2023年8月にお迎えした「ビカクシダ・ビーチー」の育て方・成長記録・特徴を初心者向けにまとめたページです。随時更新していきますので、これから育てたい買いたいと思っている方はご参考になさってください。

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メルカリは出品者の評価・発送地域と、株や胞子の入手先をきちんと確認しすれば安心です。
ビカクシダ・ビーチーとは?特徴など
ビカクシダ・ビーチーは銀白色の美しい姿、トキントキンと表現される細長くピンと上向きに立ち上がる胞子葉と、ギザギザの鋭い切れ込みの入った貯水葉が特徴のビカクシダです。
管理も比較的楽で、耐寒性・耐暑性に優れていて成長も旺盛。初心者にも育てやすい強健な種です。
ビカクシダ・ビーチーの育て方
ビカクシダ・ビーチーの育て方を詳しくまとめました。
私が実際に管理している環境や方法を可能な限り詳しくまとめましたのでご参考になさってください。
※この管理方法はあくまで私個人のやり方です。ビカクシダの様子を見たり専門家が発信している情報を収集したりして日々アップデートを重ねていますので、全員が全員このやり方が正しいとは限りません。あらかじめご了承ください。
基本情報
| 品種名 | ビカクシダ・ビーチー(Platycerium Veitchii) ※ヴィーチー、ベイチーなどの呼び名もありますが同じものです |
| 交配品種名 | なし(原種) |
| 自生地 | オーストラリア東部 |
| 見た目の特徴 | ・胞子葉は銀白色(星状毛が生えているため)で美しく、細長く、上に立ち上がるように伸びる ・貯水葉の上部にギザギザとした鋭く細かな切れ込みが入る |
| 管理する上でのポイント | ・植え替え・株分けなどは4月~6月がおすすめ(これから暖かくなっていく時期なので失敗しづらいです) ・胞子葉が細長いためやや倒れやすい(特に真夏に気温が高くなるとクタッとしやすいです) ・ただし高温にも低温にも強く基本的には丈夫な品種 |
| お迎えした日(管理開始日) | 2023年8月2日(想定、正確な日付がわかりません) |
| 植え付けるもの | 私の場合は下記どちらかです ・ビカクシダ板付用の板(メルカリで購入) ・通風パネル(Amazonやホムセンで購入)→ビーチーはこちらに取り付けています |
| 用土 | 水苔のみ |
| 増やし方 | 子株も胞子培養も可能 ※比較的子株が出やすい品種です |
育成環境・育て方(管理方法)
| 難易度(育成の難しさ) | 2:かんたん (1:とてもかんたん~5:とても難しい の5段階評価) |
| 我が家の気候 | ・関東地方の暖地(最高気温38℃/8月、最低気温:-5℃/1月 2024年データ) ・耐寒性ゾーン:8b(− 9.4°C ~− 6.7°C) |
| 置き場所(管理場所) | ・春(4月~6月):24時間屋外の日陰 ・夏(7月~9月):9時くらいまでは屋外の日陰、日中は室内(2階吹き抜け)、17時以降涼しくなった時点で屋外の日陰 ・秋(10月~11月):24時間屋外の日陰 ・冬(12月~3月):24時間室内(2階吹き抜け) |
| 最適な温度の範囲 | 10℃~30℃くらい |
| 耐暑性(最高温度) | 35℃ |
| 耐寒性(最低温度) | 5℃ |
| 光量(日当たり) | ・直射日光はNG(葉焼けの原因に、最悪そのまま枯れます) ・室内でも十分育ちますが、北側など光がほぼない場所はNG ・つまり、明るい日陰がベストです |
| 風通し | ・屋外:南向きの日陰でよく風があたる場所で管理(南と東が空いたインナーバルコニー) ・室内:サーキュレーターで空気を循環させる(直接風は当てない) ※ビカクシダの育成におすすめのサーキュレーターはこちら |
| 水やり | 葉水:100均の霧吹きで葉からしたたるくらいに濡らします。 ・春(4月~6月):午前中に一度 ・夏(7月~9月):午前中に一度(9時くらいに室内に取り込むまで乾くことを目安に) ・秋(10月~11月):午前中に一度 ・冬(12月~3月):12時~14時頃に気が向いたら(寒がる可能性もあるのであまりあげていません) 水苔の水やり:冬以外は、基本1~2日で完全に乾くくらいサッと水をあげます。 ・春(4月~6月):常温、朝イチか夕方に水苔がカラカラになったら ・夏(7月~9月):常温、朝イチか夕方に水苔がカラカラになったら ・秋(10月~11月):常温、朝イチか夕方に水苔がカラカラになったら ・冬(12月~3月):少しだけ温めた水を、その日一番暖かい時間帯に ※ビカクシダの水やり方法は「ビカクシダの水やり方法【タイミングや頻度・葉水・季節ごとのやり方など徹底網羅】」に詳しくまとめています。 |
| 肥料 | 基本なくても全く問題ありません。水だけでも十分育ち、小さく管理したい人は肥料・活力剤などはあげない方がいいです。 ・春(4月~6月):週1回くらい液肥を規定量の2倍薄めてあげる ・夏(7月~9月):月1~2回くらい活力剤を規定量の2倍薄めてあげる ・秋(10月~11月):週1回くらい液肥を規定量の2倍薄めてあげる ・冬(12月~3月):あげない |
| 害虫対策 | 冬にカイガラムシが特に発生しやすいです。下記症状が出た時点で、カイガラムシを手でこすって取った上で規定量を水に溶いた殺虫剤を吹きかけています。 ・葉の表面にぷっくりした白~茶色のつぶがつく(カイガラムシ本体です) ・ベタベタした透明な液体?が葉や、管理している場所の床や壁などに付く |
ビカクシダ・ビーチーの成長記録
ここからは私のスマホの中にある写真(統一感がなく見づらくてすみません)と、私のインスタグラムやThreadsの投稿を引用しつつ、ビカクシダ・ビーチーの成長記録をまとめています。
その日の気温や管理場所、その時点での育て方のポイントや気付いたことなどもまとめていますのでご参考になさってください。
2023年9月1日

