2024年6月にお迎えした「ビカクシダ・キッチャクード」の育て方・成長記録・特徴を初心者向けにまとめたページです。1年半育てた初代個体をエアコン直風による極度の乾燥で枯らしてしまい、2026年5月からはその失敗と反省を活かし、酷似したフォルムの2代目をお迎えしてリベンジ成長記録を更新中です。

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【まとめ】我が家のキッチャクードの育て方と管理方法
1. 置き場所・日当たり(季節ごとの室内環境)
- 春〜秋(生育期): 南向きリビングの窓際など、直射日光を避けたレースカーテン越しの室内が最適です。真夏の暑さや蒸れには比較的強い品種ですが、綺麗な葉を保つために強い直射日光は遮光してください。
- 冬(休眠期): 寒さには非常に弱いため、必ず暖かい室内に取り込みます。最低気温が10℃を下回らないよう、我が家では冬場もリビングの暖かい場所を定位置にしています。
2. 水やりのタイミング(水切れ・乾燥は超要注意!)
- 春〜秋(生育期): 一般的な教科書には「乾いたらたっぷり」と書かれていますが、キッチャクードは極度の乾燥(水切れ)にとても弱いです。我が家で初代を枯らした教訓から、水苔の表面が乾き、株が軽くなる「完全に乾ききる直前」のタイミングで与えます。バケツに水を張り、株ごと数分間浸すドボン(ドブ漬け)が最も確実で効果的です。
- 冬(休眠期): 冬場は成長が緩慢になるため水やりの頻度は落としますが、やはり長期間のカラカラ状態(水切れ)は厳禁です。なお、新しい葉が出てくる中心部(成長点)に水が溜まったままだと腐敗の原因になるため、水やり後の蒸れには注意します。
3. 風通しと日常のお手入れ(蒸れ・害虫対策)
- 風通し(サーキュレーター): キッチャクードを室内で育てる上でこれも重要な要素です。24時間サーキュレーターを稼働させ、常に部屋の空気が対流する環境を作ります。「風をしっかり循環させつつ、水は切らさない」のが我が家の自然体園芸のルールです。
- 葉水(霧吹き): 高い湿度を好む品種のため、毎日こまめに霧吹きで葉水を与えます。室内の乾燥を防ぐだけでなく、ハダニなどの害虫予防にも絶大な効果があります。
4. 肥料の与え方
- 与える時期と方法: 交配親(リドレイ)の性質を引き継いでおり、ビカクシダの中では比較的肥料を好む傾向があります。生育期である春から秋にかけて、水苔の隙間に緩効性の置き肥を仕込むか、薄めた液体肥料を水やり代わりに与えることで、成長のスピードがグッと早くなります。
ビカクシダ・キッチャクードの成長記録(更新日が新しい順)
ここからは私のスマホの中にある写真(統一感がなく見づらくてすみません)と、私のインスタとThreadsの投稿を引用しつつ、ビカクシダ・キッチャクードの成長記録をまとめています。※上にあるものほど新しいです。
その日の気温や管理場所、その時点での育て方のポイントや気付いたことなどもまとめていますのでご参考になさってください。
2026年5月9日:フォルムがよく似た「2代目キッチャクード」をお迎え


初代キッチャクードを枯らしてしまって以来、ずっとフリマやヤフオクなどで探し続けていたところ、ようやく理想のフォルムの子を発見!すぐにお迎えしました。
※理想のフォルム=リドレイの因子を強く受け継いだ上向きに立ち上がる胞子葉と、やや縦長でキャベツのような貯水葉のバランスが美しい個体
まるで初代がそのまま大きく成長したかのようなフォルムで、うちに来てくれた日はほんとうに感動しました。
初代で経験させてもらったことを活かして、大切に育てていきたいと思います。
2026年1月31日:エアコンの直風を受けて枯れてお星さまになる…




この日の環境
- 午後14時10分
- 室内 リビング南側のカーテンレール
- 晴れ
- 気温21℃
エアコンの風の直撃を受け、一番のお気に入りのキッチャクードが枯れてしまいました。
このあと、ビニール袋に入れて温度・湿度を保ち、暖かい時間帯には窓際において日光を浴びせたり…など蘇生を試みたのですが、上記写真の姿のまま変わらず、枯れてお星さまになってしまいました。
※ちなみに2026年6月1日現在の写真はこちら。新芽はまったく動かず、葉先の枯れがぐんぐん進んでいます。大好きな子だったので未だにお別れできずにいます。

