ビカクシダの育て方で最大のポイント「水やり」。この記事では植物にペースを合わせすぎない「自然体園芸」をベースに、我が家で実践している根腐れさせない水やりの基本、季節ごとの水やりの違い、水やりタイミングや頻度など、自宅で無理なく園芸を楽しむことを大前提にしたリアルな基準をすべてまとめました。
ビカクシダの水やり方法は、ネット上に色々な情報が乱立していますが一律の正解はありません。育てる個人の住宅事情や品種、天候などによって最適な方法は大きく異なります。ちなみに我が家の間取りや日当たり、サーキュレーターの配置などの、ビカクシダの詳細な育成環境は下記にまとめています。合わせてご覧いただくことで、より理解が深まるはずです。

ビカクシダの水やりは2種類:「用土への給水」と「葉水」
ビカクシダの水やり方法は、他の観葉植物と同様に主に2種類あります。水苔などの用土への給水と、霧吹きなどで葉っぱを濡らす「葉水」です。
用土(水苔など)への水やり

用土(ビカクシダの場合は主に水苔)を湿らせるために行う水やりです。ビカクシダに限らず観葉植物全般への水やりは一般的にこの用土を湿らせる水やりのことを言うと思います。
植物は根っこから水分や養分を主に吸収しますので、水やりの方法をちゃんと知っておくことは植物の健康的な成長のためには必要不可欠です。用土(水苔など)の水やり方法についてはこのあと詳しく説明します。
葉水