ビーチーをお迎えした日は2023年の8月1日くらいだったのですが、すぐに水苔を増やしつつ板付け。屋外の日陰(インナーバルコニー)で管理して1ヶ月経ったのがこの写真です。
環境の変化などによって元々7~8枚くらいあった胞子葉が黄色くなって枯れてしまい2~3枚抜け落ちた姿ですが、すでに次の新芽(胞子葉)が出ていたのでこのまま管理していました。
2024年9月13日

前回からかなり飛んで約1年後のビカクシダ・ビーチーです。冬越しも容易にできまして(特にエアコンも設置していない室内に取り込んでおくだけ)、葉の入れ替わりがありつつも株が充実。
届いた頃に比べて、
- 葉(特に胞子葉)が白さを増した
- 胞子葉の数が増えた
- 胞子葉が大く、厚みが増した
- 先端が2又以上に細長く分かれる胞子葉が出てきた
という大きな変化がありました。また、この写真ではわかりづらいのですが、貯水葉も小さいながら生えてきており、1年で幼苗から小株くらいにぐんと成長したのがわかります。
水苔にもコケや藻が生えて緑がかっているのがわかると思います(水苔が緑色に変化するのは、生育環境が整ってきているバロメーターになります)。
2024年10月31日
前回から1ヶ月半ほど。秋も深まり冬の気配が近づいてきた頃ですが、この頃の気候がビーチーを含めビカクシダに最適な生育環境のようでぐんぐん成長。
下記インスタのリール動画にほんの数秒映るだけなのでわかりづらくて恐縮なのですが、胞子葉はさらに大きく伸び、白っぽい貯水葉も新たに展開しています。
2025年7月19日
さらに前回から飛びまして、真夏に差し掛かる前のビーチーです。
株がさらに充実し1株→2株に増えたこともあって、胞子葉が成長してさらに大きくなり、数も増えてかなり見応えのある中株くらいの大きさになりました。
そのせいかどんどん胞子葉が前のめりに傾いてきてしまい、また、もともと成長点の位置を真上からややズレて板付けしてしまっていたのを修正するためにこの日に微調整。胞子葉がすべて上向きに立ち上がるように仕立て直したら、本当にかっこいい姿に。やはりビーチーは胞子葉が上向きに立ち上がるのが素敵ですね。
2025年はここまで貯水葉がまったく出ず、ひたすら胞子葉ターン(ビカクシダは胞子葉だけが出続ける時期と貯水葉だけが出続ける時期が交互にきます)。
ギザギザとした貯水葉も早く見てみたいところです。
2025年8月7日:2つの胞子葉が顔を出す

