そのため、この記事を読むあなたはそんな失敗・後悔がないように、これからご紹介するメリットデメリットをよく見て比較検討してください。
そして自分にはラグなし生活が合っているのかどうかをきちんと判断してから導入してみることをおすすめします。
ラグを敷かない生活のメリット
まずはラグを敷かない生活のメリット6つを順にご紹介していきます。
- 部屋がスッキリ広く見える(インテリアによる)
- 衛生的になる
- 部屋の掃除が楽になる
- 季節ごとの取替えの必要がない
- 部屋の移動が楽になる
- 夏の暑いときに冷たい床が気持ちいい
部屋がスッキリ広く見える(インテリアによる)
ラグを敷かないインテリアの一番大きなメリットは部屋が広く見えることだと思います。
これは、ラグを取り払うことで見えている床の面積が広がることにあります。
特に複数の色を使ったインテリアの場合は、それまであった1色が空間からなくなりますので、この効果がより顕著に出てくるはずです。
ただしインテリアのテイストや使っている色によってはかえって狭く見える場合もあります。詳しくは後述のラグを敷かない生活のデメリットにて解説します。
衛生的になる
ラグは掃除や洗濯をしないと不衛生です。
髪の毛、食べかすやほこりや外から持ち込んだゴミ、あるいは花粉などがたまっていきます。
あとは裸足で歩いたときには汗が染み込みますし、これらの汚れやゴミが原因でダニの温床になることも…
これらを排除できるということを考えると、衛生的になるというメリットがあります。
部屋の掃除が楽になる
単純に掃除すべきものがひとつ減りますので、部屋の掃除が楽になります。
特に、フローリング床を雑巾がけあるいはワイパーがけをする場合には本当に楽です。
ラグの部分は雑巾がけせずに、「ラグの周囲の床が見えているスペースだけを拭く」という手間が省けるのは良いなと感じました。
私はフローリング床や廊下の掃除は毎日行うので、「ラグとそれ以外で掃除のしかたを変更する必要がない」ことで掃除の時間が短縮できて、ラグなし生活をはじめた当初は感動した覚えがあります。
季節ごとの取替えの必要がない
ラグを季節ごとに取り替える人は多いと思います。
- 夏:い草、竹、キルティング素材のラグ
- 冬:ウールやフランネル、毛足が長いラグ
こんな感じです。
実際、ニトリをはじめとしたインテリアショップでも季節ごとに最適な素材のラグを毎年発売していますし、我が家でも夏はい草、冬はシャギーラグと使い分けていました。
ラグを敷かないインテリアにすると、こうした模様替えの手間がなくなり、また買い替えの費用もなくなるので経済的にも◯です。
部屋の移動が楽になる
これはかなり個人的なメリットかもしれませんが、部屋の移動が楽になったなと感じました。
我が家は1階リビングから掃出し窓を通じてウッドデッキまでつながるようになっています。
ですのでLDKからウッドデッキに出ようとすると、ラグの前でスリッパを脱ぐ必要があるんです。
というのも、ラグの上は座ったり、寝そべったりする場所なので部屋中を移動するスリッパを履いたままでは乗らない決まりにしていたから。
ラグを敷かないことでラグの前でスリッパを脱ぐというフローが短縮でき、部屋の移動が非常にスムーズになりました。
夏の暑いときに冷たい床が気持ちいい
最後にこれも個人的なメリットなのですが、私は暑いのが大の苦手なので、夏場は特に涼しい場所や冷たいものを求めがち。
ですので、ラグがない冷たい触感の床は、少しでも涼を感じるために重要な場所になっていました。
私と同じく暑がりの方にとっては実はこれは非常に大きなメリットなのではないかと思います。
ラグを敷かない生活のデメリット
次に、ラグを敷かない生活のデメリットは下記6つです。
- かえって部屋が狭く見える(インテリアによる)
- 床に座ってくつろげなくなる
- インテリア的にダサく見える
- 床に傷や汚れがつきやすく目立つ
- 来客時にスペースがない
- 秋や冬に寒い
かえって部屋が狭く見える(インテリアによる)
メリット1つ目と矛盾していますが、インテリアによってはかえって部屋が狭く見えてしまうこともあります。
我が家がまさにこれで、理由は大きな面積を占める家具が同じ色だったから。
ラグなし生活をしている際、大きな面積を占める下記3つの家具がいずれも茶色系でした。
- ソファ
- カーテン
- ビーズクッション
