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2025年版・ビカクシダの管理・育成におすすめのサーキュレーター【選び方・メリット・使い方も解説】

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このページでは2025年9月時点での、ビカクシダを室内で管理(育成)するのにおすすめのサーキュレーターを具体的にご紹介します。選び方のポイントやなぜビカクシダ育成にサーキュレーターを使うべきなのか、効果的な使い方も合わせて説明しますのでぜひご参考になさってください。

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ビカクシダの管理・育成におすすめのサーキュレーター【12畳以上の広めの部屋用】

どれも私が実際に使ったサーキュレーターのです。観葉植物を育てるという観点を踏まえてどこがいいのか、どんな使い方をしているのか等できるだけ詳しくご紹介します。

なお、後述する「おすすめのサーキュレーターの選び方」で紹介しているポイントもそれぞれまとめています。

まずはリビングダイニングなどの12畳以上ある広めの部屋向けのサーキュレーターです。

ボルネード「633DC-JP」

適用畳数30畳
モーターの種類DCモーター
風量調整無段階(ダイヤル式)
運転音(騒音レベル)弱 29db以下~強 56db
サイズ17.8奥行き x 24.5幅 x 28.7高さ cm
重量2.3kg
その他の機能・備考・保証期間:5年(正規輸入品・国内使用に限る)

私がメインで使っているサーキュレーターです。リビングダイニングで24時間回しっぱなしにしていて、約16畳の部屋を快適にしてくれています。

電源ON/OFFと風量調整を兼ねたスイッチが1つのみ、首振り機能なし…といったサーキュレーター本来の効率的に遠くまで風を届けることに特化したサーキュレーターです。サーキュレーターの生みの親であるボルネードのコンセプトをそのまま再現したような製品です。

ちなみにこれは日本製の製品。アメリカ製のモデルはゴツいアダプターがついていたりするのですが、この「633DC-JP」はごくふつうの形状のプラグで、コンセント周りがごちゃつかないのもメリットだなと思います。

デザインは無骨ですが洗練された印象も受け、ニュートラルな白い色なのでどんなインテリアに合わせても浮きません。

価格は2万円ほどしますが、実用性・経済性・デザインすべて兼ね備えた優秀なモデルです。

ある程度広い12畳以上のスペースで使うサーキュレーターで迷ったらこれをおすすめします。

アイリスオーヤマ サーキュレーター アイ「PCF-SDC18T」

適用畳数30畳
モーターの種類DCモーター
風量調整10段階
運転音(騒音レベル)35 dB ※連続モード:風量1~4の場合
サイズ26奥行き x 26幅 x 36.2高さ cm
重量1.9kg
その他の機能・備考・リモコンつき・首振り機能(上下左右)・タイマー機能(2/4/8時間)

リモコン、首振り機能、タイマー機能と便利機能を全部乗せで価格も1万円台前半という超コスパ製品です。

ボルネード「633DC-JP」の前にメインで使っていたのがこれで、同製品には及ばないまでも16畳のリビングダイニングで風量4~6で十分風が回るほどでした。

現在はリビングダイニングすぐ横の和室においていて、空気の循環と洗濯物を乾かすのがメインの用途になっていますが、旅行などでしばらく家を空ける際には部屋を移動して観葉植物の一時管理に使っています。

その際(旅行などでしばらく家を空ける際)に役立つのがリモコンで、このモデルは赤外線リモコンが付属しているので、SwitchBotなどのスマートリモコンに学習させればアレクサと連携して音声でON/OFFと風量の調整ができます。もちろん外出先からスマホで操作することもできます。

外観は良くも悪くも普通でいかにも日本の家電といった雰囲気。角のない丸っこい雰囲気です。

ビカクシダの管理・育成におすすめのサーキュレーター【8畳~の狭めの部屋用】

続いては個室や寝室、アパートやマンションで一人暮らしの方向けに、6畳~くらいの部屋で使うのにおすすめのサーキュレーターをご紹介します。

アイリスオーヤマ「PCF-SC15」

適用畳数~18畳
モーターの種類ACモーター
風量調整5段階
運転音(騒音レベル)35 dB ※風力2の場合
サイズ21奥行き x 21幅 x 29高さ cm
重量1.9kg
その他の機能・備考・リモコンつき・首振り機能(上下左右)・タイマー機能(2/4/8時間)