真夏になって変わらず午前9時頃まで屋外管理していますが、ビーチーは元気です。耐寒性も5℃以上ですし、暑さにも強いので本当に管理しやすいです。
写真を見る限り7月とは変わりがないように見えるのですが、実は成長点からは次の新芽(もちろん胞子葉)が2つくらいすでに顔を出しています。相変わらず胞子葉ターンです。
8月に入って真夏の暑さに当てられて胞子葉がクタッと垂れることもあるのですが、水苔をしっかり濡らして逆さまにして壁掛けしてあげると半日もあればすぐにピンとします。このへんもビーチーの種としての強さを象徴しているなあと感じます。
2025年9月3日:白く美しい胞子葉が次々に展開

この日の環境
- 午前9時10分
- 室内 2階吹き抜け
- 曇り
- 気温31℃
真夏のピークを今年も乗り越えたビーチーです。
相変わらず胞子葉ターンが続いており、白くて細長くてピンとして厚みのある新芽が次々に展開してきました。
一部の胞子葉が垂れ下がっているのは高温の影響と思われます。下記のThreads投稿にも書いているのですが、春・夏・秋は基本的に屋外管理の時間が多いので、十分な光量が確保できるからビーチーの特徴でもある白く美しい胞子葉になる一方で、高温や水切れが早い影響で葉がクタッと倒れてしまうというデメリットもあるんです。
もっと細かく時間管理・温度管理をすれば健康的かつ美しく育つとは思うのですが、そこまで細やかに管理するのには時間も手間もかかるためできるだけ手間をはぶいて楽して育成しようというのが私の方針なので、今後も基本は屋外管理でいこうと考えています。
しかし本当に貯水葉ターンがきません・・・
Threadsで見る
2025年9月17日:貯水葉ターン開始




この日の環境
- 午前10時30分
- 室内 2階吹き抜け
- 晴れ
- 気温31℃
前回から2週間経ってようやく貯水葉ターンがきまして、新芽がすでに貯水葉だとはっきりわかるくらいまで大きくなりました。記憶がある限りだと約1年振りくらいで、もしかすると徐々に気温が落ち着いてきたのも関係しているのかなと思っています。
成長点からは他の新芽(現時点では貯水葉か胞子葉かどちらかわかりません)も複数見えていて、ここから2ヶ月くらいでどのくらい成長するのか楽しみです。
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2025年10月8日:胞子葉がさらに成長、貯水葉も小さいながら展開




この日の環境
- 午前10時20分
- 屋外の日陰 インナーバルコニー
- 晴れ
- 気温28℃
秋に突入してより成長してきました。特に胞子葉の成長がすごく、画面に収まりきらないほどに長くなり、重みで垂れさがる葉もたくさん。
貯水葉は小さいながらも展開し、次の貯水葉も成長点から顔を出しています。
この個体の特性なのか、それともまだ株が成熟していないからなのか、この子は貯水葉が小さく、インスタで見るような水苔全体を覆ってかつ上部に分岐しながら立ち上がるようになりません…今年はどうなるか楽しみに待っておこうと思います。
なお、この時点での育成環境ですが、9月後半くらいから屋外の日陰で終日管理。水やりは辛め(完全に水苔乾いてからサッとあげるのみ)。肥料はやらずに有機活力剤を中心に水やり2〜3度に1回くらい、としています。
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2025年10月22日:胞子葉がやや成長。株が2つあることに気づく




この日の環境
- 午前9時10分
- 屋外の日陰 インナーバルコニー
- 晴れ
- 気温14℃
この日は真冬並の気温とのことだったのですが、寒さに強いビーチーは屋外管理のまま。
前回からは貯水葉が多少大きくなったかなというくらいの変化のみですが、枯れ込む葉っぱもなくビーチーは引き続き元気そうです。
なお、この日はじめて気づいたのですが、展開中の貯水葉の裏というか下というかに、隠れるように別の新芽(貯水葉)が展開しています。

どうやらこの株は近距離で2つの株がせめぎ合うように成長しているようで、そのせいで胞子葉が小さかったりするのでしょうか…?
もう少し成長した来春には株分けしようかなと思っています。
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2025年11月4日:貯水葉が成長中、室内管理に移行