胞子葉はどちらも葉脈が浮き出るように痩せ細りガリガリかつカサカサに。
力なく垂れ下がり、貯水葉も手で触れてはっきりとわかるほど水分を全く感じられずガサガサな状態。
代償はあまりに大きかったのですが、とにかく乾燥には弱いという事実と経験値、あとはこちらのnoteにも書いているように「植物に対して人間の生活の方を合わせにいくのもダメ」ということも学ぶことができました。
ごめんねキッチャクード。ありがとうキッチャクード。
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2025年12月11日:胞子葉の新芽が認識できる大きさに




この日の環境
- 午後9時25分
- 室内 リビング東側の壁
- 曇り
- 気温20℃
暖かいのが好きなキッチャクードはさすがに成長が鈍化していますが、ようやく新芽が胞子葉だとわかる大きさになりました。赤ちゃんが手をぎゅっと握りしめているようなこの形状はやっぱりかわいいですね。
Threadsの投稿にも書いたのですが、我が家のリビングの環境は下記のようになっていて、これがビカクシダに合っているのでは?と思っています。冬越しが心配な方はぜひご参考に。
- 湿度の確保ができている
- 水槽×2台(グッピーなど飼育の幅35cm水槽と、ベタ飼育のグラステリア)
- スパーバムや他の観葉植物(パキラ、コーデックス、ポトス、ヒメモンステラ等)が多数
- 乾きやすい環境の確保:ボルネードのサーキュレーターで24h風を循環させている
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2025年11月22日:古い胞子葉が落ち、新芽が少し成長。室内管理に移行。




この日の環境
- 午後12時15分
- 屋外の日陰(インナーバルコニー)
- 晴れ
- 気温17℃
前回黄色く枯れていた胞子葉が抜け落ち、全体的にボリュームが少なくなりました。
キッチャクードはひとつひとつの胞子葉がボリュームがあるだけに、1つでも抜け落ちると寂しくなってしまうのがデメリットですね。
とはいえ全体的にバランスが取れているフォルムで、かつ、新しく顔を出している新芽は胞子葉のようですので今後の成長に期待。
なお、この日から冬の定位置であるリビング東側の窓に移動。これで冬でも成長するはず。次回は新芽の形がわかるようになっているかなと思っています。
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2025年11月4日:室内管理に移行。胞子葉が黄色くなり、貯水葉がさらに成長




この日の環境
- 午前12時25分
- 室内 階段吹き抜け
- 曇り
- 気温19℃
11月になってからはほぼ完全に室内管理に移行しました。
日中の最高気温が20℃未満、夜~早朝の最低気温は10℃未満が続くようになり、私の場合はこのくらいを目安に室内管理に移行するようにしています。(暖かい日や暖かい時間帯のみ外に出すことはありますが)
その気温変化の影響か、葉先が枯れていた胞子葉は全体が黄色くなりました。11月半ばくらいには抜け落ちるかなと思っています。
とはいえ右側に展開してきた貯水葉は成長中でさらに大きくなり、新芽もデベソのように目立つようになりました。
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2025年10月21日:ゆっくり確実に成長中




この日の環境
- 午前10時50分
- 屋外の日陰 インナーバルコニー
- 晴れ
- 気温16℃
成長期の真夏ほどではないにしろ、右側の新しい貯水葉が順調に成長しています。2週間ほどで3倍くらいに大きくなっています。
なお、この日は夕方から冷えたので室内に取り込みました。気づけば10月後半、こういう日が増えてくるはずなので低温に当たらないよう気を配っていこうと思います(キッチャクードは特にお気に入りの子だけに)
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2025年10月8日:左側の貯水葉が順調に成長、さらに次の貯水葉が展開




この日の環境
- 午前10時20分
- 屋外の日陰 インナーバルコニー
- 晴れ
- 気温28℃
前回から1ヶ月近くが経過し、左側の貯水葉はぐんぐん成長して水苔を完全に覆い尽くしまして、板に張り付くように伸びていっています。さらに成長が続くかもしれません。
そして今度は右側に新たに貯水葉が展開し、すでに直径4cmほどにまでなっています。
さらに成長点には次の新芽も見えていてこれはおそらく胞子葉かな?と思っています。
ちなみに胞子葉の葉先が枯れるのはゆっくりになってきています(葉水のおかげ?)
秋に入ってやや成長は鈍化しているように感じますが、とりあえず11月頭までは夏と変わらずに水苔をしっかり濡らして湿度多めの状態をキープする水やりをしてみようと思います。
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2025年9月12日:貯水葉がさらに成長、わずか10日間で3~4倍の大きさに