先にご紹介した30畳用の「PCF-SDC18T」の小さい版です。リモコン、首振り機能、タイマー機能を備えて価格が5000円くらい。

メリットは上記で説明したとおりなので省きますが、風量はやはり控えめで、かつ風量をあげるほど騒音がけっこう目立ちます。これはACモーター搭載のモデルなので中間の風量3くらいからはそれなりに音が目立つようになってしまいますが、サブ機として考えれば十分使えます。何より価格が安いので。

私はビカクシダの室内のメイン管理場所である2階の階段吹き抜けで使用しています。広さは大体6畳ないくらいの範囲で、風量3か4で首振りは使わずビカクシダに直接当てないようにしています。※回す時間は日中がメインで1日7~8時間程度

実は一番最初に買ったサーキュレーターなのですが、静音性と風量を重視した結果、一番最初にご紹介したボルネードの「633DC-JP」に落ち着いた経緯があります。

とはいえ今でも毎日のように使っている夏・冬のビカクシダ管理におけるメイン機と言えるかもしれません。

ビカクシダの管理・育成におすすめのサーキュレーターの選び方

ビカクシダ用のサーキュレーターを選ぶ上で気にしてほしいポイントをまとめました。

  • 対応できる部屋の広さ(適用畳数)を確認する
  • DCモーターかACモーターか確認する
  • メンテナンス性(掃除のしやすさ)を確認する
  • デザインを確認する
  • その他必要な機能を確認する(タイマーや首振り)

対応できる部屋の広さ(適用畳数)を確認する

まずはそのサーキュレーターが対応できる部屋の広さ(適用畳数)を確認してください。かつ、実際の部屋の広さよりも上(より広い範囲)に対応しているモデルを選ぶことをおすすめします。

目安は広さに対して1.5倍以上で、たとえば6畳の部屋だったとしたら9畳以上に対応したものがおすすめです。2倍近くあればさらに良いと思います。

理由は単純に出力が大きければ風量が出るからというだけではなく、状況に合わせて繊細に風量をコントロールできるからという観点からです。

6畳の部屋に6畳用のモデルを使う場合はたいていは最大出力で風をまわすことになります。そうするとモーターに負担をかけて壊れやすくなるばかりか、モーター音がうるさく生活に支障をきたす場合もあります。

その点、適用畳数に余裕があるモデルは最大出力に頼ることなく最低限の風量でも部屋全体の空気を効率的に循環させることができます。結果、人間にはもちろん植物にとっても過度なストレスを与えずに心地の良い環境(肌で感じるくらいのそよ風が常に吹いている状態)を生み出せます。

さらに、換気が必要な際には最大風量で一気に空気を入れ替えるなどもできるので便利です。

ちなみに私は16畳の部屋に対して30畳のモデル(上記で紹介した633DC-JP)を愛用していますが、静かなのにパワフルで部屋全体に常にそよ風が吹いていて、部屋中の植物の葉が常に静かにゆらゆらしている理想的な状態を維持できています。

DCモーターかACモーターか確認する

サーキュレーターの心臓部であるモーターには、主に直流(DC)モーターと交流(AC)モーターの2種類があります。このうち、おすすめするのはDCモーターのサーキュレーターです。理由は主に3つで、

  1. 長期的に見た時に経済的(維持費が安い)
  2. 風量の調整がしやすい
  3. 静音性が高い

があります。

項目DCモーターACモーター
静音性高い低い
電気代安い(約1/2〜2/3)高い
細かい風量調整得意(多段階)苦手(段階が少ない)
本体価格高い安い
観葉植物への適性最適(微風運用に優れる)△(風が強すぎる場合がある)

まずは電気代の面ですが、DCモーター搭載モデルのサーキュレーターはACモーター搭載のそれと比較して製品自体の価格は高いですが、商品電力が低いため電気代の面ではより経済的です。サーキュレーターは「24時間つけっぱなし」が理想ですので、そういった運用をすることを前提に考えるのであれば、維持費が安いDCモーターがおすすめです。

ACモーターは構造上、風量調整がしにくく最も弱い風量にしても植物にとって強すぎる風を送り出してしまう場合があります。これに対してDCモーターは無段階または細かい風量調整が可能なので、ビカクシダなどの植物に過度なストレスを与えない穏やかな気流を部屋全体に作り出すことができます。 加えて構図上、静音性が高いので強風でまわしても静かです。