この日の環境
- 午前12時25分
- 室内 階段吹き抜け
- 曇り
- 気温19℃
11月に入って秋→冬に移行期につき気温が低下(最高気温は20℃未満、最低気温は10℃未満)しましたので、暖かい時間帯を狙って外に出したりはするものの、基本は室内管理に移行しています。
※ちなみにこれに合わせて、水やりの量も夏場の半分~1/3くらいの量に減らして、サーキュレーター24h回しっぱなしの状態で2~3日で乾くくらいに水苔を湿らせるようにしています。
Threadsでは変化なしと書きましたが、実際ちゃんと見てみると貯水葉が順調に成長しているようです。下記写真のように貯水葉裏に生えた別株の貯水葉も大きくなっていますし、覆いかぶさっているこの貯水葉自体も広がるように大きくなっていました。

さすが寒さに強い品種ビーチーです。このまま室内管理すればもっとわかりやすく大きくなるかもしれません。
Threadsで見る
2025年11月22日:貯水葉がさらに成長、さらに貯水葉の陰から胞子葉が顔を出すまで成長




この日の環境
- 午後12時15分
- 屋外の日陰(インナーバルコニー)
- 晴れ
- 気温17℃
貯水葉がさらに一回り大きくなりました。
ビーチーらしく先端が尖ってきていてかっこいいのですが、成長点の方向を上向きにして板付けしている関係上、正面からは見えないのが残念…このへんは来年暖かくなってから仕立て直そうかなと思っています。
さらに大きな変化は貯水葉の陰から顔を出した胞子葉で、前回更新時はほとんど見えていなかったのにここまで急成長。
前回の水やり時に、スパーバムと一緒に単肥(硫安)を与えてみたのですが、その効果でしょうか。それとも寒さに強い品種だからでしょうか。次はふつうに水やりだけしてどこまで変わるか検証を続けます。
Threadsで見る
2025年12月10日:ゆっくりになったものの順調かつ健康に生育




この日の環境
- 午後9時45分
- 室内 階段吹き抜け
- 晴れ
- 気温14℃
ビーチーはやっぱり寒さに強い!12月に入って冬本番ですが、貯水葉も、貯水葉の影から出てきた新芽の胞子葉も少しですが1ヶ月ではっきり変化がわかる程度には大きくなりました。


また、古い胞子葉も落ちずに残っており、こちらも多少ですが全体的に大きくなっているように感じます(横へのボリュームが増えた気がするので)。冬につきもののカイガラムシも確認できずで、上記環境でも健康に育っています。
Threadsで見る
ビカクシダ・ビーチーを枯らさず健康に育てるコツ
「ビカクシダ・ビーチーをできるだけ健康に、枯らさずに育てたい。失敗したくない」と思う人ほど、下記のコツを守ることを強くおすすめします。
私も何度かビカクシダを枯らしたことがあるので、それを踏まえてコツをお伝えします。
できるだけ大きな株を買う(最大のコツ)
「せっかく買ったビーチーを枯らしたくない、健康的に育てたい!」と思っているならできるだけ大きく成熟した株を選んでください。私はこれが最大のコツだと思っています。
なぜなら、ダメージを負ったとしても回復(リカバリー)が利きやすいからです。これは人間に例えると、抵抗力や体力がまだない赤ちゃんと、成人した大人の違いとして考えると分かりやすいでしょう。
未成熟な赤ちゃんは抵抗力や体力、身体機能がまだまだ整ってないので、他の病気を併発したり、体力の消耗が激しく回復に時間がかかったりなどして回復するのが大変です。一方、大人は免疫機能が備わっていて抵抗力が高いため、そもそも病気にかかりにくかったり、万が一かかったとしても体力があるため短期間で回復できます。
ビカクシダについてもこれと同じで、赤ちゃんに相当する小さい株と比べ、人間でいう大人と同じ大きな成熟した株は、水切れや乾燥、急激な気温変化、根腐れ、病害虫といった様々なトラブルへの抵抗力があります。そのため、回復に要する時間も短くて済みます。(反対に、小さい株はわずかなダメージにも敏感に反応して枯れやすい傾向があります。)
植物の栽培経験が少ない方(初心者)は、「失敗しても大丈夫なように」と、枯らすことへの不安から小さい株を選びがちです。私も以前はそうでした。
ですが、枯らす確率、失敗の確率を可能な限り下げたいのであれば、上記の理由から大きな株を強くおすすめします。
その分、購入価格は高くなりますが、枯れるリスクは間違いなく減らせますし、最初からインテリアとして見栄えのする、格好良い株が手に入るというメリットもありますので、ぜひ検討してみてください。
ちなみに健康的で成熟したビカクシダをできるだけ安く買いたいなら「ビカクシダの森(通称:ビカ森)」がおすすめです。国内(沖縄)で育った数多くのビカクシダを格安で販売してくれます(私はほとんどビカ森さんorメルカリで購入しています)