この日の環境
- 午後14時35分
- 屋外 インナーバルコニー
- 小雨
- 気温28℃
9月に入ってもまだ35℃近くの気温が続く中でも暑さ・湿度が好きなキッチャクードはすくすく成長中。気になっていた葉先の枯れも、葉水を忘れずにあげていることと、9月2週目以降になって雨だったりで湿度の高い日が続くことが幸いしてか致命的な感じになってはいないようです。
左側に展開した胞子葉はさらに大きくなり、前回UP時より3~4倍の大きさ(10日で3~4倍)に成長しました。この時期の成長速度は目を見張るものがありますね。
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2025年9月3日:貯水葉が順調に成長、胞子葉の葉先がやや枯れ


上記で書いたように右側手前の胞子葉が枯れて取れてしまったものの、相変わらず形は理想的。今度は貯水葉ターンに突入して左側に新しい葉っぱが展開してきました。
気になるのは胞子葉の葉先の枯れてきていること。原因は恐らく水分不足かなと思っているので、下記のように管理をアップデートしてみようと思います。(このキッチャクードの一番のお気に入りである胞子葉の形をキープするためにも)
- 朝:したたるくらいに葉水をたっぷり
- 夕方:真っ暗になるまで完全に乾くくらい軽めに葉水
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2025年8月7日:理想通りのフォルムのキッチャクードに
7月に展開してきた右側の貯水葉が充実して、かなり完成された姿に。
この時のキッチャクードは最初に「キッチャクードがほしい!」と思ったときの理想通りの姿に育ってくれて本当に感動的でした。
※このあと右側手前の胞子葉が枯れて落ちてしまうのですが・・・(黄色くなっている葉っぱです)

2025年7月10日:さらに胞子嚢つきの胞子葉が出てくる
お迎えしてから1年と1ヶ月。
季節は夏になり、気候が合ってきてぐんぐんと成長。非常にわかりづらいのですが、左側に展開した胞子葉にもハート型の胞子嚢つきの葉っぱをつけていて、上記で書いた最初の胞子葉にはすでに胞子が少し付いています(茶色の部分がそれです)。
さらに貯水葉も新たに右側に展開してややワイルドな容貌になってきました。

2025年4月22日:初の胞子嚢つきの胞子葉が!
前回更新からかなり飛びました。
春になって右側の胞子葉に新芽が展開してきたのですが、最初のうちから「あれ?なにかこの葉っぱ今までと形状が違うぞ・・・」と思っていたら、胞子嚢つきの葉っぱ・通称「スプーン」でした。ビカクシダを育て始めて初のことだったのでとてもわくわくしました。
※わかりづらいのですが、写真中央やや上のハート側の葉っぱがそれです。
冬の間はリビングにずっと置いているのですが、それである程度の温度がキープできたこともあってか順調に成長を続けて株が充実したのかなと思います。

2024年10月14日
パッと見た感じはわかりづらいのですが、2週間経過してさらに左側の胞子葉が成長しました。さすがに秋に入ると成長が少し鈍化してきます。

2024年9月30日
左側に展開した新芽が成長してさらに見栄えするようになりました。1ヶ月弱でここまで育つので、やはりキッチャクードは高温・多湿を好むことがわかります。

2024年9月12日
貯水葉が成長しきったあとは胞子葉ターンに突入して、写真ないのが恐縮なのですが8月中には右側にはお迎えしてから最初の胞子葉が展開。そして9月からは下記写真にあるように左側にさらに胞子葉の新芽が出てきました。キッチャクードは最初のうちから先端が分岐した胞子葉で、まるで赤ちゃんの手のような雰囲気でかわいいです。
貯水葉・胞子葉が左右に生え揃って、このあたりから非常に見栄えのする形になってきました。最初からある程度の大きさの株を購入すれば、3ヶ月くらいでかなり形が整うようです。ご参考に。


2024年7月18日
前回から1ヶ月近く経過し、我が家にお迎えしてから最初の貯水葉が水苔の左側をすべて覆い隠すくらいまでに成長しました。
見た目ほぼリドレイのようですが、貯水葉の上側が尖るように長くなるのがキッチャクードの特徴なんだなあと思った記憶があります。このへんがコロナリウムとの交配種ならではですね。