決してACモーターが悪いというわけではなく、ACモーターにも「構造が単純で壊れにくい」というメリットもありますが、予算に余裕があれば、DCモーター搭載モデルを選ぶことで、より人間にとっても植物の生育にとって質の高い環境を用意できると思います。

メンテナンス性(掃除のしやすさ)を確認する

サーキュレーターの機能を最大限に発揮するためには定期的なメンテナンス…特に掃除が欠かせません。サーキュレーターは構造上どうしても吸い込み口と前面の螺旋状になっているガード部分にほこりやゴミがどんどん付着していきます。これを掃除せずそのままにしておくと、

  • 風量を上げたときにほこりやゴミが部屋中に待ってしまう
  • 風量が弱くなる

というデメリットがあります。そのため定期的なメンテナンス(掃除)は必須なので、メンテナンス性が高いものを選ぶのがおすすめです。

前面の螺旋状になっているガード部分や羽がかんたんに取り外せるモデルであれば隅々まで掃除しやすいです。中には背面カバーまで取り外せたり、モーター部分と完全に分離して丸洗いできるモデルなども登場しています。

また、主観ですが、後述するような便利な機能がついていない単純な構造のモデルも比較的掃除がしやすい傾向にあります(部品が少ないため)。私がリビングで使用している「633DC-JP」がそれで、ネジ3本を外すだけで前面ガードが取り外せて、羽から背面までハタキなどの掃除用品が届きやすい構造になっていて清掃が楽です。

なかには、分解して洗えるモデルも発売されています。拭き取るよりも簡単に掃除できるのがメリット。また、汚れをキレイに落としやすいため、清潔に保ちたい方はチェックしてみてください。

デザインを確認する

ここまでは機能面を中心に書いてきましたが、季節を問わず一年中、部屋に置きっぱなしで使用する以上はサーキュレーターのデザイン性も重要な要素です。

インテリアや部屋の雰囲気、他に使っている家電や家具との愛称を考えて、浮かないデザインのサーキュレーターを選ぶことをおすすめします。

個人的にはいわゆる家電といった雰囲気のないシンプルなデザインのもの、そして色は部屋の雰囲気やインテリアの種類、色使いなどを選ばず合わせることが容易なモノトーン系の色(白、黒、グレー)を選ぶことがおすすめです。

また、シンプルな見た目という観点ではボタンの数や電源ライトの数などが少ないモデルが見た目のゴチャッと感が緩和され洗練された感じに見えるのでおすすめです(下記写真を参照)

左:ボルネード「633DC-JP」、右:アイリスオーヤマ「PCF-SDC18T」

ボタン数が多く、ライトが2色(青と緑)がある右の方がゴチャッとして見えます

これ以外でも、お部屋で使っている色に合わせて選ぶ方法もあります。最近のサーキュレーターはカラーバリエーションが豊富で、くすみカラーの製品や木目パーツを組み合わせた製品もありますので、部屋で使っているのと同じ色のものがあればこれらから選んでみてもいいと思います。

その他必要な機能を確認する(タイマーや首振り)

最後にその他の便利な機能を確認して必要に応じて選びましょう。主にタイマー機能と首振り機能がそれに当たります。

※ちなみに私個人は24時間回しっぱなしで壁や天井に風を当てて空気を循環させるというやり方をとっているため、タイマーも首振り機能も不要と考えています(機能が少ない方が壊れにくいというメリットもあります)。

タイマー機能

タイマー機能は、就寝時に電源OFFにしたり、日中のみ運転するなど特定の時間のみ動かしたいときに便利です。

首振り機能

自動首振り機能は、電源OFFの状態からつけ始めた際に部屋全体の空気を攪拌するのに便利です(ですが、電源ONしたばかりの状態から撹拌するための時間はほんの数分でOKで、本来の部屋全体に気流を作り風を回すという目的であればこの機能は不要です)。

なお、たとえば部屋干しした洗濯物を乾かす際には便利な機能なので観葉植物用だけでなく日常生活上でも便利なのでという観点で選ぶのもありです。

ビカクシダの管理・育成にサーキュレーターがおすすめの理由

ビカクシダに限らず観葉植物を室内で育てるためにはサーキュレーターがおすすめなのですが、その理由は「風」が植物の生育に欠かせない要素だからです。

ビカクシダをはじめすべての植物は本来「外」で育つものです。 そして外は常に風が吹いています。

ところが室内は外と違って基本的に無風状態。そのため、擬似的に外と同じような環境を再現してあげるために自然の風に近い気流を作れるサーキュレーターが欠かせないというわけです。