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水やりしようか迷ったら「あげない」
次に水やりについてです。水苔を触ってみて「完全に乾いてはいないけど、濡れてもない。これって水あげてもいいのかな…?」と迷ったら、あげないでください。
ビカクシダにとっては一時的な水切れよりも、水苔が濡れっぱなしで起こる根腐れの方が回復不能なほど圧倒的にリスクが高いです。
※水切れからの回復は早いですが、根腐れからの復活は時間がかかります
なお、水のやり過ぎや根腐れのリスクについてより詳しくは下記記事で詳しく書いていますのでお読みください。水やりのコツもすべてまとめています。
※関連記事:ビカクシダの水やり方法【タイミング・頻度・葉水・季節ごとのやり方】
室内管理メインならサーキュレーターと育成ライトに素直に頼る
室内管理メインでビカクシダを育てたいと思っている方は、サーキュレーターと育成ライトを導入するのがおすすめです。それぞれビカクシダの育成に欠かせない「風」と「光」を補うのに必要なアイテムです。
ビカクシダを屋外・室内どちらでも管理できる方は、気温や天気に応じて屋外・屋内を使い分けることができますが、一人暮らしの方や仕事が忙しい方は室内・屋外を使い分けるのが難しいと思います。
また、インテリアとしてビカクシダを育てたい(=家の中に飾りたい)と思っている人が多いはずなので、ビカクシダをこれから育てようと思っている人は基本的には室内管理をメインに考えていると思います。
ですが、室内は外と比べて風はありませんし、光は弱いです。
風は水苔を乾かすことと葉を分厚く健康に育てるために、光は光合成をするのに必須です。そのため、室内管理をするなら素直にサーキュレーターと育成ライトを導入することをおすすめします。
ちなみに私が使っているのは下記です。サーキュレーターもLEDライトもいくつか買って実際に使いましたが、この2つに落ち着いています。ご参考になさってください。
- サーキュレーター:ボルネードの「633DC-JP」
- 育成ライト:BRIMの「SOL 24W」と「クリップソケット」
※サーキュレーターの選び方やおすすめの製品などは「ビカクシダの管理・育成におすすめのサーキュレーター【選び方・メリット・使い方も解説】」で解説していますので、気になる方は合わせてお読みください。
ビカクシダ・ビーチーを育てるのに使うべきアイテム
私がビカクシダ・ビーチーを育てるときに使っているものの中で、こだわっているものをいくつかご紹介します。
※水苔はぜったいに必要なもので、もはや説明不要かと思いましたので省いています。ちなみにダイソーなど100均のものでも構いませんし、ホームセンターで販売されているものでも何でも構わないと私は思っています。
ビカクシダ板付用の「板」

まず板付け用・着生用の板です。これは「通気性が良いこと」を絶対条件にしています。
ビカクシダの水苔は、乾いているの状態と、濡れているの状態が短いスパンで繰り返されることが理想です。だから、水苔をできるだけ早く乾かすために、板は通気性が良いものを選ぶようにしています。
基本的には上の写真にある「通風パネル」を使用していまして、これは通気性・水切れがよく、樹脂素材なので雨・風にも強いですし、シンプルでしかも安価です(私にとってはこれがベスト)。
リビングなどの壁に飾るインテリア性を兼ねた板は木製のものを選んでいますが、通気孔がたくさん空いているものを選んでいます。
基本の板:「MIZUKAMI(水上)の通風パネル」
インテリア性のある板:Amazonや楽天で、部屋の雰囲気に合うもの
サーキュレーター