葉水は葉っぱ(胞子葉・貯水葉)を濡らす水やり方法です。
メインの目的は葉っぱの乾燥を防ぐためですが、他にもハダニなどの害虫を予防する目的、葉面に付着するホコリや汚れを落とすことで美観を維持したり、光合成を促進するなどの目的もあります。
葉水のコツは表面だけでなく裏面まで行うこと。ビカクシダに限らず植物は葉の裏にも気孔と呼ばれる蒸散や呼吸をするための器官があります。気孔は根の水分吸収が少なく、葉が多少しおれ気味のときに水を吸収したりもしますので、特に乾燥気味の時期や夏の暑い時期などは葉裏への水やり(葉水)は重要です。
ビカクシダの用土(水苔)への水やり方法3選
ビカクシダの用土(水苔など)の水やり方法は主に下記3つです。
- シャワーやじょうろ、水差しで水苔にかける方法
- 水をたっぷり張ったバケツなどにドボンとつける方法
- 雨ざらしにする方法
それぞれやり方とメリット・デメリットを説明します。できれば全部ためしていただいてご自分に合ったものを選んでみてください。
シャワーやじょうろ、水差しで水苔にかける方法
水をドバーッと水苔にかける方法です。
私の水やり方法はこれで、水苔の10~20cmくらい上から水差しに入れた水をドバーっとかけています。(バケツに水を張って、そこから少量ずつ汲みながらやっています)
ベランダやお庭がなかったり、一人暮らしの方などは洗面所やお風呂でシャワーを使ってザーッと水やりをしてもOKです。
メリット
- 水苔の重さを確認しながら水やりできる
- 病気や害虫が伝染しにくい
- シャワーを使えば天然の「雨ざらし」に近い状態を再現できる
私の場合は板ごと手に持って水やりをしているので、徐々に水苔が水を含むのを確認しながらできるため重さを確認できるというのが一番のメリットだなと思っています。
加えて、後述するバケツにドボンと違って同じ水を共有しないので、株から株へ病気や害虫が伝染する可能性も低い点も優秀(複数のビカクシダを管理する場合)。
また、シャワーを使ってやる場合は後述する「雨ざらし」の状態を再現することにもなるのでそれもメリットといえます。
デメリット
- やや時間がかかる
- 水道代がかかりすぎることも
- 疲れる
逆にデメリットは時間とお金がかかることです。
動画にあるように、ビカクシダを着生させた用土(水苔)にドボドボを水をかけるので、ドボンとつける方法に比べてどうしたって水を無駄にしてしまいますし、効率的に水を与えられるわけではないので時間もかかります。
加えて、ひと株ずつ手に持って水やりするので500g~1kgくらいになるビカクシダを10株以上やるとやっぱり疲れます。
水をたっぷり張ったバケツなどにドボンとつける方法
バケツなどにビカクシダを着生させた板や流木、鉢や苔玉ごとすべて浸るくらいにたっぷりと水を張り、その中にドボンと入れてしまう方法です。
水苔の場合は水やりの間じゅう、ぶくぶくと泡が出てきます。このぶくぶくと泡が立たなくなるまでやると完全に水苔が水を含んだ状態ですのでこれを基準にして調整するといいでしょう。
メリット
- 放置でOKなのでかんたん(ドボンと沈めておくだけなので)
- 水道代が節約できる
- 疲れにくい
たっぷりの水にドボンとするだけなので水道代は節約できますし、かんたんです。
上記のようにぶくぶくと泡が出なくなるまで放置すればいいという手軽さも良いですよね。
また、板付けされた株を持っていることもないので疲れません。私も最初はこの水やり方法をやっていました。
デメリット
- 病気や害虫が伝染しやすい(同じ水を使うため)
- ビカクシダが丸ごと入るバケツなどの容器が大きい、かつ重い
逆にデメリットは何株も同じ水を使って水やりをするので、病気や害虫が伝染しやすいということです。
最初に病気や害虫がいるビカクシダをバケツにドボンと沈めて水やり→その後、その同じバケツ内にドボンとしたビカクシダにはすべて病気・害虫が伝染するリスクが高いわけです。実は私はこれを体験して、この水やり方法をやめた一人です。(ちなみにハダニ)
また、ビカクシダが入るほどのバケツとなるとそれなりの大きさになりますし、ビカクシダが成長するに連れて容器の大きさも大きくしなければならないのもデメリットです。
その分水道代はかかりますし、バケツを置く場所も取るのでこのへんもデメリットといえます。
雨ざらしにする方法
最後に、ただ雨を当てるだけの簡単な方法です。(雨の日に、雨が当たるところにビカクシダを出すだけ)
本来ビカクシダは木や岩などに着生して、主に雨水で水分補給をしているわけなので、ある意味最も自生地に近い自然な形の水やりといえます。
ただし、梅雨など雨が長く続く時期は、連続して2日(48時間)までにとどめておくのがコツです。それ以上連続して雨ざらしにしてしまうと、水苔などの用土が乾きづらく、根腐れの原因や害虫発生のリスクが上がってしまいます。
Threadsで見る
メリット
- 天然の栄養素も同時供給するので生き生きする(肥料が要らない)
- 葉水の効果も同時に得られる
- 水道代がかからない
- 最も手軽
前述のように最も自生地に近い自然な形での水やりですので、もしできるならこれがベストな水やり方法です。
そもそも雨は塩素などを含みませんし、空気中の窒素などの微量栄養素を含みながら水分と同時に供給してくれるので生育には最適な水になります(つまり肥料が不要)。
雨あがりの植物は、ビカクシダに限らずどれも葉がピンとして見るからに生き生きしているので私は雨が降ると必ず外に出して雨に当てるようにしています。
デメリット
- 水切りが大変
- いつ雨が降るかそもそもわからない
- 激しい雨や暴風を伴う場合は大ダメージを受けることがある
できるならベストと言いましたが、デメリットももちろんあります。
全体がビショビショに濡れてしまうので中にしまう際に水切りするのが大変ですし、激しい雨や暴風を伴う場合は葉が折れたりなどダメージを受けることもあります(特にまだ小さい株は)
また、水苔が乾燥しきっていて今水やりしたい!というタイミングで雨が降るなんてことはほぼないので、そもそもいつ降るかわからないというのは最大のデメリットです。
とはいえ、上記2つの通常の水やりと並行して絶対に試してほしい水やり方法です。
根腐れを防ぐ!水やりタイミングの「トリプルチェック法」
ビカクシダの水やりにおいて、「2〜3日に1回」「毎週◯曜日」といったルーティン化は絶対にNGです。天気、気温、湿度など気象条件によって水苔が乾く速度は激変するため、夏は半日でカラカラになることもあれば、冬は1週間近く乾かないこともあります。
水やりのベストタイミングを見極めるためには、以下の「触って」「見て」「持って」確かめるトリプルチェック法が確実です。
① 触って確認する(触診)