2024年6月21日
順調に成長し、すぐに貯水葉が出てきました。小さいうちからキッチャクードの特徴である葉脈の深い凹凸が出ていてほんとうにキャベツのようです。

2024年6月10日
ヤフーフリマでリドレイの性質(特徴)を強く持っている個体という観点で探しに探してこだわって選んだ子をお迎えしました。※胞子葉が上に立ち上がり、リドレイのような葉の先端・形状のものであること
すぐに板付けして、水苔を胞子葉ががっつり覆ってキャベツのような見た目にしたかったので、水苔はかなり多めに、かつ高く盛りました。
全体的な印象はこの購入当初からまったく変わっていません。
個体差の激しいキッチャクードは最初の特徴がそのまま残るので、「こんな形が良いな」という理想形がある方は、ある程度成長している中型以上の株で、その子の特徴・性質がはっきり出ているものの中から好みのものを厳選するのがおすすめです。

ビカクシダ・キッチャクードの育て方
ビカクシダ・キッチャクードの育て方と管理方法を詳しくまとめました。
私が実際に2024年6月から管理している環境や方法を可能な限り詳しくまとめましたのでご参考になさってください。
※この管理方法はあくまで私個人のやり方です。ビカクシダの様子を見たり専門家が発信している情報を収集したりして日々アップデートを重ねていますので、全員が全員このやり方が正しい・合っているとは限りません。あらかじめご了承ください。
ビカクシダ・キッチャクードの「これだけ最低限おさえてほしい」育て方
ビカクシダ・キッチャクードは乾燥に弱いです。完全に乾いたらすぐ水をあげるのがおすすめです。また、多少水を多めにあげてもOKです(蒸れには強いので)。
また、エアコンの風(特に冬場の風)は絶対にNGなのでこれだけ覚えておいてください。成長記録で、エアコンの直風を受けた結果、完全にお星様になってしまった経験が私にはあります。多少寒さには耐えてくれる比較的丈夫なのですが、とにかく乾燥だけは要注意です。
それさえおさえれば、あとは多少寒くても、暑くても平気で、かつ他にない独特なビジュアルでかっこいい最高の品種です!
育成環境・育て方(管理方法)
| 難易度(育成の難しさ) | 2:かんたん (1:とてもかんたん~5:とても難しい の5段階評価) |
| 我が家の気候 | ・関東地方の暖地(最高気温38℃/8月、最低気温:-5℃ 2024年データ) ・耐寒性ゾーン:8b(− 9.4°C ~− 6.7°C) |
| 置き場所(管理場所) | ・春(4月~6月):24時間屋外の日陰 ・夏(7月~9月):9時くらいまでは屋外の日陰、日中は室内(2階吹き抜け)、17時以降涼しくなった時点で屋外の日陰 ・秋(10月~11月):24時間屋外の日陰 ・冬(12月~3月):24時間室内(1階リビング東側の壁) |
| 最適な温度の範囲 | 15℃~32℃くらい |
| 耐暑性(最高温度) | 34℃ |
| 耐寒性(最低温度) | 10℃ |
| 光量(日当たり) | ・直射日光はNG(葉焼けの原因に、最悪そのまま枯れます) ・室内でも十分育ちますが、北側など光がほぼない場所はNG ・つまり、明るい日陰がベストです |
| 風通し | ・屋外:南向きの日陰でよく風があたる場所で管理(南と東が空いたインナーバルコニー) ・室内:サーキュレーターで空気を循環させる(直接風は当てない) ※ビカクシダの育成におすすめのサーキュレーターはこちら |
| 水やり | 葉水:100均の霧吹きで葉からしたたるくらいに濡らします。 ・春(4月~6月):午前中に一度 ・夏(7月~9月):午前中に一度(9時くらいに室内に取り込むまで乾くことを目安に) ・秋(10月~11月):午前中に一度 ・冬(12月~3月):12時~14時頃に気が向いたら(寒がる可能性もあるのであまりあげていません) 水苔の水やり:冬以外は、基本1~2日で完全に乾くくらいサッと水をあげます。 ・春(4月~6月):常温、朝イチか夕方に水苔がカラカラになったら ・夏(7月~9月):常温、朝イチか夕方に水苔がカラカラになったら ・秋(10月~11月):常温、朝イチか夕方に水苔がカラカラになったら ・冬(12月~3月):少しだけ温めた水を、その日一番暖かい時間帯に ※キッチャクードの具体的な水やり頻度やタイミングなどは「ビカクシダの水やり完全ガイド|頻度、タイミング、根腐れさせない方法」をベースにして管理しています。 |