茶色は重い印象のある色。しかも全部が近い距離同士にあるため、ラグがなくなって床の面積が広がったとはいえ、全体的になんだか狭く窮屈な印象になってしまいました。
現在はガラッと変わって、
- ラグ:ライトグレーに新調
- ソファ:ダークグレー(黒に近い)に新調
- ビーズクッション:廃止
としたことで、部屋が広く見えるようになりました。
特にラグの色を床の色(白)と近いライトグレーにしたことが功を奏したようです。
このように、色やインテリアのテイストによってはせまく見えてしまうケースもあります。
床に座ってくつろげなくなる
ラグを敷くことのメリットは「床に座ってくつろげる」ことだと思っています。
我が家はまだ子どもが小さいこともあり、
- 床に座ってテレビを見る
- 絵を描く
- 工作する
- 寝そべる
など等、「床に座って生活する」ことが多かったので、ラグをなくすことのデメリットはとにかく大きかったです。
単純に上記の過ごし方はできなくなることに加えて、座る場所がソファに限定されることで兄妹同士のケンカも頻発するようになりました(左右どっちに誰が座るか論争)。
これが私と妻にとっては特に大きなデメリットでした。
床に座る生活の割合が多い人は絶対にラグはあった方がいいですよ!
インテリア的にダサく見える
1番目の「かえって部屋が狭く見える」で言ったように、我が家の場合は家具同士が茶色系のカラーばっかりだったので、空間に締まりがなく、のっぺりとした印象になっていました。
元々、ラグを敷くことを前提にインテリアプランを組んでいたこともあり、ラグがなくなることで配色のバランスがおかしくなったのだと思います。
ラグは床の多くの部分を覆う家具なので、ある・なしで大きく印象が変わります。
我が家と同じように、「元々ラグを敷くことを前提」にしている方の場合は、それを十分に考えるようにしてください。
下手にラグなしにすることでその他の家具を色々と買い替える必要性が出ることもありますよ。
床に傷や汚れがつきやすく目立つ
ラグを取っ払ってみて最初に感じたのは、ラグを敷いている部分とそうでない部分では床の汚れ方やキズの付き方が全然違うということです。
ラグは座る場所を作ったり、空間を引き締めたりする以外にも「床をキズや汚れから守る」という重要な役割があるんだなと、そのとき初めて実感しました。
案の定、ラグなし生活になってからは床に傷が付きやすくなり、子どもが誤って何かを落とすことにもかなり敏感になってしまいました…
まして我が家の場合、床が白いこともあって傷や汚れがかなり目立つのでなおさらでした。
メリットの2つ目で「ラグにはゴミや汚れや汗などがたまって不衛生になる」みたいに書きましたが、それは裏を返せば床を守ってくれているということ。
メリットとデメリットは表裏一体だなぁと実感した出来事でした。
来客時にスペースがない
我が家は割と来客がある家で、でもそんなにLDKは広くはないため、ラグを敷かないことで「くつろいでもらえるスペースが減る」のは大きなデメリットでした。
家に招く人も我が家と同じく小さなお子さんのいる方がほとんどで、かつ子連れで来てくれるので、子どもが座れるスペースは本当に重要。
そんな時に床に座れないのは大きなデメリット。
100歩譲って床に直接座るのに抵抗がないとしても、床に食べ物やおもちゃを落とされて汚れる・傷つくリスクが増えるのは考えもの。
こちらとしてもあまり良い気持ちはしませんし、お客さん側としても申し訳ない気持ちになります。
そんなことを感じる機会が割と多く、ラグを敷いていなかった当時はストレスがたまっていた覚えがあります。
秋や冬に寒い
最後に、秋~冬の肌寒い季節に寒いこともデメリットです。
床暖房があればまだ別なのですが、ラグがないことで床から冷気が直にきます。また、冷たい床が直接触れるので当然寒いです。
私の場合は、前述したように暑がりなのでそんなに気にはなりませんでしたが、寒がりの妻は床に座ることがほとんどなく、ソファの上に避難していることが多かったです。
寒がりの方、冷え性の方にはラグなし生活は少しきついかもしれません。
ラグを敷かない生活がおすすめな人
ここまでのラグを敷かない生活のメリット・デメリットを比較すると、「ラグなし生活がおすすめな人」は下記の通りです。
- 一人暮らしの人(選択権が自分にある、掃除が楽になる)
- 椅子に座る生活が多い人
- インテリアで使っている色が少ない人
- 来客が少ない人