乾いた状態の水苔は、硬く、表面が毛羽立ってカサカサした手触りになります。水苔がこの質感になっていれば水のやり時です。逆に、触った感じが柔らかく、しっとり・ひんやりしている(押すと水分を感じる)場合はまだ水やりは不要です。
加えて胞子葉・貯水葉を触るのも大事です。

水分が足りている時はピンとした張りを感じますが、水不足になると葉が柔らかくなり、ややカサカサした感触に変わります。
② 見て確認する(視診)


次に見た目です。水苔は水分量によって明確に色が変わります。水苔を視認して水やりが必要か見極めましょう。
上の写真のように比較してみるとわかるのですが、左のように水苔自体の色が薄い(ベージュ)場合は水苔が乾いた状態ですので水やりが必要です。右のように色が濃い(茶色)状態だったら濡れている湿っている状態ですので水やりは不要になります。見た目の色の薄さを基準にすることで、視覚的に乾きを判断できます。
③ 持って重さを確認する(重量感)

最後に重さです。水苔が水をたっぷり含んだ株と、カラカラに水苔が乾いた株では最大で2倍くらい重さが違います。
特にまだ小さい株ではこの差が顕著です。ほぼほぼ水苔に含まれる水分量でその株の重さが決まりますので、明らかに持ったときに差が出ます。板や鉢などを持って「明らかに軽い」と感じたときがベストな水やりのタイミングです。
ただしビカクシダの品種によっては持ったときに明らかに「軽い!」となったときはすでに水切れして手遅れ的なこともありますので(水切れに弱い品種:リドレイやアンディナムなど)、注意が必要です。
ビカクシダの水やりで注意すべきこと
水やり時には下記の点に注意してください。※我が家で10株以上のビカクシダを根腐れさせることなく健康に育成し続けている経験より
2~3日に1回、1週間に1回などルーティン化した水やりはNG
前述の通り、季節や日々の天候によって乾くスピードは全く異なります。
そのため繰り返しにはなりますが「2〜3日に1回」「毎週◯曜日」といったルーティン化した水やりは絶対にやめるべきと考えています。
気温・湿度が1年中安定している環境下なら話は別なのですが、一般的に日本というのは春・秋が気候が安定しており、夏は暑く湿度が高く、逆に冬は寒くて乾燥します。
このように気象条件が季節ごとで変化します(日ごとで大きく変わることも珍しくありません)ので、水苔が乾く速度もまったく違います。
夏は半日でカラカラになることもあれば、冬は1週間近く乾かないこともあります。
それなのに「ビカクシダ2~3日に1回水をあげればOKです」というのはあまりに乱暴で、夏は水切れになって株が弱る可能性がありますし、冬は水苔が乾かず根腐れになったり、寒気に当たれば濡れた水苔の影響で余計に寒がって枯れてしまうリスクが高まります。
上記の水やりタイミングを確認して、最適なタイミングで水やりしましょう。
迷ったら水やりしない
水苔を触ったり、ビカクシダを持ってみたりして「今日あげるべきか、明日まで待つべきか」と判断に迷った時は、一律で「やらない」と決めておくのが安全です。
植物栽培において、以下の2つのリスクを比較した場合、ビカクシダにとっては圧倒的に前者の「根腐れ」の方が致命的だからです。
- 濡れっぱなしの状態で「根腐れ」を起こる
- 乾きっぱなしの状態で「水切れ」を起こす
前者は根が呼吸できなくなり、取り返しのつかない甚大なダメージ(枯死)に至りますが、後者はカラカラになっても気付いた時点で水をたっぷり含ませれば翌日にはピンと回復することが割と多く、株自体が弱って一時的に調子を崩すことはあっても枯れはしません。
判断に迷ったときは翌日まで待ってみる。そして翌日に水苔を触って乾いていたら水やりをし、やっぱりまだわからなければ霧吹きなどで葉水をやり、水苔の表面だけ軽く濡らす程度で様子見をしてみてください。
長くても2~3日で乾くくらいにサッと水やりする
植物の用土は「乾燥(乾)」と「湿潤(湿)」のサイクルが短いスパンで繰り返される方が、根が健全に育ちます。(だから水はけの良い土が良い土と言われるんですね)
そのため、水苔などの用土が理想は1日で完全に乾く量を与えるのがベスト。ですが、毎日の水やりは手間がかかるため、長くても2〜3日で完全にカラカラに乾く水量を基準にするのがちょうどいいというのが私の結論です。それ以上湿った状態が続くと根腐れのリスクが高まります。
季節や住宅環境によって温度や湿度がまったく異なるので、まずは「ちょっと少ないかな」と思うくらいの水量から試し、自宅の環境で何日で乾くかを試しながら最適な水量を見つけてください!
サーキュレーターを併用すると「乾燥(乾)」と「湿潤(湿)」のサイクルが早くなる
室内管理(リビングや階段吹き抜け)において、この「短時間で乾かすサイクル」を生み出すのにおすすめなのがビカクシダの育成環境データでも触れているサーキュレーターの24時間連続運転です。
室内に風がない状態だと水苔の水分が停滞してなかなか乾きませんが、サーキュレーターを使って常に微風を送り続けることで、水苔の余分な水分を効率よく蒸散させることができます。
さらに、植物の葉は適度な微風を受け続けることで「強く、分厚く、健康的な葉」へと育ちます。風のコントロールは、理想的な水やりサイクルを裏から支え、株を強くするために絶対に外せない要素です。
室内管理が多めの方はぜひサーキュレーターを検討してみてください。ちなみに私のおすすめはボルネードの「633DC-JP」です。詳しくは「ビカクシダの育成におすすめのサーキュレーター」をお読みください。