| 肥料 | 基本なくても全く問題ありません。水だけでも十分育ち、小さく管理したい人は肥料・活力剤などはあげない方がいいです。 ・春(4月~6月):週1回くらい液肥を規定量の2倍薄めてあげる ・夏(7月~9月):月1~2回くらい活力剤を規定量の2倍薄めてあげる ・秋(10月~11月):週1回くらい液肥を規定量の2倍薄めてあげる ・冬(12月~3月):あげない |
| 害虫対策 | 冬にカイガラムシが特に発生しやすいです。下記症状が出た時点で、カイガラムシを手でこすって取った上で規定量を水に溶いた殺虫剤を吹きかけています。 ・葉の表面にぷっくりした白~茶色のつぶがつく(カイガラムシ本体です) ・ベタベタした透明な液体?が葉や、管理している場所の床や壁などに付く |
基本情報
| 品種名 | ビカクシダ・キッチャクード(Platycerium mt.kitshakood) |
| 交配品種名 | Ridleyi x Coronarium(リドレイ×コロナリウム) |
| 自生地 | なし ※交配品種(園芸品種)のため |
| 見た目の特徴 | ・やや上部が長めで葉脈部分の凹凸が深めな貯水葉 ・先端が細かく枝分かれ(分岐)する形の胞子葉は個体差が激しく、個体の性質がリドレイ寄りなら上に立ち上がり、コロナリウム寄りなら下部に垂れ下がる(両方の特徴を兼ね備えた個体もある) |
| 管理する上でのポイント | ・植え替え・株分けなどは4月~6月がおすすめ(これから暖かくなっていく時期なので失敗しづらいです) ・高温や蒸れには割と強く、真夏でも水苔は湿り気味でOKです |
| お迎えした日(管理開始日) | 2024年6月10日 |
| 植え付けるもの | 私の場合は下記どちらかです ・ビカクシダ板付用の板(メルカリで購入)→キッチャクードはこちらに取り付けています ・通風パネル(Amazonやホムセンで購入) |
| 用土 | 水苔のみ |
| 増やし方 | 胞子培養 |
ビカクシダ・キッチャクードを枯らさず健康に育てるコツ
「ビカクシダ・キッチャクードをできるだけ健康に、枯らさずに育てたい。失敗したくない」と思う人ほど、下記のコツを守ることを強くおすすめします。
私も何度かビカクシダを枯らしたことがあるので、それを踏まえてコツをお伝えします。
できるだけ大きな株を買う(最大のコツ)
ビカクシダ・キッチャクードを枯らしたくないなら、できるだけ大きく成熟した株を購入してください。これが最も重要なコツです。大きな株を勧める理由は「ダメージからのリカバリーが効きやすいから」です。
大きな株は、人間でいう大人と同じで体力と抵抗力があります。水切れ、乾燥、根腐れ、病害虫、気温変化などのトラブルに遭っても耐える力があり、回復するまでの時間が短くて済みます。
逆に小さい株は赤ちゃんのような小さい株は少しのダメージにも敏感に反応し、枯れやすい傾向にあります。
私も最初は小さい株ばかりを買って枯らした経験があります(実は今も枯らすことがあります)。
初心者葉つい「失敗してもいいように」と安価な小さい株を選びがちですが、上記の理由から失敗の確率を下げたいなら大きな株を選ぶべきです。
高額にはなりますが、枯れるリスクを確実に減らせる上、最初から見栄えの良い株を手に入れられるというメリットもありますし、断然大きな成熟した株の購入をおすすめします。
ちなみに健康的で成熟したキッチャクードをできるだけ安く買いたいなら「ビカクシダの森(通称:ビカ森)」がおすすめです。国内(沖縄)で育った数多くのビカクシダを格安で販売してくれます(私はほとんどビカ森さんorメルカリで購入しています)