上記に当てはまる人は、ラグなし生活が合っているかもしれません。
ひとつの判断基準にしてみてください。
ラグの代わりになるもの・ラグを敷かない生活を快適にするもの
続いて、ラグなし生活でラグの代わりになるものや、快適に過ごすためのアイテムをご紹介します。
- ビーズクッション
- プフ(クッション)
- キャンピングチェア
- お掃除ロボット
どれも実際に私がラグなし生活をして「これいいな」「これあったらいいのに」と実感したものです。せひご参考に。
なお、オットマンや一人がけソファなどを勧める人もいますが、個人的には全くおすすめしません。
なぜなら片付け・移動・手入れがしづらいから。
ラグを敷かない生活のメリットである「部屋の掃除が楽になる」「部屋の移動が楽になる」が損なわれてしまうので、オットマンや一人がけソファは避けるのが無難です!
ビーズクッション
床で快適に過ごすのにラグの代わりになるものの筆頭です。
座った人の体の大きさや体勢に合わせて形を変えてくれるので、ビーズクッションはラグなし生活で大活躍していました。
特に子どもには好評で、寝転がってテレビを見るために取り合い→ケンカになるほど。
同じような使い方を考えてる人でお子さんがいる方は、「子どもの人数分」買うことを強く推奨します!!
プフ(クッション)
「ビーズクッションは場所を取るし、見た目的にもあまり良くない(特につぶれた時)」
という方におすすめなのがプフ。モロッコ発祥のクッションです。
ふつうのクッションよりも縦に厚みがあり、ころんとした見た目と素材感がおしゃれです。
座面は総じて固めの座り心地で、形も崩れずビーズクッションに比べてずっと省スペース。
座る以外でも、サイドテーブルやローテーブル代わり、いすに座ったときにはカウチ代わりにもなる汎用性の高さもおすすめポイントです!
こちらも取り合いがおきないよう、お子さんがいらっしゃる方は子どもの人数分の購入をおすすめします。
キャンピングチェア
1人用のキャンピングチェアもおすすめ。軽くて持ち運びやすく、かつ折り畳めるので省スペースです。
また、最近のキャンピングチェアはデザイン性にも優れていて、おしゃれなデザインでかつ流行色を取り入れたカラーバリエーションも豊富なのもポイント。インテリアアイテムとしての側面もあります。
加えて素材が汚れや水に強いものがほとんどなのでメンテナンスも楽ちん。
上記のビーズクッションと合わせて子どもの人数分そろえるといいかもしれません。
お掃除ロボット
最後にお掃除ロボットです。
ラグを敷かない生活をすると、床に落ちたゴミやホコリ、髪の毛が目立つようになります。
とはいえ見つけた都度いちいち掃除もしていられないので、ロボット掃除機が大活躍します。
また、ラグがない=段差がないのでラグなし生活との相性は抜群。
水拭きできるモデルも中にはあるので、予算・用途と合わせて検討してみましょう。これは本当におすすめです。
ラグを敷かない暮らしのおしゃれなインテリア実例
最後に、ラグを敷かないおしゃれなインテリアの実例をご紹介します。
ホワイトインテリア×ラグを敷かないインテリア実例
壁・床・天井などの基礎部分も、ドアなどの建具も白。
さらにテーブルやテレビボードまで白で統一されたホワイトインテリア。
細部まで白をテーマカラーとして徹底して統一されているので、おしゃれかつお部屋が広く見えます。
シンプルで余計なものを削ぎ落とした素敵なインテリアです。
アースカラー×ラグを敷かないインテリア実例
明るい茶色をベースにした、木のぬくもりとヴィンテージテイストが両立しています。
加えて、観葉植物を多く配していることで、自然を感じさせるぬくもりあるアースカラーインテリアです。
床がヘリンボーン柄なので、ラグが本来果たす「色や柄を足す」といった役割は不要。
特徴的なアイテム・柄を使っているのにカラーを統一することで見事に調和しています。
ナチュラルインテリア×ラグを敷かないインテリア実例
最後はナチュラルインテリアの実例です。
木素材のナチュラルカラーをベースに、ライトグレー(グレージュ?)や白といった同系色を使った王道のスタイリングで、ラグの代わりにはビーズクッション。
落ち着ける雰囲気でとても居心地のよさそうな空間になっています。
床とテレビボード、テレビ上のウォールシェルフの木目が美しく、ナチュラル色の木材を使うというだけでなく木目の美しさにも配慮した素敵なインテリアですね!