サーキュレーターは水苔を乾かす目的と葉っぱを健康的に育てる目的で使っています。
また、私の場合はビカクシダ以外にも植物をいくつも室内で育てていて、部屋全体の空気をまんべんなく回し植物すべてに微風を当てたいので、できるだけ風量が強いものを選びました。
上記でも紹介しているボルネードの「633DC-JP」がお気に入りで、超シンプルな操作性とデザイン、そしてなにより堅牢性(サーキュレーター元祖のメーカーで、かつサーキュレーターを作っているメーカーの中でおそらく唯一24時間運転を可能と謳っている)が魅力です。
※ボルネードはAmazon・楽天ともに公式ストアがあります。
詳しくは「ビカクシダの管理・育成におすすめのサーキュレーター【選び方・メリット・使い方も解説】」をどうぞ。
霧吹き

霧吹きはダイソーなどの100均で販売されているペットボトルに取り付けて使う上記写真のものを使っています。
霧のようにキメの細かい水を広範囲に、かつ勢いよく長時間噴射してくれる(空気を圧縮して水と一緒に発射する)ので、ビカクシダをいくつも管理している身としてはこれがベストです。
ミスト状の霧吹きとしてはこちらのような商品が有名だとは思うのですが、入れられる水量も一度に噴ける量も少なかったり、壊れやすくて私は好きではありません(2~3個は使いましたがどれもすぐ壊れてしまいました)。
その点こちらはコスパ抜群ですし使い方もかんたんですし、唯一の欠点といえば見た目がダサいくらいです。
デザインを重視したいなどのこだわりがなければ、これを買っておけば間違いありません。
植物育成ライト(LEDライト)

最後に植物育成用のLEDライトです。
普段は使うことがないのですが、旅行などで数日間留守にするときにはこれが必須です。
雨戸やカーテンなどを締め切っていくので部屋の中はずっと暗いまま。そのため、日光に近い光を再現できて安く、かつある程度の範囲を照らすことのできる植物育成ライトをセッティングして出かけるようにしています。ちょうど下の写真の感じです。