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乾燥を徹底して避ける
上記の成長記録でもおわかりかと思いますが、キッチャクードは乾燥には本当に弱いです。
- エアコンの直風は徹底して避ける
- 水苔が乾いたらすぐ水をあげる
後者はなんとかなるにしても前者はかなりのダメージを受け、致命傷になります。夏場は外管理中心でもいけるのでなんとかなるのですが、問題は冬場。最低気温10℃以上をキープするには屋内管理にせざるを得ないので、エアコンの直風を受けるリスクがあります。
エアコンの風向きを変えたり、エアコンが設置してあるところと同じ壁側で管理するなどの工夫をして対処してください。
水やりしようか迷ったら「あげない」
次に水やりのコツです。迷ったら「あげない」こと。これがコツです。
キッチャクードだけに限りませんが水苔を触ってみて「まだ完全には乾いていないけど、逆に湿ってもない…これって水あげした方がいいのかな…?」と迷ったら、あげないでください。
ビカクシダにとっては一時的な水切れよりも、水苔が濡れっぱなしで起こる「根腐れ」のリスクの方が高く、最悪の場合、回復不能で枯れてしまうからです。
なお、より詳しい解説(水のやり過ぎや根腐れのリスク)については下記記事で詳しく書いていますのでお読みください。水やりのコツもすべてまとめています。
※関連記事:ビカクシダの水やり方法【タイミング・頻度・葉水・季節ごとのやり方】

室内で育てたいならサーキュレーターと育成ライトを導入する
室内でキッチャクードを育てたい(もしくは室内・屋外使い分けるけど、基本は室内で育てたい)場合は、サーキュレーターと育成ライトを導入すると失敗しなくなると思います。
※注:どっちも必須ではありません。無理に買う必要は全然ありません。なくても育ちます。
一人暮らしの方や忙しい方は、屋外と室内を使い分けて出したりしまったり…が難しく、またインテリアとして楽しむためにも室内管理が基本となることが多いのはないでしょうか。
屋外と比べて室内はビカクシダの育成に必須の風が全くなく、光も弱いという環境ですので、水苔も乾きづらく光合成もしづらい…という環境になりがちです。
※風は水苔を乾燥させ、葉を健康に分厚く育てるために、光は光合成のために不可欠です。
そのため、室内管理での失敗のリスクを減らし健康に育てるためには、この二つを活用して風と光の不足を補うことが非常に重要です。
ちなみに私が使っているのは下記2つです。サーキュレーターもLEDライトもいくつか買って実際に使いましたが、この2つに落ち着いています。ご参考になさってください。
- サーキュレーター:ボルネードの「633DC-JP」
- 育成ライト:BRIMの「SOL 24W」と「クリップソケット」
※サーキュレーターの選び方やおすすめの製品などは「ビカクシダの管理・育成におすすめのサーキュレーター【選び方・メリット・使い方も解説】」で解説していますので、気になる方は合わせてお読みください。

ビカクシダ・キッチャクードを育てるのに使うべきアイテム
私がビカクシダ・キッチャクードを育てるのに使っているアイテムの中で、こだわっているものだけをいくつかご紹介します。
※水苔はぜったいに必要なもので、もはや説明不要かと思いましたので省いています。ちなみにダイソーなど100均のものでも構いませんし、ホームセンターで販売されているものでも何でも構わないと私は思っています。
ビカクシダ板付け用の「板」

キッチャクードに限らずビカクシダの板付けには、「通気性」にこだわった育成板を選ぶことが最重要と私は考えています。
ビカクシダは、水苔が「乾」と「湿」の状態が短いサイクルで繰り返されるのが理想の状態で、水苔をできるだけ早く乾燥させる必要があります。
そのため、私は通気性と水切れが良く、雨風に強い樹脂製の通風パネルをメインに使用しています(上記写真のもの)。
また、インテリア性を重視して木製の板を選ぶ場合でも、通気孔がたくさん空いているものを選ぶようにしています。ちなみにキッチャクードの場合はこちらで、通気孔がたくさん空いた、防水・防腐加工のされた杉の板を使用しています。
基本の板:「MIZUKAMI(水上)の通風パネル」
インテリア性のある板:Amazonや楽天で、部屋の雰囲気に合うもの
サーキュレーター

上記でも触れましたが、サーキュレーターは水苔を乾かす目的と葉っぱを健康的に育てる目的でこだわって購入しました。
また、我が家ではビカクシダ以外にも、パキラやモンステラ、コーデックス、ポトスなど複数の植物を室内で育てていることもあり、サーキュレーターはできるだけ風量が強いものを選んでいます。
上記でも紹介しているボルネードの「633DC-JP」がお気に入りで、他メーカーのも含めて何度か買い替えてこれに落ち着いています。
とてもシンプルな操作性とデザイン、そしてなにより堅牢性(サーキュレーター元祖のメーカーで、かつサーキュレーターを作っているメーカーの中でおそらく唯一24時間運転を可能と謳っている)が魅力です。
※ボルネードはAmazon・楽天ともに公式ストアがあります。
詳しくは「ビカクシダの管理・育成におすすめのサーキュレーター【選び方・メリット・使い方も解説】」をどうぞ。
霧吹き