葉水は毎朝10時頃までに1時間くらいで乾く量をあげる
最後に葉水についての注意点です。
葉水を与えすぎて水分がいつまでも葉に残ると、高湿度によってカビや真菌が繁殖する原因になります。特に夜間や風通しの悪い場所ではこのリスクが高まるため、葉水は必ず朝の10時までに、およそ1時間で完全に乾ききる量を与えてください。
ちなみに「1時間くらいで乾く量」の目安ですが、私の場合は下記のようにしています。
- 春・夏・秋:水滴が葉先から滴り落ちるくらい
- 冬:表面がうっすら濡れているのがわかる程度

水滴が葉先から滴り落ちるくらい葉水を

表面がうっすら濡れているのがわかる程度に葉水を
このくらいの量であれば1時間くらいで完全に乾くと思います。ただしこれも個々の環境によって変わりますので、上記を目安として自宅ではどうなのか必ず試してみてください。
我が家のビカクシダの水やり手順 4ステップ
我が家で実際に行っている水やりの手順です。作業は、水で濡れても問題がなく、直射日光も当たらず防水処理もされているインナーバルコニー(屋根付きのバルコニー)またはお風呂場などのスペースで行っています。
総所要時間(目安): 約20分〜30分(10株ほどの場合)
必要な道具・ツール
- TRUSCOのバケツ(15Lサイズ)
- 100均の水差し(300ml以上の容量)
- 雑巾(板の拭き取り用)
所要時間: 30分
- 水苔や用土が乾いているか確認
上記のトリプルチェック法(触診・視診・重量感)を行い、完全に水苔が乾いている株だけをピックアップします。