私が使っているのは上述のようにBRIMの「SOL 24W」で、これを同じくBRIMの「クリップソケット」と組み合わせて使っています(フレキシブルチューブで角度調整がしやすいです)。
※BRIMにもAmazon・楽天ともに公式ストアがあります。
つけっぱなしだとさすがに熱を持ったりしますし電気代も気になるので、TP-LINKのスマートプラグと組み合わせて特定の時間にON/OFFをできるようにしています。
ビカクシダ・ビーチーを育てる上でのFAQ
ビーチーの冬の管理方法は?
ビカクシダ・ビーチーは比較的寒さに強い品種なので、最低温度5度以上をキープすれば冬越しは難しくありません。(気温が低い状態が続くとダメージが出て枯れてしまう可能性が非常に高くなります)
冬の管理場所として最適なのは、お住まいのおうちの中で最も気温変化の少ない場所です。たとえばリビングなどで、エアコンや暖房器具を設置してある場所においておけば、特に問題なく冬を越せるはずです。私の所有しているビーチーは冬の間は2階の吹き抜けに壁掛けもしくは天井から吊るしていますが、この方法でこれまで2二度の冬を超えてすくすく元気に成長しています(2025年9月時点)
水やりは、前述のように少しだけ温めた水を、その日一番暖かい時間帯にあげると安心です。また、肥料は冬はあげないことをおすすめします(成長鈍化するので必要なくなります)
ビカクシダ・ビーチーとビカクシダ・ベイチーの違いは?
ビカクシダ・ビーチーとビカクシダ・ベイチーの違いはありません。同じ種を指す言葉で読み方の違いによるものです。
ビカクシダ・ビーチーは英語(学名)表記でPlatycerium veitchiiと書きます。この「veitchii」を日本語読みする際に、「ビーチー」と呼ぶ人もいれば「ベイチー」と呼ぶ人もいるだけで、どちらも同じ種のことです。
ビーチーの成長速度はどれくらい?
ビカクシダ・ビーチーの成長速度はビカクシダの中では普通程度かややゆっくりめです(私の育てている他のビカクシダの種と比較した場合)
上記の成長記録を見ていただくとわかりますが、2023年9月1日 → 2024年9月13日の約1年で葉の大きさは全体的に大きくなっているものの、葉の数は数本増えたのみで(古い葉との入れ替わりあり)あまり変わっていません。
さらに1年後の2025年9月3日では株が1つから2つに増えたこともあり葉数が倍増していますが、劇的に大きくなったかといえばそうではなく、貯水葉に至っては1年近く展開していません。
もちろん、株ごとによる個体差はありますし、日当たり、温度、湿度などの環境や肥料のやり方によっても差がでてきます。
私はあまり大きくしたくないこともあって肥料も控えめ、かつ上記の管理環境で育てていますが、これと同じやり方をした場合は、ビーチーは普通~ゆっくりめな成長速度になると思います。
ビーチーの葉(胞子葉)が垂れる原因と対策は?
ビカクシダ・ビーチーの葉(胞子葉)が垂れる原因はいくつかありますが、特に多い原因は高温と乾燥です。暑さや乾燥で胞子葉の水分が奪われることでクタッと首をさげるように垂れてしまいます。
対策は暑さや乾燥に気をつけることで事前に手を打つこと。また、もし葉が垂れてしまったら水苔をしっかり濡らして上下逆さまにした状態で半日もあればすぐにピンとした元の状態に戻ると思います。※熱による葉焼けなどでダメージを受けていない場合
ただ、そもそも胞子葉自体が細長いので他の品種に比べて葉が垂れやすいということは覚えておくといいと思います(上記の成長記録にある私の管理しているビーチーも首をもたげるように垂れているものもあります)。
ビーチーは鉢植えできる?
もちろんビカクシダ・ビーチーは鉢植えもできます。
鉢植えだと放射状にピンとした細長い葉が出るので、ニューサイラン(ニュージーランド原産の常緑多年草)に似たようなスタイリッシュな雰囲気がより強調されて美しく見応えがあります。
吊り鉢にして天井などからぶら下げて管理するとより見栄え良く、かつ健康的に管理できると思います(四方八方から風を受けることができるので風通しが良くなります)。
なお、ビーチーに限らずどのビカクシダも鉢植えは可能です。ビカクシダは自生地では木や岩場に着生しており、その様子・生育環境に近づける意味でも板付けして壁掛けするのが一般的ですが、他の観葉植物のように鉢植えしても問題なく育ちますよ。
ビーチーの水やりはどうすればいい?
ビカクシダ・ビーチーの水やりは上記で説明したとおりです。同じ表記を改めてここでもメモしておきます。
胞子葉や貯水葉に霧吹きなどで水を掛ける「葉水」と、水苔を濡らす水やりの2パターンありますが、それぞれ次のとおりです。
葉水:100均の霧吹きで葉からしたたるくらいに濡らします
- 春(4月~6月):午前中に一度
- 夏(7月~9月):午前中に一度(9時くらいに室内に取り込むまで乾くことを目安に)
- 秋(10月~11月):午前中に一度
- 冬(12月~3月):12時~14時頃に気が向いたら(寒がる可能性もあるのであまりあげていません)
水苔の水やり:冬以外は、基本1~2日で完全に乾くくらいサッと水をあげます
- 春(4月~6月):常温、朝イチか夕方に水苔がカラカラになったら
- 夏(7月~9月):常温、朝イチか夕方に水苔がカラカラになったら
- 秋(10月~11月):常温、朝イチか夕方に水苔がカラカラになったら
- 冬(12月~3月):少しだけ温めた水を、その日一番暖かい時間帯に
※ビカクシダの水やり方法は「ビカクシダの水やり方法【タイミングや頻度・葉水・季節ごとのやり方など徹底網羅】」に詳しくまとめています。
ビーチーの板付け方法は?
ビカクシダ・ビーチーも他のビカクシダの品種と同じようにテグスで株の上からぐるぐるを巻き付けるような板付け方法でOKです。
ですが、私個人はビーチーはもちろんですが管理しているすべてのビカクシダは貯水葉の上からテグスをぐるぐる巻き付けてしまうとせっかくきれいな胞子葉を傷つけてしまい、かつ何より見た目が美しくないので、貯水葉をやさしくめくってその下にある水苔のみをテグスで巻いて固定してから、板に結束バンドなどで固定する方法で板付けしています。
この方法であれば最初から見栄えの良い状態でビーチーを板付けできますし、今のところテグス等がほどけて株が落下してしまう等の事故も起きていません。

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