霧吹きはダイソーなどの100均で販売されているペットボトルに取り付けて使う上記写真のものを使っています。
霧のようにキメの細かい水を広範囲に、かつ勢いよく長時間噴射してくれる(空気を圧縮して水と一緒に発射する)ので、ビカクシダをいくつも管理している身としてはこれがベストです。
ミスト状の霧吹きとしてはこちらのような商品が有名だとは思うのですが、入れられる水量も一度に噴ける量も少なかったり、壊れやすくて私は好きではありません(2~3個は使いましたがどれもすぐ壊れてしまいました)。
その点こちらはコスパ抜群ですし使い方もかんたんですし、唯一の欠点といえば見た目がダサいくらいです。
デザインを重視したいなどのこだわりがなければ、これを買っておけば間違いありません。
植物育成ライト(LEDライト)

最後に植物育成用のLEDライトです。普段はあまり使用しないのですが、数日間家を留守にする際の必須アイテムです。
旅行などで雨戸やカーテンを閉め切ると、部屋の中がずっと暗いままになり、ビカクシダを含め室内管理している植物は日光浴ができなくなります。これを避けるため、外出時には日光に近い光を再現でき、安価で、ある程度の範囲を照らせる植物育成ライトをセッティングしてから出かけるようにしています。ちょうど下の写真の感じです。

実は以前は植物育成用のLEDライトを使用せず4日ほど家を空けた際に、植物が軒並み弱って枯れてしまった苦い経験があり、それを機に導入しました。
私が使っているのは上述のようにBRIMの「SOL 24W」で、これを同じくBRIMの「クリップソケット」と組み合わせて使っています(フレキシブルチューブで角度調整がしやすいです)。
※BRIMにもAmazon・楽天ともに公式ストアがあります。
つけっぱなしだとさすがに熱を持ったりしますし電気代も気になるので、TP-LINKのスマートプラグと組み合わせて特定の時間にON/OFFをできるようにしています。
ビカクシダ・キッチャクードとは?特徴など