- 水やりグッズと水やりが必要なビカクシダを集める
水やり場所にビカクシダと、水やりグッズを集めます。我が家で使用している道具は、TRUSCOのバケツ(15L)、100均の水差し、板の汚れを拭き取るための雑巾の3つです。バケツにたっぷりと水を張っておきます。
※ちなみにお風呂場で、シャワーを使ってジャバジャバと水やりをする場合はこれらの道具は不要です。
- 水差しを使い、水苔へドバドバと水をかけて水やりする
ビカクシダを1株ずつ手に持ち、水苔が出ている部分を狙って、水差しから勢いよくドバドバと水をかけていきます。
300ml程度入る水差しを使い、1株あたり約2〜3杯分をまんべんなく注ぐのが私の基準です。板を少し傾けながら、水苔全体にしっかりと水が染み込んで重くなっていくのを手で確認しながら行います。
※実際の水やりの様子はこちらの動画(ビカクシダの水やり方法①水差しで水苔にドバドバと水をかけるだけの水やり)でご覧になれます。 - 日陰でしっかりと水切りを行う
水やりが終わったら、板を立てかけたり吊るしたりして、下から水が垂れてこなくなるまでしばらく「日陰」に放置して水切りをします。
(直射日光が当たると葉焼けや、最悪の場合は枯れの原因にもなりますのでご注意ください)
早く済ませたい場合は雑巾などで吹いてしまいましょう。
私の場合はインナーバルコニーに設置してあるビカクシダウォールにそのまま吊り下げてしまいます(ふだんビカクシダを飾って管理してある場所)
ビカクシダの水やりに関するFAQ
ビカクシダは夜に水をやってもOK?
結論、ビカクシダは夜に水やりをしても問題ありません。ですが、夜に水をやることのリスクもあることを覚えておきましょう。
「夏の高温対策」としては夜の水やりはおすすめなのですが、夜温が15度を切るくらいの時期に夜間に水やりをすると、水苔などの用土が湿った状態が長く続きます。そのため寒がって枯れてしまうリスクもあれば、低温・高湿度の状態が長く続くことでのカビや病害のリスクも出てきてしまいます。
もしどうしても夜にしか水やりができないということであればサーキュレーターを使って風通しを確保するようにしましょう。
ビカクシダに水をやりすぎるとどうなる?
水苔が乾かずに濡れた状態が続くため、根が呼吸できなくなり「根腐れ」を起こして枯れてしまいます。
ビカクシダを育成するにあたってよくある失敗は、この水のやりすぎによる根腐れです。
前述の通り、ビカクシダは乾燥よりも過湿に弱いため、最初は「少し足りないかな」と思うくらいの控えめな量からスタートし、数日での乾き具合を見ながら調整していくのが失敗しないコツです。
ビカクシダの水切れのサインは?
先ほどの水やりのタイミングにもあるように水苔の手触り、色、重さで水切れ前の状態をまずチェックしてみてください。
それ以降となると、ビカクシダの水切れのサインは主に胞子葉に現れます。胞子葉がしおれたり、ピンとしていたものが元気なく垂れ下がったりしたときは水切れのサインです。ふにゃふにゃと手で触っても柔らかかったりしますので、触ってみるとわかりやすいと思います。
貯水葉に起こる変化としては、乾燥してシワシワカサカサになったりします。
もっと水切れが進むと、胞子葉・貯水葉ともに成長が止まるので、それも水切れのサインになります。
ビカクシダは水をやりすぎるとどうなる?
前述していまうが、ビカクシダは水をやりすぎると水苔が乾かず濡れたままになるため、呼吸ができず「根腐れ」を起こしてしまい、そのまま枯れてしまうことが非常に多いです。
これはビカクシダにとっては水切れ以上に致命的な問題ですので、繰り返し言っているように「長くても2~3日で乾くくらいに少なめに水をやる」のがビカクシダの水やりをする上でのコツです。
季節別・ビカクシダの水やり方法
ビカクシダの水やり方法は季節ごとで変えるのがおすすめです。
夏は気温が高く水苔の乾くスピードが早いので水やりのペースはあがりますし、渇き切る前にあげるなどするのがおすすめです。1回にあげる水の量も多くなります。
一方で冬は気温が低いため水苔の乾くスピードは鈍化し乾きにくくなるので、1回であげる水量は少なく、また、葉にいつまでも水滴が残ると病気のリスクが高まるので葉水をあげる時間にも気をつける必要があります(午前中までにあげること)。
そんな季節ごとのビカクシダの水やり方法を「月別」により詳しくレポートでまとめています。
水やりを行った日ごとに、あげた水の量や場所、水やりをした時刻、肥料をあげたかどうか、あげたとすれば何をどのくらいあげたのか、さらに温度・湿度・照度まで詳しくメモした生データをもとにしたレポートです。自宅でビカクシダを健康的に手軽に育てたい方はぜひ合わせてご覧ください。
品種別・ビカクシダの水やり方法
最後に、ビカクシダの品種別に水やり方法・育て方をご紹介します。どれも私が実際に自宅で育てている品種のみで、それぞれ成長記録をThread中心に発信・記録したものをもとにまとめたものです。詳しい記事も別途ご用意していますので、合わせて読んでみてください。
ビカクシダ・キッチャクードの水やり方法・育て方