ラグを敷くべき場所・ラグを敷かなくてもいい場所
前述のように私は過去ラグを敷かない生活をしていましたが、その当時でも場所によってはラグやマットを敷いていました。
やはり場所によっては敷いた方がいい場所もありますので、ここでは私の経験にもとづいて、ラグを敷くべき場所・ラグを敷かない場所をご紹介します。
ラグを敷くべき場所:ダイニング、仕事部屋など
ラグなし生活をしていても敷くべき場所は下記の2つだと考えています。
- ダイニング
- 仕事部屋
我が家では子どもが小さいこともありダイニングは食べ物・飲み物がこぼれるリスクがあるので、クリアマットを敷いています。
食べ残しを拾いやすく、液体や汚れを拭き取りやすいのでこれを敷いています。
また、椅子をひいたりしてフローリング床に傷がつくのを防ぐ役割もあります。
仕事部屋でも同じクリアマットを使っていて、キャスター付きのオフィスチェアを使っているので傷を防止するために使っています。
ラグを敷かなくてもいい場所:リビング、トイレなど
逆に、ラグを敷かなくてもいい場所はリビングとトイレです。
リビングはラグを敷く場所の筆頭で、ラグなし・ラグありの議論になるメインの場所だと思いますので割愛。
トイレは元々敷いていたのですが、尿などがはねてマットに付着すると逆に匂いますし不衛生になるので廃止しました。
また、私は毎朝トイレ掃除をすることを習慣にしているので必要ないという理由もあります。
こまめに掃除をすることを条件にすれば、リビングとトイレはラグやマットを敷かくてもいい場所だと思います。
ラグなし生活は場所やメリット・デメリットをよく比較して選ぼう
ラグなし生活(ラグを敷かない生活)はメリットがある一方で、もちろんデメリットもあります。
(私はデメリットの方が強いと感じてやめました)
また、ラグは場所によっても向き・不向きがありますので、なんとなく勢いで捨ててしまう前に場所やメリット・デメリットをよく比較して選ぶことをおすすめします。
この記事のFAQ
メリットは下記のとおりです。
・部屋がスッキリ広く見える(インテリアによる)
・衛生的になる
・部屋の掃除が楽になる
・季節ごとの取替えの必要がない
・部屋の移動が楽になる
・夏の暑いときに冷たい床が気持ちいい
逆にデメリットは下記のとおりです。
・かえって部屋が狭く見える(インテリアによる)
・床に座ってくつろげなくなる
・インテリア的にダサく見える
・床に傷や汚れがつきやすく目立つ
・来客時にスペースがない
・秋や冬に寒い
より詳しくは下記リンクからご覧ください。
» ラグなし生活のメリット
» ラグなし生活のデメリット
片付け・移動・手入れのしやすさ等に鑑みると、ビーズクッション、プフ(クッション)、キャンピングチェアなどで代用するのがいいです。ラグなしにすると床の面積が広がって掃除の手間になるので、お掃除ロボットもあると便利です。
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