では、なぜサーキュレーターで風(気流)を作ることが、ビカクシダ などの観葉植物にとって有益なのかを解説します。 

  • 蒸散や光合成など生育に必要な行動を促すから
  • 茎が強くなり徒長も予防できるから
  • 根腐れや害虫の予防になるから

蒸散や光合成など生育に必要な行動を促すから

植物は葉の表面にある小さい無数の孔「気孔」で、蒸散(植物内の水分が水蒸気になって外に出されること)、光合成に必要な二酸化炭素と呼吸に必要な酸素の交換を行っています。これは植物が成長するのに必要な行動です。

これらの行動は周囲に新鮮な空気があれば効率アップするのですが、無風状態で空気が停滞すると、周りの水蒸気やガス濃度が飽和状態となり効率が悪くなってしまいます。

そのためサーキュレーターを使って気流を作り自然な環境に近い風を起こすことで、葉の周りの空気を新鮮に保ち蒸散作用がアップ。さらに蒸散が高まることで 根っこから水を吸い上げる効率も上がります。

実際、山梨大学などの行った研究ではポトスに風速1.0〜2.0m/sの風を当てると、水の吸い上げ量が増加し、生長が促進されるという結果も報告されています。

※参考文献:機械的刺激による植物の短期育成に関する基礎研究(第 2 報)

川と沼をイメージしていただくとわかりやすいのですが、水の流れのある川は澄んできれいな状態ですが、水が動かず停滞したままの沼は濁って淀んでいます。

つまり、気流を作れるサーキュレーターは沼を川のような状態にできると思っていただけるといいかなと思います。

茎が強くなり徒長も予防できるから

植物は風に揺られることで茎が太く短く、かつがっちりと頑丈に育ちます。これは科学的にも証明されている現象で「接触性形態形成(Thigmomorphogenesis)」と呼ばれている現象のひとつです。

※接触性形態形成(Thigmomorphogenesis)=植物が他の植物や障害物との接触によって刺激を受け、その成長や形態を変化させる現象

植物は風や接触といった機械的刺激を受けると、植物の成熟を促進するホルモン「エチレン」の分泌を促し、茎の無駄な伸長(光不足で葉や茎、枝がひょろひょろと細長くなる「徒長」などが例)を抑制します。結果、植物は物理的なストレスに対する抵抗力を高め、倒れにくい健康的な姿に成長します。

過去の研究では「50Hz振動によるイネおよびキュウリ実生の生長促進」といった文献もあり、これによれば「50Hzの振動がイネやキュウリの種子発芽や根の伸長に顕著な影響を与える」とされています。

※参考文献:50Hz振動によるイネおよびキュウリ実生の生長促進

つまりサーキュレーターを使って気流を作ることは植物に適度な刺激を与えるということが言えます。人間でいうと筋トレをするようなものだと思っていただけるとわかりやすいでしょうか。

実際に私が育てているビカクシダも、外管理(つまり風が常に吹いている環境)で育ったものは胞子葉が分厚く、短く育っていて、水切れにも強いです。園芸店などで購入したときにすでにあった胞子葉と比べると違いは顕著で、明らかに見た目も触った感じも違います。

根腐れや害虫の予防になるから

風のない室内環境は外に比べるとどうしても用土が乾きづらいです。

水苔や土が長い時間湿ったままの状態が続くと、根が呼吸できずに腐る「根腐れ」や、カビの発生、さらにはビカクシダ最大の害虫であるカイガラムシをはじめ、ハダニやコバエなどが発生する原因になってしまいます。

そこでサーキュレーターで風通しを良くすることで水苔や土の乾きが早くなりますので、上記であげた根腐れ・害虫発生リスクを下げることができます。

特に有効なのは梅雨時期や何日も雨が続く時期などです。こうした時期は湿度が高くなる傾向にあるため、用土がさらに乾きづらくなります。そのためサーキュレーターで自然な自然に近い風を起こしてあげることで湿度を下げたり、用土の乾きを促すことができます。

これは私も経験していて、風が弱い場所においているビカクシダは、風が強く胞子葉が揺れているのが目に見えてわかる場所にあるビカクシダに比べて明らかにカイガラムシの発生する確率が高い傾向にありました。(2024年~2025年冬のことで、場所を頻繁に入れ替えたりすることで対策しました)