キッチャクードは極度の乾燥(水切れ)にとても弱く、エアコンの温風直撃と水切れで初代をカラカラに枯らした教訓から、水苔が完全に乾ききる直前に水やりをします。我が家では病害虫の感染リスクや水替えの手間、移動の大変さがある「ドブ漬け」は一切せず、水差しで水苔にドバドバと勢いよく水をかけて吸水させています。
より詳しくは「ビカクシダ・キッチャクードの育て方・成長記録」を読んでみてください。
ビカクシダ・スパーバムの水やり方法・育て方

スパーバムは成長すると貯水葉が水苔を完全に覆うため、他品種に比べて圧倒的に水苔が乾きづらく蒸れやすい特徴があります。夏の熱気に当てて貯水葉がくしゃくしゃに縮んでしまった反省から、夏場は涼しい室内での管理が必須です。常に湿った状態を避けるため水やりは「乾かし気味」を徹底し、水差しで上からドバドバとかけるだけにしています。
より詳しくは「ビカクシダ・スパーバムの育て方・成長記録」を読んでみてください。
ビカクシダ・ビーチーの水やり方法・育て方

ビーチーは成長が旺盛で、我が家では3年を目安に一気に本気を出して急成長しました。白く美しい胞子葉が特徴ですが、夏の高温や水切れで葉がクタッと倒れてしまうことがあります。そんな時は水苔を濡らして逆さまに壁掛けすると半日でピンと復活します。水やりは1〜2日で完全に乾くようサッと水差しでドバドバかけるのが基本です。
より詳しくは「ビカクシダ・ビーチーの育て方・成長記録」を読んでみてください。
ビカクシダ・アルシコルネの水やり方法・育て方

アルシコルネは寒さに強く難易度が低い品種ですが、水苔が乾いたまま1週間放置するなど極度に乾燥させると成長が完全にストップします。そのため乾湿のメリハリを意識し、全体が軽くなったら水差しでドバドバ給水させます。我が家では冬場に2階の吹き抜けの窓から離れた場所に置いていますが、それでも問題なく健康に冬越しして順調に成長しています。
より詳しくは「ビカクシダ・アルシコルネの育て方・成長記録」を読んでみてください。
ビカクシダ・ホーンズサプライズの水やり方法・育て方

ホーンズサプライズはマダガスカリエンセ譲りの凸凹な貯水葉が魅力ですが、アルシコルネの血のおかげで格段に扱いやすいです。ただし水切れには敏感で、乾燥させすぎると葉の展開が悪くなるため、水苔の表面が乾ききる直前に水差しでドバドバとたっぷり与えています。我が家では24時間サーキュレーターを回して蒸れを防ぎつつ順調に育成中です。
より詳しくは「ビカクシダ・ホーンズサプライズの育て方・成長記録」を読んでみてください。
ビカクシダ・チャンタブーンの水やり方法・育て方

チャンタブーンは情報が少ない品種ですが、我が家では環境に馴染むと非常に素直に新葉を展開してくれています。寒さにやや弱いため冬場は最低10℃を保てるリビングで管理します。また、実際に育てる中で乾燥に弱いことが分かったため、水苔がカラカラになるのを避け、乾いたらすぐに水差しからドバドバと給水するようにしています。
より詳しくは「ビカクシダ・チャンタブーンの育て方・成長記録」を読んでみてください。
ビカクシダ・ビフルカツムの水やり方法・育て方

ビフルカツムはビカクシダを象徴するかのような、鹿の角のように分岐するワイルドな胞子葉が魅力の原種で、過酷な環境にも耐える最強の強健種でとても育てやすい初心者におすすめの品種です。環境によって大きく姿を変えるので育てる醍醐味もあり、照度1000ルクス以上、風が十分に回っている環境を確保すればOK。水やりは水苔がカラカラに乾いたらあげる程度で十分健康に育ちます。
より詳しくは「ビカクシダ・ビフルカツムの育て方・成長記録」を読んでみてください。