ビカクシダ・キッチャクードの特徴
ビカクシダ・キッチャクードはその独特のフォルムが特徴的なビカクシダです。中でも特徴的なのは貯水葉で「キャベツ」などと呼ばれることもあり葉脈の凹凸が深いです。ちなみに愛称的に「キッチャ」と呼ばれることも多く、私もそう呼んでいるひとりです。
また、個体差が激しい品種でもあり、特にその個体差が現れるのが胞子葉です。先端が細かく枝分かれ(分岐)する特徴は共通していますが、リドレイ寄りの性質が強い個体であれば上向きに立ち上がり、コロナリウム寄りの性質であれば下向きに垂れ下がります。もちろん、上向きの葉も下向きに垂れ下がる葉も両方の性質を備え持つ個体もあります。
栽培難易度は高くなく、むしろ簡単な部類に入ると思います。キッチャクードの交配組合せとなるリドレイもコロナリウムも栽培難易度の高い品種として知られますが、交配して丈夫になっているからなのか、暑さ・蒸れに強く、真夏の高温にも負けません(32℃以下くらいが安心ですが)。
見た目のかっこよさ(独特さ)と管理のしやすさを兼ね備えた優秀な品種です。個人的にはこれが最もお気に入りの品種です。
ビカクシダ・キッチャクードを育てる上でのFAQ
キッチャクードとリドレイの違いは?
ビカクシダ・キッチャクードとビカクシダ・リドレイの違いは、キッチャクードはリドレイとコロナリウムをかけ合わせ交配させた園芸品種であるのに対し、リドレイは原種で東南アジアのボルネオ島などに自生しています。
見た目や育て方などの違いは下記をご覧ください。
| 項目 | キッチャクード (Mt. Kitshakood) | リドレイ (Ridleyi) |
| 分類 | リドレイ×コロナリウムの交配させた園芸種 | 原種(東南アジアのボルネオ島などに自生) |
| 胞子葉 | ・細かく分岐するが、リドレイ寄りのものであれば上向きに立ち上がり、コロナリウム寄りであれば下向きに垂れ下がる・どちらかの葉の種類に偏ることもあれば両方を備えることもあり、個体差が激しい | シカの角のように丈夫に立ち上がり細かく分岐する |
| 貯水葉 | ・リドレイに似た葉脈にそって凸凹のあるキャベツのような見た目・上側がやや細長くなる形状 | ・キッチャクードよりも凸凹がより深く細かい・正円状に丸っこい形状 |
| サイズ | 中型~やや大型(コロナリウム寄りであれば下に垂れ下がる方向に大きくなる) | 中型(約40~50cmくらいが一般的) |
| 耐寒性/耐乾性 | 比較的強い(最低気温10℃程度) | 弱い(最低気温15℃程度が安心) |
| 育てやすさ・難易度 | 比較的かんたん | 難しい |
| 耐暑性 | 34℃程度高温・多湿を好み、日本の真夏にも耐えられる | 32℃程度高温には強いが蒸れに非常に弱いので風通しの良さは必須 |
キッチャクードの大きさは?
キッチャクードは中型~やや大型になる品種で、その株がリドレイ寄りかコロナリウム寄りかで最大の大きさはだいぶ異なります。(胞子葉が上向きか垂れ下がるかで特に縦の大きさが変わります)
リドレイ寄りであれば50cm前後、コロナリウムであれば縦に1Mを超えることもあるようです。
キッチャクードの越冬方法は?
おうちの中で最も気温変化の少ない場所(つまりエアコンや暖房器具を設置してある場所、リビングなど)においておけば、特に問題なく冬は越せると思います。私の所有しているキッチャクードはリビング東側の窓付近に壁がけした状態で冬越しに成功しました。
ちなみに越冬温度の目安は最低10℃以上をキープすると安心です。
水やりは、上記でも説明していますが少しだけ温めた水を、その日一番暖かい時間帯にあげると安心です。また、肥料は冬はあげないことをおすすめします(成長鈍化するので必要なくなるため)
また、エアコンの直風は絶対に避けるようにしてください。致命的なダメージを受けて、最悪そのまま枯れます。
キッチャクードは難しい?育てやすい?
キッチャクードは難しいという意見もありますが、私個人は比較的育てやすい簡単な部類に入る種だと思っています。
まず夏の管理が比較的楽で、高温多湿を好む時点で日本向きです。冬も上記のようにリビングなど温度変化が少ない部屋に置きっぱなしでOKですので管理は楽です。
キッチャクードが成長しないのはなぜ?
キッチャクードが成長しないのはいくつか原因が考えられ、一概にこれというものはありません。
- 環境に慣れていない(お迎えしてから間もない)
- 水が足りない
- 水を上げすぎて根腐れを起こしている
- 光量が足りない
- 暑すぎる
- 寒すぎる
- カイガラムシなどの病害虫による被害
など様々な要因が重なっていることが多いです。私の管理している環境は上記で説明しています。これが今のところ私が育てていて最適だと思う環境ですので、まずはそれとの違いが何なのかを見比べてみてください。
キッチャクードは子株で増える?子株を出す?
キッチャクードはリドレイの血をひいていることもあってか、基本的には子株を出さない品種だと思われます。
たまにフリマで「ビカクシダ・キッチャクード 子株」のような商品名で出品されていることがありますが、それは「小さい株」の言い間違いであって、胞子培養で増やしたものであると考えられます。
キッチャクードの板付方法は?
ビカクシダ・キッチャクードも他のビカクシダの品種と同じように板付けしても構いません。
ですが、私個人はキッチャクードは貯水葉のユニークさが大きな特長で傷つけたくないと思っているので貯水葉の上からテグスを巻くことはせずに、貯水葉をやさしくめくってその下にある水苔のみをテグスで巻いて固定してから、板に結束バンドなどで固定する方法で板付しています。
※2024年6月21日の写真は板付直後の様子ですが、テグスが貯水葉の上に巻かれていないことがわかると思います。
この方法であれば最初から見栄えの良い状態でキッチャクードを愛でられますし、今のところテグス等がほどけて株が落ちてくる等の事故も起きていません。
テグスを貯水葉の上から巻き付ける板付け方法は手軽でしっかり固定できるのは良いのですが、反面どうしても見栄えが悪いのが大きなデメリットです。
せっかくお気に入りのビカクシダを飾るのであれば見栄えの良さも重視したいものです。

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