ビカクシダ管理・育成のためのサーキュレーターの使い方・注意点

ビカクシダ管理・育成のために知っておきたいサーキュレーターの使い方や注意点もお話しておきます。

※こちらはサーキュレーターの生みの親であるボルネード公式サイトの情報と、私個人が毎日ビカクシダや数十種類の観葉植物を育てる中で得たノウハウをもとにし、随時更新します。

基本:壁や天井に風を当てて空気を循環させる

ボルネードの公式サイトでも図解が掲載されていますが、ビカクシダなど観葉植物の育成・管理のために効果的なサーキュレーターの基本の使い方は、

  • 本体は壁から50cm以上離して置く
  • 部屋の端に置き、対角線上の部屋の端に向ける
  • 天井付近の壁に風を当てる

これにより、風が壁・天井から跳ね返りますので部屋全体に均一で優しい気流が生まれます。 

※参照:観葉植物を元気に (VORNADO – ボルネード公式サイト)

あとは風量を調整し、観葉植物の葉が「よく見ればわかるくらい微妙に揺れている」状態を作り出すことをおすすめします。

いわゆる「そよ風」に近い状態を作ることが重要で、あまりに葉が動きすぎる風では植物に対して過度なストレスを与え、乾燥や枯れの原因になりますのでやめましょう。

ビカクシダに直接サーキュレーターの風を当てるのはNG

直接サーキュレーターの風をビカクシダに当てることは絶対に避けてください。

これはビカクシダに限らず観葉植物全般に言えることなのですが、強すぎる風を直接植物(特に葉に)に当て続けると、極度にかつ一気に乾燥してしまい成長を妨げるばかりか枯れの原因にもなります。

特に、サーキュレーターの風は直線的かつ強風なので、直接当てると葉が激しく揺れるほど。この状態は絶対に避け、先にご紹介したように近くに植物がない壁や天井に風を当てて気流を起こすようにしてください。  

ビカクシダ育成にサーキュレーターを検討する時に合わせて知りたいこと

ビカクシダはサーキュレーターなし(無風)でも育つ?

ビカクシダはサーキュレーターがなし(無風)でも育成可能です。

しかし、サーキュレーターを使うべき理由でも解説したように、風はビカクシダに限らず植物全般にとって健全な成長のために重要な要素です。

特に、空気が停滞しがちな室内で育てたい人にとってはサーキュレーターは極めて重要だと私は考えています。

※ただし、エアコンの風のように強い風は、葉を傷めたり過度な乾燥を招いたりするため、直接当てたり、エアコンに頼って風を起こそうとするのは絶対に避けてください。私も経験がありますが、直接エアコンの風を浴びる位置においていた観葉植物(当時はパキラ)があっという間に枯れてしまいました。

ビカクシダ育成のためにサーキュレーターを回すべき時間は?

ビカクシダ育成のためにサーキュレーターを回すべき時間は決まっているわけではありません。各個人の住まいの環境や育成方針によって様々で、正解がありません。

そのため「24時間365日、常に回しっぱなし」というひともいれば「1日に数十分」までという人もいます。

私個人の話をすれば「24時間365日、常に回しっぱなし」で、理由は下記のとおりです。

  • 1日のうち窓を空ける時間がさほど確保できない=空気が停滞している
  • 多くの観葉植物をひとつの部屋で育てている
  • ある程度の広さのある部屋(16畳+6畳)である
  • 観葉植物を引き締めて(コンパクトかつ丈夫に)育てたい
  • 根腐れのリスクを可能な限り減らしたい

上記が理由ですが、これと共通する部分が多いと感じる方は「24時間365日、常に回しっぱなし」をおすすめします。

かつ、「24時間365日、常に回しっぱなし」でも大丈夫としているメーカー=ボルネードのサーキュレーターを購入することを強くおすすめします。

サーキュレーターじゃなくてシーリングファンではだめ?

結論、シーリングファンでもまったく問題ありません。

シーリングファンもサーキュレーターも、室内の空気を循環させ、風通しを良くするという目的のために使用するものです。ここまで書いてきたようにビカクシダの健全な育成にはそよ風のような風が重要ですので、シーリングファンを使ってその環境を再現するのは非常に効果的と言えます。

観葉植物のこと
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この記事の著者
pakiki

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